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2109 潜水艦が水面直下を航行しているとき、上空から艦影を目視することは比較的容易なのでしょうか?その部分だけ水面が盛り上がったり波立ったりするのかも気になります。
水面直下を航行する潜水艦の写真は見たことがないもので・・・ よろしくお願いします。
えっくす2

  1.  潜望鏡等を出しながら航行すると、そこが波立ったりはします。

     で、水(まあ、海水でもなんでも良いや)がどれだけ透き通ってるか、とか海の色とかにも寄るんではないかと思われますが、浅海を航行する場合、潜行深度が水面直下で昼間だったりとかの条件が重なると上空から艦影を目視する事は可能になります、それを想定して潜水艦の塗装を工夫する事もありますんで多分そうかと考えられます、ただ、容易かどうかってえと?です。
    (水上航行中の潜水艦の艦体も多少は見えます。)

     その辺りの写真に付いては詳しい人のフォローをまちます。
    ooi

  2.  もちろん、天候、昼夜、角度の問題(水面での全反射)や水の透明度の影響がありますが、昼間の大平洋なら
    20mぐらいの深度なら鯨も魚の大きな群れもコンテナ船が落とした半分沈んだコンテナも見えます。だから潜
    水艦だってそこに居ることが分かれば見えます。半分沈んだコンテナがヨットなどから見えなくて本当に危ないんだって。

    >その部分だけ水面が盛り上がったり波立ったりするのかも気になります。
     アメリカが潜航中の潜水艦が作る”波”を衛星高度から検出する研究をしていいました。かなり深い所を航行し
    ている艦を検出したいと思っていたようです。結果は知りません。

    Ratheon

  3. WW2の話だと、通常潜行深度100m前後だとおもいますが、イ号クラスだとたかが全長と同じ程度しか潜ってません。
    南洋の透明度の高い海の昼間で航空機からなら大体の場所が分かれば目視可能らしいです。
    ちなみに知人の●衛隊P●●元パイロットの人も同じ様なことを話し・・(以下略
    3号電探

  4. >衛星高度からの観測
     ソビエト(その当時は、よ)の保有する海洋観測衛星からのレーダー観測による海底の写真が昔の世界の艦船に載っていたのを覚えています。
     どうも、潜水艦の探知に使いたかったんじゃねえかと言う話がありました。
    ooi

  5. >4
    海底の写真をどうやってレーダー観測で撮ったんでしょうか?
    水の透過性を考えるなら、超短波(赤外近く?)の波長域が良いと思うんですが
    それで水深数百メートルの走査が可能なんでしょうか?
    taka

  6. 水面下5mくらいで潜航中の潜水艦であれば、司令塔(セイル)の排水効果により、潮目のように海面の隆起が見えることがあります。
    ただし、完全に凪の状態でなければ波・うねりに紛れてしまい、視認は困難であると思われます。(私も浮上過程のものを1回見たことがあるだけです)

    現実問題として、排水効果による海面隆起を基に潜水艦を発見するのはまず、無理でしょう。(水上艦からの場合)
    航空機からであれば、それ以上の深度での視認も可能でしょうから、やはり意味は無いのでは、と考えます。

    2.>Ratheonさんがおっしゃっている「潜航中の潜水艦が作る”波”」は、変温帯の事を指していると思われますが、
    実際に、原潜は温水の帯を引いていますし、通常動力潜水艦であれば冷水の帯を引いています。
    これによって、潜水艦を探知しようと言う試みですが、当然ながら海面に近づくに従って拡散してしまうわけで、それがネックとなりピンポイントでの探知は難しいようです。
    現状では、「存在がわかっているものをエリア内において追尾する」レベルに止まっているようです。
    元むらくも乗員

  7.  温排水ではなく”波”です。ご存じのように、水は縦波を伝える弾性を示します。高速で移動する潜水艦の舳先が水を押し
    分ける時に僅かに超低周波の弾性波ができる。つまり音のような波です。涙滴形の舳先では放射状にこの弾性波が発生するはず。
    この波は水中を音速で伝り、海面に現れる可能性があり、ほとんどの場合で他の波と異なる動きをする。そこで、海表面を
    衛星からレーダーやレーザースキャンで捕らえ、中和できる波(普通の波)は中和し、この”波”をノイズの中から浮かび
    上がらせることができれば、その”波”の先頭付近に潜水艦がいる。こんな構想でした。

    Ratheon

  8. 7.>Ratheon様。
    勘違いしてしまい、失礼しました。そういえば聞いたことがあります。
    結果がどうなったかは、私も知りません・・・・。

    元むらくも乗員

  9. >5
    この話は本当です。ソ連は海底を撮せる観測衛星を開発に成功し、実際に運用していました。現在も運用しているはずですが。
    なお、この衛生でワシントン近海の海底を撮し、アメリカに送ったら大騒ぎになったそうです。
    GO

  10. >5
     ありました、該当記事は1991年1月特大号No431、「衛星から海底が見える!ソ連大出力レーダー衛星の海底地形捜査画像を紹介」です。

    >海底の写真をどうやってレーダー観測で撮ったんでしょうか?
    >水の透過性を考えるなら、超短波(赤外近く?)の波長域が良いと思うんですが
    >それで水深数百メートルの走査が可能なんでしょうか?

     少なくともアメリカワシントン州のピュージェットサウンドの海底画像は取れるようです、その写真が掲載されています。
     件の衛星は重量20トンのアルマーツ型衛星、商用リモートセンシングを目的として設計されたもので画像解像度は15mと30m、サイドルッキングレーダー(10cm波使用)を装備しているようです、目的は油田探査や農作物収穫予想、その他民間需要に対し情報を供給するとあります、地下構造物も検出可能だとソ連の担当官は言っていると記事にあります。

     原理としては、強い海流/潮流の力が海底の地形に作用して水中に波動が生じ、海面上に表面波ないしは表面水位の変化となって現われ、レーダによって映像として捉えられるとあります、海面は平らじゃないってことですね。
     で、そうなると衛星からは海面の高低が検出できる訳で、それで海底のパターンがチェック可能になるわけです、同様の現象は米軍のシーサット海洋監視レーダー衛星(主として浅海面に限られていたらしい)やオランダによる航空機搭載レーダーの海面観測でも起きたとの事です。
     無論、問題も抱えているはずでして、シーステートや海潮流の強さ、深度などの条件に左右されやすいはずであると米軍のその方面の研究担当官のコメントが載っています。
     という訳で、何百メートルまでの走査が可能かどうかはともかく海底の写真をレーダー観測で取る事が出来ると言うのはご理解いただけたかと思います。

    ooi

  11. >9,10ありがとございます。
    海底まで直接電波を当てているわけでなく、海面の状態から海底の様子を
    推察するわけですね。恐ろしい量のデータベースが必要そうですね・・。
    taka

  12. ちなみに米海軍も似たような衛星を持っております。
    レーザー光線を使って海面高を精密に測定しておりました。

    このデータを元に作られたのが最近の海底地形図(海底のひび割れや海底山脈を精密に再現したアレ)なんだそうです。
    ハーバード・西

  13. ご回答ありがとうございます。非常に勉強になります。
    潜望鏡を出しているのも結構目立つことなんですね。
    えっくす2

  14. >13
     潜望鏡を潜航中に海面に出した場合、上空を航空機が飛んでいた場合(特に対潜哨戒機等)捜索レーダーに引っかかり探知される可能性が跳ね上がる事になります、うっかり目視の事だけでレーダの事に言及する事を忘れていました(^^;
    ooi


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