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ネット上の創作小説において、近未来の高速駆逐艦が登場していました。 その艦は艦首底部から両舷にかけて24基設けられたノズルからポリマー(細かい泡)を 喫水下面にバリアーの如く流れ水流抵抗を大きく減衰し、高速走行が可能な艦でした。 現在、このような船の建造計画等はあるのでしょうか? ミサイル主体の現代戦ではステルス性能の方が重視されると思いますが、速いことに 越したことはないと思いますので技術的問題がなければ、現実に登場する可能性は 高いと思っております。 ベリアル |
- 私みたいな新参者が言うのも何ですが、質問のしかたに改善の余地があるのでは、と思います。
あと、現実と創作を区別して考える必要があるのではと。
艦艇の速度について、確かに早いに越したことはないとは思いますが、任務によりけりだと思います。どのような原理で推進する機関であれ、速度を速くするということは機関が大きくなるということです。つまり、それだけ攻撃や防御に振り向けるべき資源が割かれてしまうので、任務遂行のために要求される必要以上に速度を上げても無意味なばかりか無駄でさえあります。また、予算の制約も無視できない要因かと思われます。たとえ技術的に問題がなくても、予算面の制約でダメな場合もあるでしょう。
未明2
- >質問のしかたに改善の余地があるのでは
申し訳ございません。以後、気をつけます。
>現実と創作を区別して考える必要があるのではと。
この質問をする前に自分なりネット検索をして実験潜水艦で艦首にポリマー放出装置を搭載し
速力向上に成功を収めた例を知りました。
その上で創作小説の高速艦が現実世界にも登場するのでは?と思い質問をしました。
また、ご指摘の通り使う機会のない船(不必要な船)だと自分でも考えましたが、技術的に
可能なら実験艦を建造してみる可能性が高いのでは?と僕は判断したので、質問をしました。
ベリアル
- 海上安全技術研究所で研究しとります、ただ、いまだ研究段階です。
<このHPのいちばん下の研究>
http://www.nmri.go.jp/main/research/main/main_j.html
船が高速を出すのに邪魔なもので、船体にかかる水の抵抗があります、それを低減する為の方法の一つとして小さい泡のスクリーンを張ることによる船体の抵抗低減と言う理論(詳しい人、構いませんのでここら辺突っ込んでください、間違ってるかもしらん)は確かにあります、が、現実は船にまで摘要可能な程成熟してる(=解析が進んでいる)技術では無いようです>兵器とかに適用例あり。
(スーパーキャビテーション理論と似た様なモノと考えて良かったと思ったがどうだっけ)
上に提示したHPでもありましたがいまだシミュレーションや模型実験程度の段階の様です、流体のシミュレートってきりが無いって聞いた事がありますし。
で、建造計画が今有るかと言うと、いまだ実験段階であるとお考え頂いた方がいいかと思います。
で、現実に登場する可能性が高いか否かってのはお答えし難い問題です。
と言うのはですね、速度を早くするだけなら何も既存の技術で出来ない事は無いんです、沿岸防御程度ならディープV船体の大馬力GT(ひょっとしたら高速DEでもいいかも)のWJ推進で必要な能力を満たせるのではないかとの提案も無いこた無いです、現実に登場してくるにはもうちょい技術としてこなれて来てそれなりに使える技術になるまでかかるんじゃねえかなあと言うのが正直な感想です。
で、質問なんですが、現実に登場してくる云々の言及までしなくても良かったんじゃないかと、今ちょい荒れてますし、ご配慮頂きたいなあと思うのですが(^^;。
ooi
- あ、訂正します。
>現実は船にまで摘要可能な程成熟してる
適用可能な程 です。
後ちょっと補足というか余談というか。
ある程度の高速を出せれば、またその速度までのダッシュが可能であれば対艦ミサイルの回避は可能なのではないかとの検討をした例は存在します、実験はしてないですが(^^;
で。
>また、ご指摘の通り使う機会のない船(不必要な船)だと自分でも考えましたが、技術的に
>可能なら実験艦を建造してみる可能性が高いのでは?と僕は判断したので、質問をしました。
まだ理論的には可能では有るが、船に適用可能なほどこなれた技術ではない様です、実際に艦にマスカーを搭載している例はありますが大抵は騒音の低減を目的としたものの様です、マスカーによる船体抵抗の低減を試みるよりはまだ船体そのものの改善や推進方法の改善を試みた方が良いのでは無いかと判断されているのかも知れません。
私の記憶が確かならば実験潜水艦での試験はアメリカのアルバコアだったと思うんですが、それからかなりの年月が立っているのにもかかわらず実艦への高速化手法の場合適用の話をあまり聞かないのはその他要因の改善の方がより簡単に効果が得られたせいでは無いのかなあと。
ooi
- 海上安全技術研究所の方がいらっしゃるようなので便乗させてください。
高速の小型水上艦艇を作ることができるとします。問題は、船体に損害を与える可能性がある漂流物、例えば、
流木や上の書き込みにある大型コンテナ等を検出する方法です。水面直下にある漂流物を検出する良い方法がない
ようなのですが。氷山等の既知の大型の漂流物については、マーカーを付けてGPSで測定した位置情報を発信さ
せ、座礁防止システム同様に危険を減らすことができます。しかし、大型の流木や先日鳥取県か山口県の海岸に
漂着した大型テレビ程度だと小型船舶に孔をあけるには十分で、全てにマーカーをつけるにはちょっときびしい。
この種の漂流物に対する衝突対策は何かあるのでしょうか。
Ratheon
- 数年前に新聞の経済欄で、どっかのメーカー(ご免、解らなかった。)がまさにこの技術の開発に成功したと出ていました。
私も、いずれは護衛艦に搭載されるのではないかと妄想を逞しくした覚えがあります。その後、音沙汰ありませんけど。
船体に特殊なフッ素加工(?)を施して、装置を使って艦首から出しているポリマーが船体にくっつきやすくなっていたと思います。
tomo
- あと、こんなのも見つけました。ちらっと出てるだけなんですが、米軍でも研究してるみたいです。
http://www.kojii.net/jdw/jdw020320.html
tomo
- >5
ええとですね、海上安全技術研究所とは関係のないただの市民なんですが、私。
でと、質問についてですが、今の所そう言う研究が行われていたかなあとちょっと調べて見たんですが、ウエブ上では見当たりませんでした。
たぶん、どっかで行なわれていてしかるべき問題ではないかと思うんですが、どこそこでやってますとはっきりは言えません。
ただ、船の速度が向上して行くと言う事はその様な漂流物の他にも色々な問題を抱えていると考えて良いでしょう、高速フェリーが引き起こす引き波の問題なんかは、近年問題として取り上げられる事の多くなった話題ですよね。
単純に船の高速化に無ずびつく技術は数多く発表されていますが、すぐに船の速度の向上に結びつかないのはそう言う問題もあるんじゃねえかなあと考える次第です。
ooi
- 回答ありがとうございます。
建造段階ではないみたいですが、研究は進められいることをがわかりました。
また航行時の問題等など、いろんな情報ありがとうございました。
ベリアル
- >余談と言うか、ふと書き忘れていたこと。
船体の抵抗を減らす為の技術や推進効率の向上は色々研究、開発されているのは既に伸べたとおりですが、速度の向上よりもより小さな所用出力で以前と同様の速度を出す事=運行効率の向上=省エネルギー化と言って良いのかな、そう言う方向に研究が行なわれている様な印象を受けなくも無いです、特に民間船舶なんかそういう印象を受けます。
無論、直接速力の向上に結びつくような研究も数多くなされている訳ですが。
ooi