2034 |
よろしくお願いします。 ちょっと気になりましたので、書き込みさせていただきます。 戦艦には、なぜ魚雷が搭載されていないのでしょうか? 魚雷は、かなり艦船攻撃に効果があると思いますが 昔は有ったようですが、長門型も改装の際撤去されています。 やはりスペースの関係でしょうか。 どなたかお願いします 大艦巨砲主義 |
- 搭載しようとはしてますよ。
大和も一時は大口径発射管装備のプランがありました。
勝井
- ご回答ありがとうございます。
>搭載しようとはしてますよ。
なぜ搭載されなかったのでしょうか?大和も、何度も改装してますし
よろしくお願いします
大艦巨砲主義
- 魚雷の有効射程が、戦艦主砲の戦闘射程の延伸においてきぼりになったからです。
長門あたりの世代の戦艦の場合、想定戦闘距離が1万mを切ることも有りました。当時の最新鋭魚雷なら届かなくも無い距離ですので、状況によっては踏み込んで距離を縮めて必殺雷撃を狙う事も可能だったのです。
ですが、以降の戦艦の想定交戦距離は大幅に伸び、2万m近辺が決戦距離で、最大射程は3万mを越えてしまいます。
こうなると、1万mに届かせる、当てるのが精々の魚雷は、役に立ちません。
魚雷発射管は場所と重量を食うのみならず、誘爆の危険も大きいわけで、ボコボコ殴りあう戦艦には、防御上の穴ともなっていましたので、使う機会が無いのだから撤去されてしまう傾向にあったのです。
でもって、酸素魚雷でも、遠くで当てるには多数発射が必要です(重雷装艦のような装備になります)そこまでして魚雷を積む意味は戦艦にはあまり無かったのです。
SUDO
- >2
で、日本戦艦の事例ですが、酸素魚雷の開発成功が大きな影響を齎しています。
酸素魚雷は長射程を可能にしましたので、主砲戦闘距離でも発射が可能になっています。そうなると前掲した「発射機会が無い」をクリアしちゃう訳です。
ですが、酸素魚雷の開発成功は大和の計画よりも少しだけ遅かったので、大和の建造時には間に合わなかったのです。
それと、長射程で魚雷を当てるには多数の同時発射が求められ、それには多数の発射管と場所が必要です。島風や大井・北上を見てください。あれだけの発射管が無いと遠距離で当てることは期待できないのです。よって戦艦に搭載するのはかなり場所的に厳しい訳です。
この後、日本海軍は、昭和16年の演習で、酸素魚雷の遠距離隠密発射を大々的に行いました(この時期にならないと酸素魚雷が各艦に行き渡らなかったのです)そして「遠距離隠密発射は成立しない」との所見が水雷学校から出されてしまいます。
この結論と開戦によって、以降、日本軍は遠距離隠密発射を前提とした艦艇建造(改造)を放棄します。当然ですが遠距離発射できないのでは戦艦に搭載する意味も有りません。
戦艦と魚雷発射管の関係は、いくつかの過去ログにも出ていますので漁ってみると宜しいかと思います。
SUDO
- 駄レス
日本以外の海軍の殆どは重巡洋艦は
戦艦の補助艦として魚雷の搭載を放棄しましたが
日本海軍の場合、重巡洋艦の搭載砲より酸素魚雷の
射程のほうが長くなったため、魚雷発射指揮所を砲撃指揮所より
高い位置に設置し他の海軍と一風変わった様相だったそうです。
駄レス終わり!
ぴんがー
- >5
そんな事はありません。
重巡洋艦で雷装を放棄したのは事実上米国だけです。
他の国は魚雷を維持しています。
また、日本の重巡にはマトモな意味での魚雷戦「指揮所」は存在しません。大抵の場合は羅針艦橋等の端に機材等を置いただけであり、指揮所や整った指揮装置を艦橋最上部に設けられている主砲とは明らかに扱いが異なります。
また、各重巡の建造時、酸素魚雷は存在していません。よって指揮所・指揮装置の配置において、主砲より魚雷の射程が長いという事もありません。
また前述したように、遠距離で打って当てる事も出来ず、また遠距離発射を事実上否定されていることからも、実用戦闘距離で酸素魚雷が重巡の主砲射程よりも長かった事もありません。
よって、魚雷指揮所が主砲指揮所より上位に置かれたという事例も恐らく存在しないと思います(ただし、私は全艦の指揮所は位置を確認した訳ではないので断言はできません。ただし、双方の射撃・発射に必要な観測装置の高さは主砲の方が上位である事に関しては断言しておきます)
SUDO
- 5番で述べられている発射指揮所は我が重巡が前檣トップに設けた、いわゆる「体勢指揮所」の事ではないでしょうか。九二式方位盤などを設置して水雷長指揮のもと大遠距離での魚雷戦管制していたものですが、確かに主砲の射撃指揮所よりは上にあります。
tackow
- 訂正。。体勢→「対勢」ですよね。
tackow
- 大変勉強になりました、皆様のレス、ありがとうございました
大艦巨砲主義