2026 |
1927年に竣工したフランス海軍航空母艦「ベアルン」ですが、搭載機はいったいどうするつもりだったのでしょうか?速力は25ノットですが、帝國海軍の飛鷹級などの例もあるので発着艦に問題はなさそうなのですが、当時のフランス航空機に艦載して十分な性能を発揮できそうな機体はないと思うのですが。 富士 |
- アメリカから艦戦(F4?)と艦攻(TBD)を輸入するって話を聞いたことがあります。ちなみに艦爆はなぜか輸入しなかったとか・・・しかし戦争の影響でフランスは手に入れることが出来ませんでした。
突っ込みですが、ベアルンの最高速力は21.5ノットのようです
チリIII
- 失礼しました。少し言葉足らずだったようで申し訳ありません。
質問の意図は、竣工時(あるいは計画時)の搭載機の予定は、というものだったのですが。
ベアルンの最高速力は21,5ノットですか。元がノルマンディー級だからかな?当時の複葉機ならばじゅうぶんいける速力ですね。
富士
- 最初に搭載したのはドボワチヌD1です。
パラソル翼単葉のフランスらしい戦闘機で、エミール・ドボワチヌのデビュー作でもあります。
世界の艦船増刊『第2次大戦のフランス軍艦』の空母の扉ページで発艦試験をやっているのがそれです。
この写真を見ると、機体はアイランドの手前で既に艦を離れて上昇に移っていますね。
艦攻はルヴァッスールPL7で、これが艦偵を兼ねます。
こちらは単張間のオーソドックスな複座複葉機です。(フランスは艦攻も複座でやるつもりだったようですね)
これも『第2次大戦のフランス軍艦』の本文ページのトップの写真で見ることができます。
こちらはさすがにやや重そうですが、クリーン状態のせいでもあるでしょう、やはり飛行甲板の全長は使わずに離艦している様子がわかります。
この次は1935年頃にドボワチヌD373/376戦闘機のみとなり、ベアルンは攻撃空母としての任務を持たない状態が大戦中まで続きます。
米国機を買おうという話は大戦直前に持ち上がり、
艦戦はグラマンG36A(F4FにR-1820サイクロンを装備したもの、英国が肩代わりで購入してマートレットMk.Iとなる)
艦爆はボートV156F(SB2Uのフランス向け輸出タイプ、-2と-3の中間のようなタイプ)を買い、その後緊急増勢分として中古のSBC-4を買っています。
休戦時にベアルンがマルティニークにいたのは、このSBC-4を受け取りに行っていたためです。
TBDを買おうとしていたという話は確認できませんでした。
まなかじ
- ↓此処の本文が本当なら、一時期こんな飛行機も搭載していたかもです…。
http://www.fach-extraoficial.com/ingles/vickers121.htm
大塚好古
- 丸95年4月号によると、ベアルン用にロアール・ニューポールLN401艦上爆撃機ってのが開発されてます。もっとも、配属前に大戦が勃発し、陸上基地に配属され、お船には乗らなかったそうですが。
あと、ポテーズ56E(565)艦上多用途機ってのもありました。乗員乗客8名の双発機ですが、こちらは実験だけみたいですね。
新造空母ジョッフル用なら、他にもいくつか新型機の開発が行われてたみたいです。
tomo
- 飛行甲板長180メートル、速力21.5ノットということで
帝国海軍「神鷹」相当でしょうね。
ただ「ベアルン」の飛行甲板形状は艦の形状にそった先後すぼまりで
赤城のように傾斜がついている個所があるからかなり使いにくいのでは?
G36Aも折畳み翼ではないので
あの横長のエレベーターで出し入れが出来るのやら・・・?
Kleist
- まなかじ様
すいません、勘違いでした。TBDではなくSB2Uです。私の資料でもTBDではなくSB2Uとなってます
チリIII
- TBDとF4Fは新造空母用に購入しようとしていた、と聞きましたが。
レギオン
- ↑ コーエーの本にそういった内容が書かれてますね。
たしかに、F4Fはベアルンと新空母2隻用って他の本にも書いてありました。
ただ、TBDについては、他の本でそういった記述は見つけられませんでした。
ちなみに、TBDは双フロート付けた奴をオランダに売り込んだのが唯一の海外セールスだったって話もあります。
なお、これ調べてる課程で見た本では、先述の「ロアール・ニューポールLN401艦上爆撃機」はロアール・ニューポールLN410艦上爆撃機と同N411艦上爆撃機ってなってました。両機の差違は解りませんが、多分こちらの方が正しいと思います。
慎んで訂正いたしますです。
tomo
- あ〜、TBDについてですが、私、「世界の傑作機」は見てないので、ひょっとするとそれに何かあるかもしれません。
tomo
- いけないな〜、連続で訂正です。
同N411艦上爆撃機→同LN411艦上爆撃機
tomo
- 9> Loire-Nieuport LN40/401/411
とりあえずLN40がフランス海軍向け単座急降下爆撃機の試作段階での名称。
で、LN40で駄目駄目だった方向舵の下半分を利用したダイブブレーキを止めて、引き込み脚のカバーでダイブブレーキを兼用するように改修したものをフランス海軍が採用したのが実用型のLN401。
LN401の完成後これを何故か気に入った空軍が、主翼の折り畳み装置など陸上で運用するために不必要な艦上用装置を撤去した物が空軍型であるLN411です。(因みにLN411は速度が遅くて鈍重なため空軍では不必要な機体と判断され、1939年10月には全機海軍に移管されました。)
ヴェトミン
- や〜、フォローありがとうございます。
tomo