2022 |
米戦艦ニューメキシコ(BB40)が機関にターボ・エレクトリックを搭載し、後に上構改装の際タービンに換装した理由はなんであったのでしょうか? とある市販書には「当初ニューメキシコはタービン推進艦として予定」との記述があるのですが、このあたり米戦艦の機関が次々と変化している事と何か関連があるのでしょうか? 烈風天駆 |
- BB40は元来タービン搭載の計画でしたが、造修局と機関局の打ち合わせの結果、ターボ電気推進艦として建造される事となりました。ターボ電気推進の方が安上がりかつ機動性の面で有利・燃料消費が少ない・機関区画を細分化できるので抗堪性が上がる等の長所がある、と判定された事から採用されたもので、以後BB49級までこれが採用されます。
改装に当たって機関を変更したのは、排水量の増大に対して速度性能を維持する必要から、他の同型艦と同じ型式の新型機関を搭載する事になったためです(全艦が同じ機関を採用することにより、予備部品の全体製造数を減らすことが出来、改装費用が節約出来る、というメリットもありました(^^;)。
大塚好古
- 返信が遅れました(謝
>BB40は元来タービン搭載の計画でしたが(中略)ターボ電気推進艦として建造
上記列記の長所を理由にBB40がタービンからターボ・エレクトリックに機関を変更されておいて、同型艦BB41が原案通りタービンで建造されたのは何故でしょうか?
これは結果からの逆読みした想像ですが、この2艦が機関の方式を「新たに開発された新型機関」と「前級と同形式を継承」とに振り分けた背景には、オクラホマとネヴァダの時にも見られた、同型艦に異なった機関を搭載してその結果を比較検証するといった意図は含まれていなかったのでしょうか?
(もし、BB41にも機関換装の話があって、それが何らかの事情により実現しなかったのであれば恐縮な推理ですが)
烈風天駆
- 凡ミス(汗
>「新たに開発された新型機関」
直結タービンはノースダコダ〜アーカンソーのケースがありますから、ネヴァダは上の言葉に厳密には該当しませんね。
言葉のあや、程度に考えていただけると。
烈風天駆
- >2
特に比較検証の意味は無いようです。実際テネシー級はニューメキシコの完成を待たずにターボ電気推進とする事が決定してますので。
一説によれば、ターボ電気推進システムが試作品の一セットしかなかったから、残りの艦はタービンを搭載したという事になりますが、これ以外にも元々タービン搭載前提で設計された艦なので、他艦をターボ電気推進にするメリットは余り無かったのが影響したのかもしれません(ターボ電気推進のメリットである抗堪性向上に繋がる機関の配置の細分化は、ニューメキシコでは行われておらず、テネシー級以降から実施されてますし)。
大塚好古