2021 |
トム・クランシーの「原潜解剖」で、米海軍のディーゼル潜水艦が30ノットを出したと書かれていましたが、在来型推進でそのような高速を出すことは本当に可能なものなのでしょうか? こをり |
- 可能です。
まあ長時間は持たないでしょうが、短時間なら出ても不思議ではないです。
SUDO
- http://www.steel.sakura.ne.jp/ensub/contents/us/us.html
この潜水艦は反則技かなぁ・・・
北方不敗
- 上の書き仕損じました、ごめんなさい。
上のアドレスでAGSS-5699 アルバコアをクリックして下さい。
北方不敗
- T.クランシーが書いてるのは、そのアルバコアのことでしょう
(N)
- >4
はい、そうです。不可能ではなくとも在来型には困難ということですか。
こをり
- >5
アルバコアが33ノットを出す為にどの様な改装がされているか調べてみれば理解できるかと、>2のアドレスからアルバコアの記述を読んで他の潜水艦(ディーゼル潜)の能力と比較して見てください、納得が行くかと思います。
何せ2000t以下の船体に軸馬力15,000SHP(初期の2倍)の出力です、それだけのモノを得る為にどれほどの努力が必要か、それに見合うだけのメリットが得られるものか、と考えると困難と言わざるをえないでしょう。
ooi
- 蛇足で失礼します。
アルバコアは、アナログ・コンピューターによる自動操舵装置を備えていたこともあり、飛行機のように1名で潜舵も横舵も縦舵も全部操作できるはずでした。しかしながら、この時代のコンピューターなど信頼できませんので、高速潜航中に旋回すると、強烈なスナップ・ロールが生じて、深度維持がとても困難でした。油断すると、秒単位で最大安全潜航深度を超えて潜ってしまいますので、昔ながらに、操舵手と潜舵手の2名が必死に協力して深度維持に努めたそうです。実際はどうだったのか全くわかりませんが、たぶん、映画「アポロ13」で帰還のために手動でロケットを噴射したときに、二人で必死に姿勢制御をこころみたシーンみたいな緊張感が、1時間近くも続いたものと想像しております。
シーウルフ級SSNの最大速力は35ノットと公表されていますが、こんな高速潜航が可能になったのは、単に推進器の出力が強くなっただけでなく、アルバコアより?倍にもなった最大安全潜航深度の向上と、コンピューターによる完璧な姿勢制御により1人だけで安全に操舵できるようになったことも、少なくない要因だと存じております。
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