2020 |
重巡洋艦古鷹級の改装後の50口径3年式20センチ砲は最上級の改装後のものと同一のものなのでしょうか?50口径3年式20センチ砲E型という少し違うものも存在するようですが…。何方かご教授ください。 JAKE |
- >うろ覚えですけど、E型というのはたしか両用砲のことだったと思いますよ
麗樹
- 日本重巡が開戦時までの近代化改装で装備したのは、50口径3年式2号20cm砲と呼ばれるもので、古鷹級から妙高級までが新造時に搭載していた50口径3年式20cm砲に対して、口径を正8インチ(20.3cm)としたものです。利根級や高雄級はこれを新造時から装備しており、その他の古鷹級から妙高級、および最上級も後の改装で同じ砲が装備されました。
E型というのは、砲そのものではなく砲架の名称で、高雄級に最初に採用されました。これは、主砲仰角を最大70度まで上げられるようにして、主砲による対空射撃を目論んだものでした。しかし、その後に砲塔の旋回速度や弾の装填速度などから、主砲による有効な対空射撃は困難と判断されたらしく、高雄級4番艦「摩耶」以降の新造艦および改装では最大仰角を55度に抑えています。
つね
- 資料によってはこのテの高仰角砲を「兼用砲」と読んでいます。
対空にも使えるけど、両用砲のように使い勝手は良くない・・・
言い得て妙、ですね。
勝井
- 古鷹の「砲塔」はE型です。
これは、幾つかの文書に高雄型と同系統として記されています。
っていうか、2号20糎砲の砲塔はE型しかないようです。
ただし、仰角の違い、装填角度の違い等で細かいサブタイプが色々あるようです。
どの程度正確なのか知りませんが、WARSHIPS1に一覧が出ています。
http://www.warships1.com/Weapons/WNJAP_8-50_3ns.htm
>3
まあ、俯仰速度が大して速くない上に固定角度装填だからね。
SUDO
- ああ、いけね
20糎砲塔は、新造時の古鷹のがA型、赤城等のがB型、青葉がC型、妙高がD型で、高雄のがE型で、2号20糎用として製造されたのは、このE型だけだったのです。
青葉と妙高は、砲身だけ2号にしましたが、砲塔そのものは新造時のC&D型のままでした。
また空母の20糎は2号にはなっておらず、3年式50口径20糎のままだったようです。
SUDO