1992 |
1988の質問で思ったのですが、排水量と兵装の関係から見ればもっとも重武装といえるのはモニターだと言えるのではないでしょうか?それとも「島風」「重雷装艦大井」などの強雷装艦でしょうか?でも、弾数は圧倒的に少ないですし・・・。 紀伊国屋 |
- 一般に、戦艦15%、巡洋艦15〜10%、駆逐艦8〜10%ぐらいが、排水量に占める武装重量です。
他に船体や装甲、そして機関が食います。船体重量あたりの浮力は、大きい船体のほうが有利です。つまり大きな艦程浮力の余裕が得やすくなります。
そして機関重量は速いフネほど大きな容量と重量を食いますし、また装甲重量は戦艦級では20〜30%にまで達します。
よって、英国のモニターは武装重量比率で見たら、航洋性貧弱な小さい船体(ただし排水量は巡洋艦並)殆ど無い防御力、低速と、武装重量比率が高いことは疑う余地は無いでしょう。
それが強兵装なのかどうかは想定する任務や役割次第ですので何とも言えません。
SUDO
- でもって調べてみたところ、英15吋連装砲塔は880トンぐらい。
アーバンクロンビー級が基準排水量8000トンですから、関連機材をカウントしないで11%。弾薬も入れると12.2%
ちなみに、大和は主砲塔2700x3+副砲塔180x4+高角砲25x6ってとこで、約9000トン。基準排水量に占める割合は14%(砲塔防御重量が換算されるのは英モニターも同じ)弾薬も入れると16%
島風の発射管重量は判らないので、陽炎型駆逐艦ですと主砲塔32トンx3+弾薬900発21トン+発射管(+魚雷4本)16トンx2+予備魚雷8本20トンで、169トン。基準2000トンですから、弾薬込みで8.5%
という訳で、戦艦の武装重量比率が頭一つ出ていると言えるでしょう。もしくは魚雷艇とかなら武装重量比率では相当なレベルに行くんじゃないでしょうかね。
SUDO
- 重量に限った比率だけでよいのなら
1890年頃にイタリアで作られたレンデル砲艦の一種には、常備排水量640トンに400ミリ32口径砲1門を積んだオバケがおります。
砲関係の重量だけで117トンあったとされますので、比率は18%を超えます。しかもこれ、防御重量なしです。
もひとつ、やはりイタリアで1916年に進水したモニター「ファ・ディ・ブルーノ」は、排水量2,854トンに15インチ連装砲塔を積んでいます。これの砲関係の重量はわからないのですが、かなりいいセンいくと思います。
こういう「比率」では、だいたいまっとうでないフネにタイトルを取られますので、笑い話ネタにしとくほうが・・・
志郎
- 回答ありがとうございます。一見、駆逐艦の方が戦艦より全体重量に占める武装重量が大きいように見えますが、それでも戦艦の方が上回っているんですね。又は砲艦ですか。<3
紀伊国屋
- >4
私は非常に特殊な例を挙げただけで、一般論としてはSUDOさんが(1)の最後に書かれていることに賛成です。
軍艦はもともと戦力を発揮することを第一目標に設計されているのですから、どの部分が欠けても能力は十分に発揮できなくなります。ですから、すべての軍艦が率として100%という言い方もできるんです。<若干乱暴ですが
例に挙げたようなキワモノは、そういう能力の一部を故意に外しているため、極端な数字が出てしまうのです。つまり、こういう特殊な比較方法では本質のホンの一面しか見えないわけですから、笑い話程度にしておいたほうがいいということで。
志郎