1930 |
第二次大戦中にドイツが保有していた「ドイッチェランド」型巡洋戦艦が列国から「ポケット戦艦」などと呼ばれていたのは、どのような点がポケットなのだからでしょうか? シンタ |
- たしか「ポケットに入るくらい,小さい戦艦」って意味だったと思います。
ドイツ戦艦のキャッチフレーズ?「敵の巡洋艦よりも強く,敵の戦艦よりも速い!」私は好きです。こういうの。
お金が無いのか,建艦技術が無いのか,両方なのかは知りませんが,とにかく,巡洋戦艦と称する巡洋艦(言い過ぎかな?)だったと思います。
詳しい人,続きお願いします。(爆
へたっぴ
- 巡洋戦艦であったことは一度もないはずです。
ドイツでの類別等級は、当初は装甲艦(Panzerschiffe)、続いて重巡洋艦(Schwere Kreuzer)に変更されています。
もっとも、シャルンホルスト級も巡洋戦艦であったことは一度もなく、一貫して戦艦(Schlachtsiffe)でしたが・・・。
ポケット戦艦という呼名は、ポケットに入るような小さい艦、ですが、単に小さいというだけでなく、それなりにいっちょまえの攻防能力を持っていたので「戦艦」と言ってもらえるわけですね。
これで速力がなければ海防戦艦ですし、砲力がなければ低速な重巡です。
これだけの小さな船体に戦艦並み(むろん、本気で撃ちあったら第一次大戦型の戦艦にも負けますが)の威力を詰め込んだということで、「ほほぉ」と感心する気持ちと、「無理しちゃってー」という憫笑の気持ちとを綯い交ぜにした呼び名だと思います。
まなかじ
- 英語のpocketの用例として一般的なものをあげると、pocket watch(懐中時計)、pocket knife(ポケットナイフ)、pocket glass(懐中鏡)、などでしょう。いずれも「小さい」に加えて「便利」とか「簡単」とか「役に立つ」といったニュアンスがあります。
まなかじさんが仰るように「小さいが簡便でそれなり役に立つ」という意味を込めてpocketと呼ばれたのでしょう。
カンタニャック
- 僭越ながら。
>お金が無いのか,建艦技術が無いのか,両方なのかは知りませんが
ベルサイユ条約によるトン数制限のせいですよね。
確か1万トン以上の艦を作っちゃいけないとなっていた筈です。
だーくまたー
- >4.
もうちっと付け加えると、
基準排水量1万トンを超えないと、主砲口径28cmを超えないこと、です。
とにかく当時連合国のドイツへの監視・干渉は徹底しており、
戦後最初の軽巡エムデンが主砲全門の中心線配置を断念させられたことは有名なエピソードです。
この辺り、ちょこっと調べてみることをお勧めします。
当時のドイツ海軍の悲哀がいやというほど味わえます。
勝井
- >6
装甲艦建造時には既に連合軍の監視は緩んでますが…。装甲艦建造以前にも既にK級が建造可能で
あった事を忘れてはいけません。
実際ドイツ側は装甲艦建造時にベルサイユ条約による排水量及び砲の規定については厳守する
つもりは全くありません(K級で旨くいったからちょっとぐらいでかくしても大丈夫、という事ですね)。
実際ドイツ海軍は装甲艦の研究時に一貫して12in砲以上の砲をを積むことを要求していますが、
最終的に28cm砲を積むことになったのは仮想敵国の海軍における状況の変化による作戦面からの
必要性と、財政的理由によるものです。そこらへんは調べてみることをお勧めします。
大塚好古
- ↑しまった。自分にレスしてどうする(笑)。上は勝井山への回答ね。
大塚好古