1907 |
もし、ワシントン会議で陸奥の保有が認められなかったとしたら、事実上完成していた陸奥は、その後どうなったでしょうか? ロンドン会議で廃棄されることになった比叡は「いつでも戦艦に復帰できる状態で」練習戦艦化されましたが、進水が済んでいた土佐は海没処分され、摂津は標的艦になりました。ワシントン会議とロンドン会議での「廃棄」の定義が異なるのでしょうか? あるいは他艦種への改装による保有にも量的制限があったのでしょうか? MZ |
- >量的制限
あります。
建造中の主力艦の空母への改装は2隻までしか認められていません。
事実上完成していたとはいえ、アメリカは廃棄を主張していました。
保有が認められなかったなら当然除籍でしょう。
空母改装も戦艦としての完成度が高すぎますから美味しくありません。
解体もしくは標的処分でしょうね。
勝井
- 空母改装が無理っぽいのは分かるのですが、比叡のように練習戦艦や何らかの特務艦として(条約明けに戦艦に復帰できるように)残す道もなかったのでしょうか。
また、これは便乗質問なのですが、ワシントン会議の結果、摂津以外で特務艦として残された戦艦が日露戦争中の旧式艦ばかりで、日露戦争後の香取型、薩摩・安芸、鞍馬型等が全て完全廃棄になったのはそういう決まりがあったからなのでしょうか。特務艦にするにしても、少しでも新しい船体の方が有利な気がするのですが。
MZ
- >2
ワシントン条約及びロンドン条約の場合、「どの艦をどうするのか」というのを
条約内で明文として定めていますので、陸奥を特務艦として残すのであれば、日本の
都合のみでは決められず、関係国の合意が必要となります。
なお、廃棄予定の艦や特務艦の規定については条文を読んで戴いたほうが分かりやすいと
思いますので、英文で読めるサイトを下記に記しておきます。
http://www.warships1.com/W-INRO/INRO_Washington_Naval_Limitation_Treaty_1922.htm
http://www.warships1.com/W-INRO/INRO_London_Treaty_1930.htm
大塚好古
- おお、なんと個艦ごとに定められていたのですか。
教えていただいたHPをじっくり読んでみようと思います。
ありがとうございました。
MZ