1890 |
彼女と一緒にNHKのホーンブロワーをみたのですが、曰く「なんであんな ギョウザみたいな帽子をみんなかぶっているの? あんた軍隊のこと好き なんでしょ!」 多分、日本海軍では“仁丹”とよばれた礼装の帽子のことかと思いますが、 このナポレオン時代の英国海軍の帽子についてご存知の方、いらっしゃい ましたら「ギョウザ」のナゾをお教えくださいませ。 まるき |
- ・・・興味を持たれたのなら、欧米の服飾史について関心を向けて下さい。
Tricorn とか BICORN をキーワードにしてお調べ下さい。
English Styleとか French Style とかいろいろ見い出せることがある事と思います。
また、曲がりなりにも軍装とは万国共通の興味・趣味・愛好対象であり、
(むしろ欧米の方が市民権を得ている)
趣味/愛好人口も多く、その対象も国籍・時代を問わず多岐にわたっています。
少なくとも「礼装」としてその名残が本邦においても用いられていた、という事実に接しているならば、その理由についても御気配り下さりますよう御願い致します。
異文化に対して敬意の払えない人は嫌いです。
関係ない話ですが、私は中華饅頭がとても好きです。
「饅頭は元々供物だったんだぞ。お供え物なのに餡があるのは何でだと思う?」と
愉しそうに話しかけて来る人がもし在ったなら、それは不愉快になります。
ナゾ〜
- 上記の方の意見に賛成ですゾ!
ギョウザ!とはなんと心得る!
相手のお国の方だって江戸の武士の頭はなんだ?
正当モヒカンと逆モヒカンが統一された髪ではないか!
パイナップルではないか!
と、言われたらどうします。それはお国の文化であり時代の敬称像
でもあるんですゾ!ここで聞くのは場違いですゾ!
ここは、戦争観念、歴史等で決して美化せず、現実を受け止めた上で
国家の為に尊い命を捧げた方や時代背景を労り、その上で戦歴に興味、
又は疑問が有る方が参考書を初め、いろんな情報源を元にしても
なかなか知りたい事にありつけない!と、言う時に戦歴神に縋る神秘的な
場なのです。それには聞いて失礼ではないか、聞く価値があるか、ご自分で
判断されたし!何でもかんでも答えてはくれませんゾ!
特効くずれ
- ははっ、少しおふざけがすぎました。反省します。
まるき
- >3、真面目なつもりで質問の様な書き方をしたら問題ありです。
ふざけているのを自覚して書かれたならもっと大きな問題ありです。
なかがわ
- >4その他の皆様
筆禍をおこしました。申し訳ありません。3の表現がよくありませんでした。
連れとともにホーンブロワーを見て見終わってから彼女が「面白かったけど、今とちがってなんであんな帽子、そう…そう、ギョウザみたいな形の帽子をみんなかぶっているの?」と聞いてきて、答えられなかったのがここに質問した発端です。私も言われてみれば目にはしていたのに由来を知らなかったので、知る事ができればなお良いと思ったのは事実です。それ以上の意図はありません。
いずれにせよ、表現が悪くてご不快の念を抱かせてしまった事は、陳謝いたします。申し訳ありませんでした。
まるき
- ギョウザに見えるものをギョウザと表現することが異文化に対する侮辱にあたるとは、個人的にはとても思えません。
異文化に対する尊敬や敬意という次元とは別のことだと思います。
たとえば、謡い念仏が歌に聞こえるということと、それが捧げられている死者への敬意、また謡い念仏という形式に対する敬意とは、まるで別ものではないでしょうか?
髷がモヒカンであろうと、それはそう見えるものだし、また、そうした論法を借りるならば、モヒカン族にとってはそれこそあの髪型は伝統文化であって、髷とそういう比較をされるのは心外の極みというものでしょう。
まなかじ
- 何がまずかったかといえば、「ギョウザ」のナゾと茶化しているような書き方がいけなかったのでしょうかね。
単に、「ギョウザのような帽子は何を意味するのでしょうか?」と書いただけでは、それほどの悪印象は
なかったのではないかと思われます。私も、ギョウザに見えるものを素朴にギョウザと表現すること自体が
直ちに失礼にあたるとは思えません。もちろん、それを不用意に茶化すようなことがあってはなりませんが。
あと、言外に彼女自慢をしているような書き方も、与える印象としてはアレだったかもしれません。
彼女自慢はたいていの場所で煙たがられますので・・・。
未明2
- 発言についての私見を書き記すつもりはありません。
これは質問に対する回答の場なのだと判断するからです。
ちなみにかの帽子は一般に「二角帽」と呼称します(出典・学習研究社出版「戦略戦術兵器事典ヨーロッパ近代編」)。
起源的には十六世紀末前後以降のヨーロッパと愚考いたします。
あの二角帽が廃れるようになるのは、擲弾(手榴弾)を使用する専門の兵種・擲弾兵が登場して以来の事です。
二角帽の両端の突き出している部分が、擲弾を投擲する際の妨げになると言うことから、円筒形で、先端が尖ったマイター(司教)軍帽が登場したようです。
以後、軍帽の歴史は筒型軍帽(日清、日露の旧帝国陸軍兵がかぶっていた様な帽子)、そして鋳造技術の発展につれて鉄兜が登場し、遠距離射撃の技術が発展するに連れて、筒型軍帽の高さは低くなり、角帽に似た形状へと移行して行ったものです。
尚、この様な軍帽の変革は第一線に立つ、兵士たちや、陸兵から行われて行くのは当然の話。
結局、二角帽の追放は擲弾兵から始まり、歩兵、騎兵へと広がり、ナポレオン戦争時代には、すでに陸海軍の士官クラスにしか用いられなくなっていた物と推察されます。
尚、旧帝国陸海軍で二角帽をなんと呼んでいたのかは浅学にして、知りません。
ただ、私はあれらの帽子を一括して、「二角帽」と呼称して居ります。
少なくとも、広義の意味合いでは。
より深くお知りになりたい際には、上記文献をご参照なさる事をお勧めいたします。
松田幸作
- 落ち着いたようなので私からもレスをば。
にかくぼう【二角帽】
縁が2つに折れ上がった帽子。18世紀末に三角帽の折り返しが2方となったり、両端が横に広がって二角帽となった物。被り型には2通りある。1つは両端を横にしてかぶる方法で、ナポレオンが好んで用いたところからナポレオン帽とも言われる。もう1つは両端を縦にしてかぶる方法で、各国の海軍将校の正装や、文官の大礼服着用の際に用いられた。俗に山形帽、船形帽とも言われる。英語のバイコーン、フランス語のビコルヌに当たる。
ー文化出版局 服飾事典より抜粋ー
紅葉饅頭