六六艦隊が達成できたのは、清国からの賠償金が大きいと思います。
事実、日清戦争の賠償金の４０％が海軍拡張費に費やされた事からも見て取れると思います。
又、三国干渉による国民の対露感情の悪化も、本艦隊計画案を後押しした要因といえるでしょう。
ちなみに、以上挙げた要因がなかった場合に、六六艦隊計画案が通ったかと言うとかなり疑問です。
何故ならば、日清戦争の前夜に、清が誇る「定遠」「鎮遠」に対抗する為に「富士」「八島」の建造を認める様に議会に働きかけますが、議会側はこの提案を拒否し、明治天皇の議会に対する勅令によって計画が承認された事を考えると、よくて計画が大幅に遅延、悪ければ縮小した挙句計画中止に追い込まれたかもしれません。
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