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1868 空母信濃についての質問です。
信濃の飛行甲板が低いのは飛行甲板の装甲化によるものですが、ということは
飛行甲板の装甲化がなされなかった場合、信濃の外観は赤城・加賀の様な
飛行甲板がやたらと高いスタイルになると考えて良いのでしょうか?
彩鳳

  1. 計画の性格から見ても、装甲飛行甲板が廃案となったとしても格納庫は一層にしたのではないでしょうか。
    17年8月の「空母に改装可能艦船並に所見」で他の戦艦の項目を当ってみても戦艦各型ともに戦闘機27 艦攻爆27の搭載機数ですから信濃以外の戦艦も非装甲飛行甲板で格納庫一層だったのでしょう。
    BUN

  2.  飛行甲板装甲化が成されない場合 飛行甲板の高さがあの高さだとすると 重心の問題は大丈夫なのでしょうか
     赤城、加賀は重心の問題もあってあの高さになったとも言いますし 信濃は飛行甲板装甲化の他 飛行甲板がコンクリート張りであった事等からすると 結構 問題となるような気がするのですが....
    セミララ

  3. ↑大した問題にはならないと思いますが、もしそれで何か問題が出るようならば、信濃の改装は即座に放棄されていたのではないでしょうか。
    BUN

  4.  >↑大した問題にはならないと思いますが

     う〜〜ん そうなのかなぁ〜
     どれだけの重さが減って その結果 重心位置がどれだけ上昇して 動揺周期がどれだけ減少するって 具体的に示せればよいのだけれど....
    セミララ

  5.  訂正
     >重心位置がどれだけ上昇して
               ↓
      重心位置がどれだけ降下して
    セミララ

  6. セミララさん、信濃の飛行甲板装甲が存在しなかったら、という仮定は現実の信濃から装甲甲板だけを剥がす事を意味するのでしょうか?それは違うと思いますよ。
    飛行甲板の高さも船体屋の都合で勝手に決められる訳ではありませんから、尚更ではないかと思います。


    BUN

  7. 46cm三連装主砲塔三基(弾火薬庫・付帯機構含む)を減じ、改大和型として装甲厚を減じ、飛行甲板の装甲もしないとなると、水線下の形状に比べて異常に軽荷の船となり、喫水がプロペラが水面から出るくらいの浅くなって、船として成り立たなくなります。喫水に合わせデッキ数(船の階数)を一層減じると、あの長さでは縦曲げの強度が持たなくなります。船は載せるべどX鼎気判个垢戮a・戮・蘢垢機濾・澣平紊・・暗・坊茲泙襪茲Δ砲覆辰討・蝓・・垤暖弔料・嘆修覆靴砲録・擦魘・譴砲垢襪海箸呂任C覆い箸いΔ里・鹽セ任后・鏨呂魘・譴鵬・い垢訃豺隋△修料・淡セ蓮⊆茲蟒セ・づ磴汎韻現鼎軌幣紊砲皸焚爾砲癲併・他紂砲任C泙擦鵝A霑牢セ留儷・譽侫絖リアスが超大型軽巡から空母に改造可能だったのも、もともと巨砲浅喫水の異様艦として設計されたからでした。(戦艦亡きあと)空母は船型も艤装もLNG船や客船をしのぐ特殊船中の特殊船です。
    IWA

  8. ↑上にも書きましたが絶対にそんな事にはなりません。
    史実の信濃の飛行甲板装甲を除いただけの形で完成するはずが無いのです。
    信濃の空母化がそんなに困難であれば他の改装予定戦艦はどうするつもりだったのでしょう。
    BUN

  9. >7.は途中文字化けしてしまったのですが、その趣旨は装甲化しない信濃は船として成り立たたない、従って本質問は前提に解答困難なものがある、と言いたかったものです。 船の設計は、まず搭載するべきものの重量があって、それによって水線下の体積が決まり、次に要求速力と航続距離(燃料タンク容積)から船の長さと幅と喫水(細長比)と機関の出力が決まり、という順に形状が決まっていきます。搭載重量を変えての改装設計はできない(ただの浮き艀にするなら別ですが)ということを言いたかったものです。 どの改装予定戦艦も、全部喫水を変えないという条件下に、載せられる格納庫と飛行甲板の重量形状が決まったと思います。信濃はあれだけの装甲重量を載せてなお、計画喫水は1m減じるため、そのままでは横幅が過大となって動揺周期が短く成りすぎ、ためにバルジ上端位置を1m下げて横幅を減じるという船型の変更を行いました。(かの空母ミッドウエイが退役を余儀されなくなった改造の反対です。) 信濃以外の戦艦は、横幅のない分、予備の浮力が少なく(=砲塔重量が軽く)、代替として載せるべき重量が少ない=工事量がより少ないという点で信濃よりは改装が容易であったと言えると思います。  大和型は従前にもその後にもない異様な船型の船です。
    IWA

  10. >9.続き 例えば、飛行甲板を装甲化しない場合、喫水を変えない条件で必要な格納庫甲板の層数をごく大雑把に計算すると7層になります。高さは最上甲板から35mになります。(これはほとんど艦橋トップの高さと同じ。)
    (計算)
    信濃の甲板装甲は長さが210m、幅が約30m、厚さが95mmあります。
    格納庫は6〜8mm厚の鋼鈑で作られるとして、それに付く補強材やリベット重さ、艤装品を見込んで平均10mm厚さの鉄板でつくられる箱だと考えます。格納庫の高さを5mとして、甲板装甲と同じ重さの格納庫は何層になるかを計算します。
    1層あたりの断面延べ長さ:30m+5m×2=40m
    1層あたりに必要な鉄板断面積 40m×10mm(仮定の平均厚)
    層数 (30m × 95mm)/(40m×10mm)=約7層
    IWA

  11. 信濃は、当初約6万トン程度に収まると予想されたためバルジ上端を下げるなどの対策を行ったのですが、結局は六万八千トンになってしまい、その工事は殆ど意味をなさなかったのではないでしょうか?

    また、赤城や加賀の場合、空母化に伴い排水量は五千トン程度減り、喫水も1m以上変化しています。従って

    >どの改装予定戦艦も、全部喫水を変えないという条件下に、載せられる格納庫と飛行甲板の重量形状が決まったと思います。

    は、どうかと思いますし。「飛行甲板に装甲が無く、喫水が変化しない状態で改装した」信濃の計算は意味があるとも思えないのですが。
    tackow

  12. >11. tackowさんの御意見の通りです。 
    「史実の信濃の飛行甲板装甲を除いただけの形で完成するはずが無い」ということを言いたかったのですが、私の説明が言い足りなかったようです。

    「喫水を変えないという条件」は、
    ・「水線面の(平面)形状(断面積、幅)を大きく変えない」=「GM値(復原性の指標)を大きく変えない」
    ・プロペラの水線からの深さを保つ
    といった方が正しい言い方でした。

     赤城は、元が巡洋戦艦のため、水線面下は巡洋艦にちかい船型をしています。加賀は、戦艦ゆえ長門に近いですが、それでも大和型よりは細長な船型です。

     信濃の基本設計については、担当者の牧野茂氏が「牧野茂艦船ノート」(出版協同社 1987)に書いています。氏の性格ゆえ抑制されて書かれていますが、その苦労が偲ばれて、「よくできたものだ」と思います。私には、牧野デザイン以外の信濃は想像できません。
    IWA

  13. はい、牧野氏の回想は読んでおります。確かあの回想でも「バルジの工事は結局無用だった」となっておったので11番の様に書いた次第です。

    ただ、12番で書かれていた様に、かなり気を遣って改造したのも事実だとは思っています。
    tackow


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