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初めて質問をさせてもらいます。 秋月級において砲戦照準装置として、94式高射装置が備え付けられているわけですが、これは対水上艦艇戦において、大抵の駆逐艦が装備していた94式方位盤照準装置と比べると、精度的には支障が無かったのでしょうか? それと、架空戦記において日本海軍が両用砲を装備した場面が多々見うけられますが、史実において米軍のような両用砲に使用できる射撃照準装置は開発できていたのでしょうか? 月読 |
- 94式高射装置の4.5m測距儀は 測距範囲が3000〜15000mとなっていたような気が....
セミララ
- レイテ沖海戦の際に、初月がサンタ・フェやウイチタ辺りと撃ちあっている事から、
水上艦艇戦においても戦えた事は分っているんですが・・・
仮に、支障がなかったとしたら、どうして他の駆逐艦にも装備しなかったんでしょうか?
無論、秋月級の長10センチ砲と違い、平射砲である以上、気休め程度でしかなかったでしょうが、
アベンジャ−の雷撃位なら邪魔できたと思うんですけど?
月読
- この手の光学射撃装置は
A:測距儀の大きさ(性能)
B:距離等の観測結果から砲に与えるべき諸元を算出する部分
に大別されます。
いうまでも無い事ですが、Bの計算装置が非常に大掛かりで高価な物になる訳で、元々大して期待されてない駆逐艦の主砲にそのような高額で手間の掛かるものを回す余裕は無かったと思います。
またアベンジャーへの対処でしたら、既存の射撃装置でも改良する事で対処は不可能ではなかったと考えられます。
SUDO
- 九四式高射装置を用いて初めて水上射撃を行ったのは昭和十三年頃だと思うのですが。その時には、的速を測定する「目盛り」の幅が50ノット単位と大きく。速度の遅い水上目標を射撃する場合には精度が悪くて不便である。という報告がなされています。
とすれば、ある程度の改善がなされているか、あるいは既成艦はともかくとして、乙型搭載分に関しては改善された高射装置が搭載されていたとも考えられるのですが。大戦突入後の戦訓では「高射装置による対水上艦射撃は精度面で問題がある」とされているので、九四式高射装置の改善は実行されていなかったのかもしれません。
tackow
- 丁寧な御解答有難うございました。
それにしても、対空・対水上双方共に必要充分レベルで使用する事ができる
照準システムを量産する事ができたアメリカと、それができない日本の
技術差・工業力の差は、見ていて辛いものがありますね。
月読
- >5
っていうか、そんなことが出来たのは米国だけだったんですけどね。
SUDO
- そういえばそうですね。
ドイツやイギリスの駆逐艦は平射砲と高角砲を両方装備していましたね。
(歴史群像の「特型駆逐艦」でも、確か日本の駆逐艦も特型計画時に、平射砲と高角砲を両方装備するもの見た記憶がありますが)
月読