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1850 WW2の砲塔の装填方式について質問です。
固定装填方式と自由砲塔形式で、固定装填の方が防御力が高いとされているのはなぜなのでしょうか?
大和と金剛の図面を見比べたのですが今ひとつぴんときません。
大和でわざわざ固定装填に戻していることから、それなりの差があるとは思うのですが…

KUR

  1. 大和を自由装填にすると、それだけ防御力が低下するということでしょう。
    自由装填にすれば、それだけスペースも重量もそっちに割かなければなりませんから。
    まなかじ

  2. 戦艦乞食さんがこのあたりについて詳しく述べた過去ログがあったと思うんですが。
    勝井

  3. あの恥ずかしい過去ログは抹消されております。当時の私はだいぶ勘違いしてる部分もあったのでありがたい事です。ですからこれから述べる事も間違いかもしれません(爆)

    自由とか固定というのはWW2の時点では俯仰角度の事ですが、それだけで砲塔構造を分類できるわけではありません。
    ここでは金剛と大和のみに限定して述べますが、金剛は英国式、大和は米国式とも言えます。そして両者の最大の違いは英国式が換装室付き、米国式が換装室無しと言う事です。
    ここで便宜上、火薬庫を一階、弾庫を二階、砲尾を四階とします。
    英国式の場合、一階でエレベーターに砲弾を載せ、次に同じエレベーターに二階で装薬を載せます。こうして弾薬を一階から三階まで最初のエレベーターで送った後、三階の換装室で三階から四階行きの次のエレベーターに載せ換えます。
    米国式の場合、一階から四階まで直通の砲弾専用エレベーターと二階から四階まで直通の装薬専用エレベーターと、二種類のエレベーターがあります。
    結局どちらも砲一門に付き二つのエレベーターを必要とするわけですが、重い砲弾と軽い装薬を一緒に運ぶ英国式の方が運搬に時間がかかる上にエレベーターが大きい分開口部も大きくなります。つまり危険な装薬の暴露時間が長い上、敵弾が砲塔に突っ込んできた場合被害が拡大し易くなるわけです。
    米国式では危険な装薬は単独で運ばれるので暴露時間が短い上、砲弾も単独で運ばれるので各エレベーターは細くなり従って開口部も小さくなります。防焔対策も米国式の方が細かく設定できるようです。

    以上のように金剛の英国式(換装室付き俯仰角自由装填式)と大和の米国式(換装室無し俯仰角固定装填式)では後者の方が防御上有利なようです。
    ただし構造的にかさばるため全体的には大きく重くなってしまいます。ですから同一重量とした場合、英国式の方が重装甲とできるでしょう。しかしながら被弾後爆沈の可能性は英国式の方が大きく、廃れていったのは当然ではないでしょうか。
    戦艦乞食

  4. なるほど。
    俯仰角自由で装填できたほうが便利そうな気がするのに、なぜわざわざ固定装填に戻したのかが気になっていたんです。
    問題は、自由か固定かというよりも、英式か米式かに伴うエレベータ構造だったのですね。
    いちいち仰角を戻していたら発射速度が遅くなるのではないかとも思ったのですが、それはエレベータの揚弾方式の差で吸収できそうです。
    ありがとうございました。
    KUR

  5. う〜ん、この英式・米式ってのも私が便宜上勝手につけたものなので正しい分類ではないのです、ごめんなさい。
    あとエレベーターって言い方も正しくないのです、またまたごめんなさい。
    正しくは揚弾機、揚薬機。これが通るパイプを揚弾筒、揚薬筒と言います。

    英式のエレベーターは上下三段の整理ダンスを想像して下さい。上二段に装薬、下一段に砲弾が入ってます。これが揚弾薬筒の中を上下します。
    米式は砲弾が一発ずつ縦に運ばれてゆくといえば、英式の三段整理ダンスとエレベーターの断面積が格段に違う事が御理解いただけると思います。
    発射速度ですが、整理ダンスを上下させるスピードより、砲弾一発ずつとか装薬一発分別々に運ぶ方がよほど速くできる、と思います。そんなに凄い差じゃないでしょうけど・・・
    戦艦乞食


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