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英海軍のSクラス潜水艦のセラフ(Seraph)は1944年にセイルの変更、備砲の撤去、プロペラ、電池、モーターを変更して水中速力を9ノットから12ノットに向上させています。 私の見た解説ではドイツの21型潜水艦に対する攻撃方法を研究するために高速の標的潜水艦としたとありました。 そこで疑問が生じたのですが、標的という用途ではなく、ドイツや日本のように攻撃用の潜水艦として水中高速艦を作るということをなぜ考えなかったのでしょうか。 エラガバルス |
- 既にドイツには大型水上艦が殆ど存在しないので、水中標的のほうがずっと必要性が高かったんでは?
SUDO
- S級改装標的艦は、上構の整流化のためレーダーマストすら降ろしており、またフラッドホールが
減少した結果急速潜航秒時が悪化するなどの問題もあり、実戦に使えるような艦ではありませんでした。
なお、1944年中に発達型A級(スノート装備・水中高速化)の検討・設計が着手されており、
英海軍としては実用型の水中高速型潜水艦を建造するつもりはありましたが、終戦となった
こともあり、これは実現せずに終わっています。その後S級改装・発達型A級の設計における経験は、
戦後入ってきた独逸の水中高速型潜水艦の技術とともに、T級/A級に対するスーパーT及び
ストリームライン改装等の水中高速化改装に活かされることになります。
大塚好古
- 完全ゴミレス
おお・・・・このサイトでイギリス潜改造の解説が
なされるとは・・・おおおお、生きててよかった(涙
北方不敗
- 皆様ご回答ありがとうございます。
水中高速艦については英海軍もドイツの技術が入る以前から研究していたのですね。もっともドイツや日本程必要に迫られていたわけでもなかったので本格的なものは戦後にずれ込んだというところでしょうか。
ところで、米海軍についてはこのような水中高速艦の研究は戦前戦中から行われていたのでしょうか。
エラガバルス
- 実質何もやってません(笑)。実際のところ英海軍からXXI型に関する情報を聞いていた
ようですが、米潜水艦隊は太平洋で全く次元の異なる潜水艦戦をやっていたこともあり、
水中高速性能は当時の潜水艦部隊から全く要求されておらず、大戦型最後の計画艦は
潜水艦部隊の要求から通商破壊作戦に適した巡洋潜水艦となる予定でした。
なお、米海軍がスノーケルのテストを実施したのはツーロンで捕獲したUボート用のスノーケルを
コピーして訓練用のR級に取り付けてテストした1945年のことであり、水中高速潜の研究が
本格的に始動したのはXXI型を戦後に捕獲・試験した後です。
大塚好古
- ごみレスかも…
確か英国がWWI中に単殻構造の水中高速潜を創ってましたよね
水中速力15ノットとか言うの。
もっとも建造コンセプトが対潜用なのでU21型とは全然関係ないか。
とも