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ネルソン級って3番主砲塔だけ他より装甲厚い(前面で406mmと457mm)ですが、何故? 勝井 |
- それは、SIEGFRID BREYERの「BATTLESHIPS AND BATTLE CRUISERS 1905-1970」の記載のことをおっしゃってるのでしょうか?
バウアー中尉
- そうですが、以前もう一つ、他の資料で目にしたことがあります。
こっちはソースは忘却の彼方に飛び去ってしまいましたが。
勝井
- Alan Raven、David.K.Brown、John Roberts等の英海軍艦艇研究家の重鎮が著した各書籍に
おいて、一つとしてX砲塔が18inの砲塔正面装甲を持っている、とした書が無いことからも、
Brayerの「BATTLESHIPS AND BATTLE CRUISERS 1905-1970」におけるX砲塔装甲厚の記載が
誤りである可能性の方が高いと思いますが。
ひょっとしたら、457mmって18inMkII砲塔の砲塔正面装甲厚なので、ネルソン級が16in砲身を
16inMkIIの砲身に換装した結果、何か誤解が生じたのかも知れませんが。
大塚好古
- 平賀先生が欧州視察した際、ダインコート?の好意により入手したネルソンの図面でも全砲塔前楯16inです。砲塔後板も9in。
ただ、変な数値も見つかりました。福井静夫氏の「英国戦艦ネルソン型に関する一考察」には正しい数値と共に「前楯18in、後板12in」というデータがっ!
氏によればこれは当時の我が海軍調査資料によるものだそうです。正しいと思われる数値はSir William BerryとO.Parkes(!)から。
変な話ですが、平賀先生の欧州出張報告書は無視されちゃったでしょうか?
18inって数値は大塚先生の仰る通りN3あたりが出所かもしれませんが、後板12inってのはどこからなんでしょう? N3は14inですし、同時期の他の検討案でも後板は9inで、12inは見当たりません。
戦艦乞食
- また変なもの見つけちゃいました。
他でもないWarships1のネルソン断面図は第三砲塔のみ前楯18in、後板12inになってます。
これって勝井さんがお持ちの本と同じ図なのでしょうか?
戦艦乞食
- 本当のことは分かりませんが、個人的にはSIEGFRID BREYERの「BATTLESHIPS AND BATTLE CRUISERS 1905-1970」の米英の戦艦の装甲は、信用していません。
バウアー中尉