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船の進水式って、極端に言うと船体のみがレールをすべって海に浮かぶような感じですね。艤装も全部終わってからの「完成品」で進水式は出来ないのですか。 花影 |
- 艤装は水に浮かべてからの方が楽だし。さっさと船台あけて次の
船創った方が儲かるから、完成品進水式はやらないんじゃないでしょうか?
とも
- たしか「Jーシップス」最新号に韓国のKDXー2型『イ・スンシン』の進水式がでてましたけど、5インチ砲やゴールキーパーCIWSやRAMをすでに搭載した状態で進水式をおこなっていました。でも記事を読むとこれは韓国独自の方法みたいです。他の国ではどうなっているのでしょうかね?(便乗質問みたいな回答(?)ですいません<(_ _)>)
RGS
- 以前ミサイル艇でこの手の質問しましたが、
造船所の能力と用兵側の都合でなんとでもなるようですね。
現在日本が建造中のミサイル艇は、進水日時に3ヶ月もの差がありながら、
就役は同じ日になっちゃうんですから。
勝井
- 進水には大別して2種類あり、質問者さんのイメージなさっているのは、船台を滑り降りて浮かべるタイプのですね。
もうひとつ、ドック内で建造して海水を引き込み、浮かべるだけっていう「進水」もあります。
前者では重量が船体構造にかける負担という問題があるので、あんまり重いのは歓迎されません。浮かび上がる瞬間には船体もかなり歪むので、壊れる恐れもあります。力の掛かる部分に一時的な補強を入れているのも珍しくありません。
後者ではほとんど負担がないので、完璧に完成してからでも可能でしょう。ただ、ともさんのおっしゃるように、船台やドックはなるべく早く空けたいんじゃないでしょうか。
高速艇などでは、陸上で造ったものをクレーンで吊り上げて海に下ろし、「進水」させる方法もあります。
志郎
- まず大前提。艤装は船体が固定されている進水前の方が楽です。
進水後は波で揺れたり搭載重量で船体が傾いたりで位置合わせに余分な手間がかかります。
にもかかわらず、進水後に艤装を行う理由は2つあります。
1.船殻は船台かドックでしか作れないが艤装は進水後でも出来る
艤装岸壁を多数用意できれば、船1隻あたりの建造効率は落ちますが、
船台・ドックの回転が速まる分建造隻数が多くなります。
2.進水時の重量制限
船台の場合は船体構造にかかる負担、ドックの場合はドックの深さの問題があり、
共に進水時の重量が限られます。
今の商船建造では、進水前に船殻工事と平行して艤装もできる限り進め、
間に合わなかった分だけを進水後に回します。
三菱香焼の100万tドックは進水前に艤装まで殆ど完成させます。
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