1770 |
以前の米国海軍の空母飛行甲板には、アレスティング・ワイヤー直前から艦首中央に向かって、やや右舷よりの長い矢印が書かれています(例:世界の艦船9月の600号28ページや30ページなど)。最近の空母にはないようですが、この矢印はなんのためのマーキングか悩んでおります。空母からカタパルトを使用せずに発艦するためのマークにしか見えなくて、悩んでおります。あの、長い矢印について教えていただきたくお願い申し上げます。 豪腕少年タイフーン |
- 艦尾方向から撮影した写真を見たところ
どうも翼幅のある飛行機を念頭に置いているようですね。
C−130あたりを運用する事を考えてたんじゃないかとか・・・・(^^;;
SUDO
- >1
そう言えば、C−130が空母(フォレスタル級以降)に着艦している冗談みたいな写真があるんですよねー、あれ、どこ言ったか覚えて無いんですが、そういう実験をやった事だけは覚えています、割と有名な話でしたっけか?
ooi
- >1
この着艦実験が行われたのが63年なのに対して、62年にはすでに矢印を描いた空母が何隻かありますので、その仮説はちょと厳しそうです。
ただ、この矢印は50年代には描かれておらず、60年代から80年代にかけて描かれており、90年代に入ると無くなっています、そして海軍のC−130による普通の輸送部隊はは90年代初めに無くなっています。(南極圏支援用の部隊は残っています)
答えにはなっていませんが、ご容赦ください。
中村
- レスありがとうございました。
C-130Fがフォレスタルで発艦と着艦の試験に成功したのは知っているのですが:
http://www.airspacemag.com/asm/web/site/QT/hercon.html
http://www.airandspacemagazine.com/ASM/Web/Site/QT/HercOff.html
http://www.theaviationzone.com/facts/forrestal.htm
その際に飛行甲板にかかれていた点線とは少し違うように思います。
U-2を空母から発艦させたのも有名ですが、雑誌にもよくえがかれているあの長い矢印は、極秘の偵察飛行にU-2を空母から実際にはもっと頻繁に運用したのではと疑っているのですが・・・・・
豪腕少年タイフーン
- >3
記憶モードですが、
その時代の米空母では、COD (Carrier on-board Delivery) としてC-1トレーダー (早期警戒機トレーサーや対潜哨戒機トラッカーと同系の機体でレシプロ・エンジン) やC-2グレイハウンド (E2-Cと同系のターボ・プロップ) を運用しており、患者輸送などではノン・カタパルトの発艦もしていたはずです。
志郎
- >5: 志郎さま
CODによるMedevacですと、non-catapult launchをしたのも当然でしょうね。ありがとうございました。
(しかし、いくら検索しても、これについては、なんにもでてきません)
豪腕少年タイフーン
- 昭和57年に酣燈社から出た「現代空母の全貌」中、54ページからの当該誌編集長によるニミッツ体験レポート内に、以下のような記述がありました。<やっと発見
「COD C-1が離艦する時はフライト・オプスも暫くお休みだ。アングルド・デッキの後端から離陸滑走する、いわゆるデッキ・ランチである。アングルド・デッキの半分、100mくらいでもう車輪が浮いてしまうので、見物していてもまったく危険がない」
これによれば、離艦滑走はアングルド・デッキそのものを使っているように読めますので、例の矢印は関係ないのかもしれません。もっと滑走路長が欲しいときには方法を変えるのかもしれませんし、この発進の場合、アレスティング・ワイアをどうしているのか疑問ではあるのですが。
志郎
- 志郎さま。
なんと、20年も前の資料まで探していただき、ありがとうございました。
CODのC-1が、カタパルトを使用せずに発艦するなら、長ささえ十分でしたら
ボルターなど訓練でなれているアングルド・デッキの方が安全だと思います。
写真によっては消えかけている例の長い矢印の線にそって離陸滑走するのは、
強風がアイランドを巻いたりして、かなり難しいのではないかと想像します。
さて、アングルド・デッキからレシプロ機がノン・カタパルトで発艦したのは
よくわかったのですが、あの先っちょに矢印がついた斜めの細くて長い白線は、
いったい何のためにかいてあるのか、ますますわからなくなってしまいました。
カタパルトが使用できず、アングルド・デッキでは長さが足りない場合にだけ、
矢印にそって滑走するマークにしかみえないのですが、高速で航行する空母で、
アイランドをかすめて、少し右方向に斜めに発艦するのはとても難しそうです。
豪腕少年タイフーン