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NHKでやっていた(夜中の再放送)水爆・原爆等の歴史みたいなもので各種艦艇を同心円状に配置し云々・・・・を見ていてふと思ったのですが、小学生の頃読んだ本で長門は各艦艇が即沈んでいく中ただ一艦数日間浮いていたとあったのを思い出し検索したところ、日本の造艦技術がすぐれていたと書いてあるHPばかりでした、それらのHPページを見る限り他の艦艇について事細かに書いてないのでわからないのですが長門と同時期に建造された戦艦(世界の7大戦艦)やそれ以降の戦艦では長門ほど耐えられなかったのでしょうか? 戦争に負けた日本人からすればすぐれた技術は持っていたとなればうれしいかぎりですが、他国の戦艦が実験に供されたことはどこにも書いてなかったので・・・、他方駆逐艦クラスから見れば戦艦は防御が桁違いでありフェアな見方ではないような気がして質問しました。どうかよろしくお願いします。 (私の見たHPで大型艦(2万トン以上)はサラトガくらいしか乗ってませんでした^^; 他の内容はほとんど第5福竜丸のことで、どこがすぐれていたのかなどは書き込まれていなかったのでこちらで質問させていただきました) 水爆は津波を起こす |
- クロスロード作戦で標的艦とされた大型艦は以下のとおりです。
戦艦BB−38ペンシルバニア、BB−36ネバダ、BB−34ニューヨーク、BB−33アーカンソー、長門
空母CV−3サラトガ、CVL−22インデペンデンス
巡洋艦CA−25ソルトレイクシティー、ペンサコラ、酒匂、プリンツオイゲン
なお、「Marine−Arsenal Band20 ”Operetion Crossroas”」が参考になります。これには空中爆破実験時および水中爆破実験時の標的艦配置図が掲載されています。
GO
- 空中爆発のエーブル実験(6月30日)で沈んだのは、酒匂、DD-411、DD-367、APA-69、APA-57。
水中爆発のベーカー実験(7月24日)で沈んだのは、長門、BB-33、CV-3、SS-308、SS-386、ARDC-13、LSM-60、YO-160。
……といった所のようです。
ノースバーグ
- 〜丸2002年2月(通巻670)号の要約〜
A実験では戦艦ネバダが中心に配置され長門は400mのところに置かれました。
しかし、B29が落とした爆弾は西方600mにずれてしまい、酒匂は翌日沈没、
一方長門は上部構造物に中破程度の損傷を受けました。
B実験では、水中爆発で戦艦長門は900-1000mの位置に配置されました。
この実験で長門は徐々に沈没しました。
さて、ご質問のほうですが、他の艦(ネバダ、ニューヨーク、
インディペンデンス)は、長門とほぼ同じ距離若しくは近い距離で爆発を
受けたようですが、沈没を免れています。
2回実験を行っているので1回目の実験にもよりますが、
2回目の実験を見ただけでは、あまり言われている通りでは
ないという印象を受けました。
尚、私は見たこと無いのですが雑誌シーパワー1986年5月号に、
詳しく掲載されているようなのでそちらも参照なされては如何でしょうか。
名無しさん
- 何か、前も似たような質問があったんで過去ログも見てみると良いと思いますが
例えば
http://www.aracnet.com/~pdxavets/crossroa.htm
GOOGLEで「CROSSROAD」「NAGATO」あたりをキーワードにすると色々出てきますね。
SUDO
- ある私見です。参考までに・・・
まず・・・実験直前のレイアウト写真でも、決して「同心円」には配置されてません。
ネヴァダ、長門付近を中心に、ある部分は密に。その傍らでは
8隻の艦艇が明らかに////////のように直線状に雁行配置されてます。
さて、最初のAbleショットでは爆心が西方にずれた関係で、
長門は爆圧を、後方からほぼまっすぐ受ける形になった?
本来なら左舷からもっとまともに受けるはずだったから、これは衝撃をやり過ごすには
いい向きになったわけです?艦橋構造部は衝撃波でかなり損傷したけど、
艦体自体への大ダメージは少なかった?・・・とは言っても、艦内の扉が吹き飛んで、
後部に浸水が始まったと。たしかにクロスロードのVTRでも、Able直後の長門は
少々傾斜があるように見えます。
Bakerショットは長門の右舷後方での爆発。巨大水柱が突っ立ち、それが崩れて広がる
巨大な水の壁に隠れていく長門は悲しげですな。傾斜を増して3日後に沈没したのは
ご承知のとおり。後日の調査で船体には数ヶ所に穴があいていたとのこと。
ところでBBネヴァダ(Ableの標的艦)は、Bakerのときには爆心に右舷を晒していたけど、
長門より300mほど遠くにあった。
BBニューヨークはAでは、長門の倍ほど爆心から遠く、Bのときも長門より遠く、
しかも艦の長軸が爆心向き。
BBペンシルヴァニアは、AB実験ともに長門の倍以上遠方。
BBアーカンソーはAでは長門より若干近く、Bでは爆心のすぐ横で右舷をさらしていたので?ほぼ瞬時に転覆沈没・・・など。
IXプリンツオイゲンは、ここまでに登場した艦艇より遠く、
特にBakerでは爆心から2000m近く離れていたので、ほかのBBとの比較にならず。
そして酒匂。酒匂はAbleで爆心から400mで被爆。
後部甲板方面と煙突など大破。後部から浸水、次の標的艦として曳航される途中で
後部から沈没。
・・・Ableで立ち上るキノコ雲の根元で、各配置艦艇から黒煙が上っているのが痛々しいデス。
実験の検証・考察は様々でしょうが・・・
長門の「最期の栄光」を信じたい私です。」
sinn