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艦船関係ではないかもしれませんが質問します。トラック島には艦船を本格修理できるような施設はなかったんでしょうか? なかったすれば、そうゆう施設を作るような計画はなかったんでしょうか? 春 |
- 艦船の修理施設は特に無かったと思います。あったとしても、日米開戦で先送りになったのでは・・・。施設の代わりに工作艦「明石」が待機していましたが。
彩鳳
- 海軍休日時代、条約によって要塞化は規制されてました。
無条約時代に入ってからの短期間であれほどの根拠地に整備できたことを褒めるべきかと思います。
勝井
- トラック「島」に対してのイメージに何か勘違いがあるんじゃないかなというような気がします(汗
トラックはひとつの島ではなく、50あまりのごく小さい島からなる、周囲200Kmほどの「環礁」です。
あまりに規模が大きいのでトラック「諸島」と呼ぶこともありますが、基本的にはひとつの環礁です。
参考
http://www.orora.co.jp/info/lagoon_map.htm
要はこのとおりでして、港があるわけではありません。
環礁の島に囲まれた礁湖(ラグーン)内は外洋の波の影響を受けず、船を安全に停泊させておくことができます。礁湖内にやや大きい島がいくつかあり、これらにちょっとした陸上施設を置いて前進基地としてあるわけです。
英海軍のスカパ・フロー泊地と似た条件(気候は段違いですが♪)の基地と言えるでしょう。
環礁としては世界最大、礁湖内の最大水深も90mに達し、戦艦クラスを含む大艦隊の「泊地」としては最適でしょう。連合艦隊の全力をも収容することが可能です。
後に米艦隊の根拠地となったメジュロ環礁やウルシー環礁とて、ここまで理想的な条件は備えていません。
ただ、こうした小島(最大級の春島や夏島でも長辺で10kmに満たない)に工廠設備を造営することは非常に困難であろうと思われます。
島全体を工廠施設でうずめてもなお広さが足りないでしょうし、地形も地質もよくないでしょう。
また、補助艦規制ばかりが注目されるロンドン軍縮条約ですが、日米仏が有する太平洋上の島嶼への軍事施設建設の凍結もこの条約の条項に含められており、日本はこれに調印批准している以上、実質的に工事に使える期間は条約明けの1937年からの4〜5年しかありません。
まなかじ
- 一応、浮きドックを持ち込もうとはしたんですよね。
戦前に実現していれば、鬼に金棒となっていたでしょう。
勝井
- AnsQの10番「城・要塞等構築物」の問66は見られましたか? 同じような質問です。
井中かえる
- ありがとうございました。
春