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日本の超大和級、ドイツのH級、アメリカのモンタナ級、イギリスのライオン級、フランスのアルザス級。 こういう次期戦艦(?)の話は本やHPで見たことがあるのですが、イタリアのだけはとんと見たことがありません。 イタリアの次期戦艦というのはどんな計画だったのでしょうか、教えてください。 レパント |
- なかったんじゃないですかね?
この時期イタリアは四四艦隊建設に邁進しています。
つまり、ごく短期間に8隻もの主力艦を(実質)新造しちゃってるわけで、
すぐに次の戦艦に取り掛かれたかは疑問です。
多分、次の戦艦起工はヴェネト級4番艦インペロの竣工と
どっちが早いか、て時期までずれ込んだんじゃないかな、と思います。
一応、四四艦隊でダンケルク2、リシュリュー3、ガスコーニュ3のフランス艦隊と
なんとか5分ですし。
勝井
- 福井静夫氏の「日本戦艦物語」によると「イタリアは次の戦艦でも38センチ砲を採用する予定だったらしい」とありますが・・・
カーフ
- だとすると、「レッドサン・ブラッククロス」に出てきたレパント級は何が元に・・・
匿名
- ↑あれは佐藤大輔氏のオリジナルだ…と思いたいんですが、
あの方、とんでもなく資料を駆使しますからねぇ…
以前、パシフィカやアトランティカをみて
なんて火葬な、と思ってたら
後日洋書に元ネタを発見し、慄然とした覚えがあります。
まぁ確かにV・ヴェネト建造の際、40cm砲の搭載も検討されてますから
元ネタなしというわけではないのか。
勝井
- そのレパントの元ネタならわかります。
例の旧ソ連大戦直前の未成戦艦ソビエツキ−・ソユース建造の際、外国に技術援助を求めて折衝してます。
その最初に選ばれたイタリア・アンサルド社の設計案がまさしくそれだと思います。まんまリットリオ級の拡大型で42000トン、16in砲*3*3、32ノット。ほとんど拡大してませんが(笑)
同時期にアメリカのギブス・アンド・コックス社がまとめた66074トン、18in*3*4、34ノット、艦上機40機の航空戦艦案と共に、丸1981年1月号に側面図が載っています。
戦艦乞食
- ↑おぉ、なるほど。
そういえば後段の航空戦艦は
歴史群像の架空戦記のどれだかに登場しましたな。
勝井
- げげっ、勝井さまそれは知らなんだです。
トピズレですが、この航空戦艦の凄いとこはモンタナの主砲塔残して上部構造物取っ払って、空いた所に第二、三砲塔より高い高さに空母レキシントンの飛行甲板と上部構造物(飛行甲板の右に艦橋と煙突)をのっけたような、ヘタな仮想戦記より逝っちゃったトンデモ艦です。
戦艦乞食
- 他の資料からレパント元ネタ追加情報です。
計画名「U・P・41」、1936年7月提案。
基準排水量42000トン(41377)、常備排水量45470トン(43835)
全長249m(237.8)、全幅35.5m(32.95)、喫水9.4m(10.54)
出力177538軸馬力(130000)、速力32ノット(30)
40cm*3*3(38.1cm*3*3)、18cm*3*4(15.2cm*3*4)、
10cmAA*2*6(9cm*1*12)
カタパルト1基(1)、搭載機4機(3)
カッコ内はタイプシップのヴィットリオ・ヴェネトの要目です。
副砲や高角砲はソ連製を採用しているようです。
これらの配置もタイプシップと同じです。
戦艦乞食