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バルスバウの質問です。翔鶴型、大鳳、信濃のそれを比べると、信濃のバルスバウのみ際だって前方に出っ張っています。なぜこのような違いが出るのでしょう? エアライナー |
- 一番適当な突き出し具合や形状、その他諸々は、それぞれ船によって異なります。
何故かはちょっと分りかねますが…。
@アットマン@
- 重量バランスの問題です。大和型戦艦の艦首は重心の位置の問題等から、
あの様に前方に突き出たバウになっています。信濃も大和型三番艦として建造される予定でいて、
空母に改装される段階で船体は出来上がっていたので艦首はそのままでした。
彩鳳
- 大和型戦艦の船型選定にあたってはバルバスバウの形状決定に重点が置かれ、
実験の結果、前部垂線におけるバルブの断面積を船体中央断面積の12%とし、
バルブの前部垂線からの突出量を3mとしたものが最適であるとの結論により
この形状を採用したものです。
その後、翔鶴型以降の空母および阿賀野型以降の巡洋艦にも採用されました
が、これらの艦のバルブの断面積は船体中央部断面積の5%程度が最適である
ことが実験により判明し、この形状が採用されました。
このことは船の速長比(速力を長さの平方根で除したもの。船体の大きさに
対する速力の大きさを示す。)が大きくなるほどバルブの最適断面積が小さ
くなる、という戦後の研究結果と良く一致しているとのことです。
(参考資料:「昭和造船史 第1巻」631頁)
要するに「速いフネほどバルブは小さくて良いらしいです」てことです。
ふりげいと
- バルバスバウの効果の説明ですが、船首が作り出す波(:造波抵抗のもとで、小さい方が船の推進性能がよい)を打ち消すように船首前の水面下にモノを置くと造波抵抗が減り、燃費がよくなる=航続距離が長くなる、という理由でつけられています。
波をもって波を消す装置ですので、細長くて高速な船ほど小さくてすみ、幅広で低速な船では大きくなります。 あまり低速だとつけるとかえって悪い結果になります。
Nimitz級空母のバルバスバウ
http://www.nns.com/reagan/photo_gallery/lowrez/bowlift1.jpg
IWA
- 出展を覚えていないのですが、大和の3mの突出したバルバスバウは、本来もっと大きくした方が最大速度域での造波抵抗が
低下するのだけれども、艦首波が大きくなり1番砲塔の照準を妨げるおそれが有るので小さくしたとか聞きます。
バルバスバウの効果は「波をうち消す」のだから、バルバスバウによって波が大きくなるのは変な気もしますが、真偽はどうなのでしょうか?
Navy
- >Navyさま
バルバスバウは波と波の干渉を利用するものですので、全ての速力域で効果
があるわけではなく、「狙った」速力域以外では波と波が強め合って造波の
増大を引き起こすことが十分考えられます。
また、バルバスバウを採用すると耐候性は低下すると一般には言われており
ますので、そちらが原因なのかもしれませんね。
ふりげいと
- >4のサイトのtop、カッコよすぎる・・・
http://www.nns.com/reagan/
DedDragon