1570 |
原子力潜水艦は減速機と蒸気タービンの音がうるさいゆえにディーゼル艦より 発見されやすいと言うことですが、だったらなぜ電気推進が主流にならないのでしょうか? 減速機のギアが存在しなくなる分、遥かに静粛性が向上しそうな気がするのですが。 KUR |
- SSBNでは原子力?電気推進の例がありますが、発電の為にタービンを回すという点で既に大差なく、また機関容積が大きくなります。
静寂性が死活問題になるSSBNの場合は、それによって船体が多少大きくなったり、もしくは同サイズで出力が劣ろうとも許容できる場合がありますが、攻撃型の場合は中々難しい選択となるのではないでしょうか
これは想像ですが、水中速度30ノットを超える原子力潜水艦に必要な電気モーターの開発も困難だったのかもしれませんし、時代とともに求められる機能や性能も変化します。今後はそういった電気推進艦が主流になるかもしれませんね。
SUDO
- SSBNでターボエレクトリックってのは無いんじゃないでしょうか。
仏海軍の攻撃型原潜はターボエレクトリック機関ですね。
米海軍では2隻のSSNが原子力-ターボエレクトリック機関を採用しましたが、艦形の大型化、機関効率の低さ、その他の不調から限定的な使用にとどまっています。
(N)
- >2
フォローサンクスです
でもって、ル・トリオファン級も原子力・電気です
っていうか、そっちは覚えていたんだけど、リュビ級も電気だったのね、知らなかった(^^;;
SUDO
- 実際に米海軍がSSNに使用した例もあったんですね。これは知りませんでした(^^;
難点は機関効率やら機関の大型化などの問題でしたか…
やっぱり、複雑になるといろいろ面倒も増えるのでしょうね。
丁寧なご回答、とても勉強になりました。ありがとうございました。
KUR
- >米海軍の電動原潜
SSN-597「Tullibee」とSSN-685「Glenard P.Lipscomb」の2隻ですね。
タリビーの方は原子力SSKのノリで作られた水中2600トンの小型攻撃原潜です。
確かにパーミット(スレッシャー)級よりも大幅に静かにはなりました。
しかし、小型のS2C型原子炉を採用した結果機関出力は2500軸馬力しか得られず、水中速力は14.8ノットとガピー改造にも劣る有り様で、原潜としてのメリットがあまりないとされ多数建造は見送られます。
グレナード P.リスコムはスタージョン級と同じS5W原子炉を使ってやってみようというもので、15000軸馬力以上は出ていたと思われますが、発電機やらモーターやらのおかげでスタージョン級よりも水中で1500トンあまりも膨れ上がったせいで、計画速力に達せず、やはり多数建造には至りませんでした。
とにかく、同じ出力を出そうとするとタービン+減速ギヤよりも機関区画が確実に大型化してしまうのがターボエレクトリック方式最大の欠点のようです。
このため、実艦に組み込むと図体が大きくなり水中速力が低下、運動性も低下ということになります。
また、ギヤードタービンであっても静粛化対策に排水量を使えば、速力・運動性の低下をより小さくしつつ同等の静粛性を得ることができます。
まなかじ
- >5
「タリビー」はやたら故障しいつも岸壁に繋がれていたため「597号棟」やら「格納庫(?)の女王」とか言われていました。
なながわ
- >5
でも、リュビ級は水中2670トンで9500馬力出るそうですが・・・
フランスの技術が凄いのか合衆国の技術がまずいのか(汗)
カーフ
- >7
タリビーは1960年就役の艦ですから、最新鋭のリュビと比べるのはいかがな物かと・・・
SUDO
- そういえば一頃まで、フランスの電気モーターを使用した原潜は雑音が大きいとかいう話がありませんでしったけ。
SAW