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大和型搭載の測距儀についての疑問です 巷に流布している光学部品配置図(たぶん日本光学社史が出典)をみると 合致式の二組はそれぞれ「正像」「倒像」になるように思われますがどうでしょう? また「配置図」を見る限りではより正確と言われる「倒像(多分)」の方が基線 長が長くなっています、測距の平均値をとるなら単純に考えて逆にした方が良さそ うな気がするのでが? 恒 |
- その社史を前にしていますが・・正立像と判断される理由は何処でしょうか?わざわざ正立系を入れるよりも、そのまま倒立で用いても問題は無いとも思います。
測距儀の名称も「倒分像」ですから、どちらの系も倒立ではないでしょうか?
tackow
- 回答ありがとうございます
なぜ一方が「正像」では無いかの疑問は配置図上ではいわゆる中央プリズム(左右の像が合成される部分)が片方では「亀の子プリズム」(倒像合致式に使われる1
つの方式)に類似した形に描かれていますが、もう片方の中央プリズムは三角プリ
ズムで像を反転する光学系(倒像にする光学系)が入っていません、あくまで図か
ら判断ですから省略された部分や(潜望鏡には良くある)ブラックボックス的に描
かれた所もありますが基本的に光学系の構成が違う事は配置図上では確かです.
ところで「倒分像」という言葉は以前から不思議な言葉と思ってますが正式な
用語なのでしょうか、分像が何を示しているか不明であり他の軍用測距儀を含めて
目にする機会も無く、知る限りでは大和型測距儀についての記述のみにあらわれま
す.(元ネタから引用して行くうちに変質したような気のする用語です)
恒
- 測距儀の形式を指して「正分像」という言葉もありますから、それに対応した「倒」だと考えております。
確かに光学系が全く同じでは無いのですけれど。仮に、正立と倒立を組み合わせてあるとしたら、その意図が良く判りません。訓練等を考えれば同じ像の方が有利とも思うのですが。
tackow
- 私本人がよくわかっていないのに解説も何もないのですが、一言。
分像合致式の場合、測手がのぞきこんで見える映像は上下ニ分割されておりちょうど水平線上の艦影のように中心線の上に正像、下に倒像が映し出されこれの左右が合致するところが正しい測距離になります。対して立体視式の場合、一つの映像に対象となる船が大きなものと小さなものの二重写しに見えます。この大小二つの映像を調整し全く同じ大きさに重なった時(つまりピタリ一つの映像になった時)正しい測距離となります。
日本では英国の流れを受けて前者を愛用してきましたが、ドイツで採用されていた後者の方が1.6倍の精度があるため、大和級において採用しました。ただ今だ自信が無いため、三重式のうち前者2本、後者1本としたそうです。両者の呼称は私の持っている資料でも何種類もでてきており(しかも一冊の本で)余計混乱させられます。
もしかして非常に間違った事を書いている可能性大ですから鵜呑みなされぬようお願いします。(<無責任)
戦艦乞食
- 「1.5倍」という話は色々と出てくるのですが、その根拠は今一つ判らないですね。ステレオ式の場合には、艦船の船体あるいはマスト以外でも、煙突から出る煙などでも測距が可能(やり易い)である、という辺りから遠距離では有利とも思いますが・・・
tackow