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ワシントン条約の代艦規定といえば金剛代艦計画を連想してしまいますが、外国にもこういった何々級の代艦建造の計画はあったのでしょうか? 烈風天駆 |
- 特に何々級代艦というのはないけど、戦艦の新規建造解禁(1932年1月1日)を見据えて新型戦艦の
設計を英米とも1927年頃のから始めてます。ワシントン条約における艦齢規定(20年)からいけば、
アメリカは取りあえずニューヨーク級以前の艦の代艦として、イギリスはアイアンデューク級の
代艦として建造する事になるのでしょうね。
大塚好古
- 「1927年頃のから」→「1927年頃から」。ケアレスミス失礼。
大塚好古
- 便乗となってしまうのですが、とある本の記述では「ネルソン級は(当時の)キング・ジョージV世級の代艦である」というのです。
KGV級の完成年を見るととても代艦規定を適応できたとは思えないのですが、
この二クラスの保有の関係について教えていただけませんか?
烈風天駆
- この場合のキング・ジョージV世級は1912年完成の古いほうですね。当初本級3隻(1隻がWWIで沈没)が軍縮条約で保有を認められていましたが、ネルソン級の建造が決まった代償として廃艦にされています。
A-140
- ワシントン条約に(英国は)35000トン級主力艦2隻の完成を待って、KGV級4隻を廃棄すべしとありますので、ネルソン級の完成まで暫定的に保有を許された、ということだろうと思います。代艦と言えなくもないかもしれませんが、個人的にはちと違う感が無きにしも非ずです。
ヒロじー
- あう、カブった(汗)。失礼しましたm(_ _)m
ヒロじー
- イギリスの場合ですが、1927年1月案28000t、23.25ノット、14”×3×3(大和と同じ砲配置)、弾薬庫舷側装甲12”、弾薬庫甲板装甲6.75”。最大の物が、35000t、23ノット、16”×2×4(ビスマルクと同じ砲配置)、舷側14”、甲板6.25”。最小案が、21670t、25ノット、10”×2×4(同上)、舷側8”、甲板5.5”となってます。実用性に難のあったネルソンを反省材料として堅実な設計に落ち着いたようですね。
戦艦乞食
- アメリカさんはフロリダ代艦として、35000t、23ノット、16”cal45×3×3(ノースカロライナと同じ砲配置)、5”cal25両用砲×12、舷側13.5”、甲板・合計4.5”(疑問?)と言う様な設計案を。イタリアが1928〜29年案として、23000t、21ノット、15”×2×3(レナウンと同じ砲配置)、舷側240mm、甲板・不明と言う様な物を考えていましたがこちらは代艦というより余裕のあった保有枠内の新造案ですね。
戦艦乞食
- >4&5
ネルソンが代替したのは、KGV3隻と、巡戦タイガーですな。
勝井
- あぅ、失敬。
ワシントン条約では英海軍はKGV以下18隻の戦艦と、タイガー以下4隻の巡戦、
そして練習艦サンダラーの保有が認められています。
その後ネルソンの建造によって
サンダラーとKGV3隻を廃艦とし、サンダラーの替わりにタイガーが
練習艦に移管されてます。
最終的にはロンドン条約でタイガーとアイアン・デューク級3隻が廃棄され、
アイアン・デュークが練習戦艦として残り、
英海軍の戦艦15+1隻体制が完成します。
勝井