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帝政ロシア海軍の戦艦について質問です。 当時、ロシアは技術導入のためにアメリカとフランスに戦艦を発注し、レトウィザンとツェザレヴィッチを手に入れましたが、次のボロディノ級はツェザレヴィッチの方を参考にして建造されています。 ツェザレヴィッチは復元性や副砲の射界に問題があったと聞きますが、レトウィザンの方はこれといった欠点の話を聞いたことがありません。多少カタログ性能では劣るようですが、個人的には(少なくとも外見上は)イギリス戦艦に近い、割と堅実そうなレトウィザンの方を参考にしたほうがよかったのでは、と思いました。 なぜロシア海軍はツェザレヴィッチの方を参考にして新型戦艦を建造したのでしょうか? やはりフランスは友好国だから、という政治的な理由があったのでしょうか? A-140 |
- 長文、失礼しました。補足ですが、レトウィザンは補助機器に電動を多用していたようですが、このあたりが量産されなかった原因だったのでしょうか?
A-140
- 黒海艦隊向けのポチョムキンは米国式だし
ボロジノの次の戦艦は籠マスト採用と米国式の影響も非常に強いです
ツェザレビッチは決して悪い戦艦ではなく
世界ではじめて魚雷防御用水中縦隔壁を持ち副砲の射界も広いんです
実際問題として従来型を突き詰めた物であるレトウィザンと
最新モードで固めたツェザレビッチでは
次期主力戦艦のベースとしては比較にならないでしょう
レトウィザンはボイラーに問題を抱えていたとも聞きますし
第一次大戦でも元気に走り回ってた事からもツェザレビッチは優秀な戦艦であったと言えるでしょう
ボロジノ級は重量過大から復元性が悪化し
配置変更にともなって射界が減り
重量問題から元より狭い装甲範囲を縮小させているなど
ツェザレビッチから改悪した艦です
これが結果的に、損失や捕獲されたアリヨールが原形を留めぬほど改造された理由でしょうが
それをそのままツェザレビッチの問題として考えるのはどうかと思います
SUDO
- なるほど、むしろボロディノ級がツェザレビッチを改悪していたのですか。そのあたりのことを、艦型がほぼ同じなので誤解していたようです。
詳細な説明、ありがとうございました。
A-140
- >ポチョムキンは米国式
確かに、黒海艦隊所属の戦艦は米国式ですね。これはやはり、両方の形式を作ることで技術比較、あるいは向上を図ったと考えていいのでしょうか?
A-140
- 4>
そんなところでしょう。
フランス式はツェザレヴィッチからボロジノへ
アメリカ式はレトヴィザン(と、それを参考にしつつ並行国内建造のポチョムキン)からエフスタフィへ
その次のパーヴェルI世は米式と仏式を組み合わせた設計といえます
段階を踏んで進化させようという気持ちが見えます
が、世界はド級艦時代となり、今度はイタリア式に走っていきますね
まなかじ