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フランスは艦艇・兵装共にメートル法で建造していますが(当然だけど) 第二次大戦中フランス降伏後に連合国へ渡って活動していた艦は 弾薬の供給はどうしていたのでしょうか。 Ta |
- 手元の資料では、捕獲されたリシュリューの主砲は38cmで、
米英共にその規格の砲弾が無く、砲身の内側を1mm削ってイギリス規格の38.1cm砲にしたそうです。
また対空火器も、37mm・13mm機銃を40mm・20mm機銃のアメリカ軍仕様に変更したそうです。
吠える狂気
- ↑リシュリューは英海軍制式の15inに合わせるため口径を変えたというのが通説ですが、
実際には1943年にニューヨークでリシュリューを修理/改装した際に、リシュリューの
主砲用としてアメリカでフランスの規格に合わせた38cmAP/HE砲弾及び装薬を新規に
製造しています。
また艦自体の修理の際も、両者の規格が異なるため、米製装備に置き換えることが
出来るものは置き換えましたが、置き換えが出来ないものは全て一からカスタムメイドする
必要が生じたため、修理/改装工事の際にはかなりの問題が生じたようです。
大塚好古
- warship1.com による情報では、1943年に米国でおこなわれた修理の後に、38.1cm砲弾薬をクルシブル鉄工会社(Crucible Steel Company)に特注して供給したそうです。
Vinegar-Joe
- ぬぁっ……何とも浅学な知識を露呈してしまいましたね……お恥ずかしい限りです……
吠える狂気
- ふむ、Warships1によると刳り貫いたのはガセだって事らしいですね
砲弾の製造はどうやったんでしょう・・・・設計図とかはあったのかな?
一から作ったんだろうか?
SUDO
- ↑設計図等の入手が不可能に近い状況であったため、リシュリューの弾庫にあった弾や
装薬を元に、フランス海軍の規格に合わせて一から作ったみたいです。
基本的にフランス艦の改装は工数がかかるため、アメリカも余り乗り気でなかったようで、
ジャン・バールが戦後まで放置されたのはそういった面も影響しているようです。
大塚好古
- みなさんご回答有難うございます。
なんと、わざわざ製造したのですか・・・
私は、もしかしたら脱出の時に搭載していた弾だけだったのかと思ってました。
しかし戦艦の主砲弾だけならともかく巡洋艦以下の砲を考えると
凄い手間ですね。
Ta
- 砲身を流用して口径を拡大するときの問題点については、日本海軍が20センチ砲を口径20.0cmから20.3cmにしたときの例ですが、学研の「高雄型重巡」の中で国本康文氏が触れています。
それによると内側を削ったとしたら、浅くなったライフリングを深くし直すのが困難だそうです。だから内筒を取り替えて砲身の外身だけを流用したとか。
井中かえる
- ↑もしかして、伊戦艦の305→320mmの拡大も
このクチでやったんですかね?
勝井
- >9
そうらしいですな、A内筒交換で320mmにしたとか
SUDO