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戦艦「伊勢」や「日向」を完全な空母に改装するのは、やはり無理があるのでしょうか?(技術的なものや日程、資材等も含むーですが) 占守 |
- 資材と工期に余裕があれば不可能ではないと思いますが・・・
実際戦艦、巡洋戦艦や巡洋艦から空母になった船はある訳ですから、
でも完成状態からの改装例ってあったかなあ。
畝傍
- ↑なんか回答になっていませんね、申し訳ありません
畝傍
- 記憶モードですが、「伊勢」「日向」は当初完全な空母に改装する計画もあったはずなので、技術的には可能だったと思います。
しかし、日程および資材の問題のため航空戦艦になったと記憶していますので、この二つの条件をクリアするのは難しかったのではないかと考えます。
T216
- イギリス海軍の『Courageous、Glorious、Furious』の3隻は、一旦、WWI末に大型軽巡洋艦として完成してから戦後に航空母艦に改装された前例はありますから、お金と時間をたくさんかけたらなんとかなると思います。
masaki ogasawara
- 伊勢級の船体サイズは隼鷹級と大差ありませんので
隼鷹級程度の空母に出来るかもしれませんが新造並の手間が掛かります。
因みに加賀の改装には4年掛かっています。
既存の戦艦を改装するより雲龍級を建造する方が早いですし
肝心の艦載機の運用能力も雲龍級の方が上ですので
伊勢級を改装する意味が無いですね。
ルージュ
- ありがとうございました。伊勢型で無理なら最上型なら、もっと無理ですね(^^ゞ
占守
- それはどうかな。
むしろ小型=短期で手間もかからない最上の方がむしろ可能性はあったと思うんだけど。
勝井
- すいません。「戦力的にという意味でした。最上型なら高速軽空母になら改装できるんでしょうが、搭載能力が・・と、いう意味です。
占守
- 今手元にないんだけどね。
ミッドウェー直後くらいに扶桑・伊勢級両戦艦と全重巡洋艦について
空母改装の是非を検討してるんですよ。
確か所要工期と搭載能力について。
帰京したらちょっと見てみるかな。
勝井
- おーそれは興味があります。ぜひ教えてください。お願いします。
占守
- 最上級を改装しても飛行甲板の長さが短いので、例え高速ではあっても
搭載機が限定される可能性があるのではないですか?
同じ最上級の改装である伊吹が参考になるのではないかと思いますが。
これは伊勢級でも同じ事で船体の一杯に飛行甲板を張っても雲龍級に届きません。
伊勢にしても最上にしても改装後に運用されると思われる搭載機の事を考えると
一寸寂しい結果になりそうですね。
実際はどうなのかは勝井さんの資料に期待ですが(汗)
ルージュ
- 勝井様の言われているのは、
「空母信濃の最後」 著・吉田譲
内に書かれていたものではないですか?確か、戦艦で200mの飛行甲板と搭載機54機、程度であったと記憶していますが。
能登
- ↑ という事は「伊吹」型も搭載される機種は限定されていたーて事ですよね。では、伊吹型は何を搭載する予定だったのでしょう? 紫電改はともかく流星は無理な気がするんですが・・。
占守
- >13
伊吹の搭載機はBUNさんの「空母搭載機の真実」によると烈風15機+流星12機の27機です。
信濃は兎も角他の改装空母を見ると飛行甲板の長さが短めの空母が多いので
運用面の問題が多くなると思うんです。
しかも伊吹はよく見ると主缶と機関が半減していて29ノットになっていますので
もっと速力を求めると搭載機数は更に減るのではないかと。
ルージュ
- 勝井山はそこまで面倒見はよくないだろうからフォローしますが、、
巡洋艦に関しては、五千五百t型及び古鷹、青葉型は幅が狭いために空母への改装は不適。
最上型、利根型は195m×23.5m、搭載機30機、工期9ヶ月以内
妙高型、鳥海型は200m×23.5m、搭載機30機
戦艦ですが
金剛型、長門型は220m×34m、搭載機54機、工期1.5年以内
日向型、山城型は210m×34m、搭載機54機
となっています。
搭載機は、普通に考えれば新型機(烈風、流星、彩雲)を想定していたのでしょうが、確実なところは不明です。
青葉型が最大幅過小で改装の対象となっていない事を考えると、伊吹の改装もかなり厳しかった事が想像出来ますね。ましてや島型艦橋ですから・・・
tackow
- 龍穣は当初ワシントン条約の制限外空母として7000トンで計画されていて、古鷹級と同じ船体線図にしたのだけど
建造途中にロンドン条約が締結されて、制限総トン数に組み込まれるのでバルジの装着と喫水の増加で目一杯の排水量
1万トンに増加させていますよね。
ということは龍穣と同じく零戦と97艦攻を合計20機ぐらい積むつもりなら、古鷹級巡洋艦から空母に改造可能なわけですかね?
実際に改装工事したら馬鹿ですけど。
Navy
- 重巡も戦艦もあまり飛行甲板の長さは変わりないんですね。しかも重巡は運用に問題がある・・せっかく改装しても九七艦攻しか使えないのでは・・(いや九七艦攻は好きなんですけどね) ありがとうございました。(いや、護衛空母に使えるか・・無理ですね(^^ゞ
占守
- >古鷹型巡洋艦からの空母改装
昭和9年以前、つまり、友鶴事件が起こる前であれば可能だったのではないでしょうか?あぁ、でも、そうなると龍驤と建造時期が重なってしまいますネ。
逆に言うと、伊吹も二大事件さえ無ければ、もっと無理な設計で改装されたのでは・・・
tackow
- 基礎的な質問ですいません。「伊吹」って改「雲龍」型でしたっけ?
占守
- ↑いえいえ、マル急(字が出ない)計画で建造される予定の改鈴谷級重巡です。
昭和十七年五月に呉工廠で起工されるもミッドウェー海戦の影響で重巡としての建造に疑問がもたれ工事中止、放置された後空母への転用が図られ同十二月佐世保工廠に回航。
上記のとうり島型艦橋をもつ軽空母として建造が再開されましたが、戦局悪化により二十年三月工程八割で再び工事中止となり、終戦まで放置されました。
重巡として山の名が与えられた最後の艦です。
蛇足ですが、マル級計画の段階ではまだ「伊吹」や「雲龍」のように従来の命名基準で命名されています。
烈風天駆
- そういえば、なぜ伊勢、日向より役にたちそうもない山城、扶桑の空母改造は
見送られたのでしょうか?やるつもりだったけど沈んじゃったから?
それともたまたま日向の砲塔が破損して直すから、さきにこっちから?ってこと?
それとも速度不足?
松平
- >21それともたまたま日向の砲塔が破損して直すから、さきにこっちからってこと?
私の知る限りでは、
1942年5月5日に日向は演習中に暴発事故により第5砲塔が吹き飛んだものの沈没は免れ、鉄板で蓋をしてその上に25oを載せるという応急処置のみで、MI作戦に参加。
ミッドウェー海戦により空母の補給を迫られた日本海軍は、様々な艦の改装を計画。その有力候補として扶桑型が挙げられたが、応急処置を施されただけの状態であった日向を改装した方が得策という意見が通り、伊勢型の改装が決まった。
という具合に話が進んだと理解しています。
T216
- >15他
海軍軍戦備2に載ってますね。
他にも、金剛の改装は空母護衛役として惜しまれること、
改装を急ぐためには1段格納庫とせざるを得ず、費用対効果が薄いことなどから
早々に見送られています。
また大和、長門については砲力が米戦艦に対抗可能なことから、
戦艦として残すことに決してます。
伊勢級が改装の槍玉に挙げられたのは、やはり日向の事故の影響が大きいようですね。
後、航空戦艦改装決定の陰には
戦艦新造中止によって余剰になった大口径砲関係造修部門からの応援を見込まれたこともあるようです。
ちなみに、海軍が求める補助空母の性能要求として、
飛行甲板:230×27m以上、
速力:28ノット
航続力:18ノットで1万5千浬
搭載機:艦戦24、艦爆兼攻24、艦偵6
兵装:高角砲なし、機銃できるだけ多数
などがあげられてます。
勝井