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1408 語彙の意味をご教授願います
・ケップガン
・ランチ
・カッター
・内火艇(なぜこのような言い方になったのか)
・オスタップ
以上よろしくお願いします
ビクトロラ

  1.  答えじゃないけど「内火艇」について。「うちびてい」「ないかてい」前者が正式な名称なのでしょうけども、旧海軍でも「ないかてい」と呼ぶ場合が多かったみたいですが、何時頃からそうなったんでしょう?「ゼロ戦」「レイ戦」のようなもんなんでしょうか?
    tackow

  2. ケップガン=captain of gunroom ガンルームの最上級士官のこと。

    カッター、ランチは小型艇のこと。
    名称の違いは小さいものがカッター、大型のものがランチだったと思いますが
    詳しい分類方法などは知りません。
    ※カッターは一本マストの小型帆船を指すこともあります。

    内火艇は内燃機関で動く小艇(モーターボート)の意。

    オスタップ=wash tub バケツや金だらいのこと。
    PT

  3. たしか海軍では内燃機関のことを内火(うちび)機関と呼んでたからとなんかに書いてあった記憶が。

    余談
    海自では右舷、左舷を「みぎげん」「ひだりげん」と言ったりすることがあるようです。
    これは聞き間違いをしないために海軍より踏襲されたいいかたのように思われますが、「うちび」という言い方もこのたぐいかもしれません。


    小型船舶免許の号令「右舷落水」
    海自の号令    「人が落ちた。みぎ舷。」
    SAW

  4. 海軍の隠語についてはこちらが詳しいです。
    「参拾壱 頁」http://homepage2.nifty.com/nishidah/
    Jabo

  5. 余談の余談
    「うちびてい」では語呂が悪い。
    右舷左舷ほど聞き間違いに関してシビアでなくて良い
    (左右を間違えればなんらかの事故原因になるかも)
    当事者間で「ないかてい」が「内火艇」であることを認識してれば支障がない。

    というような事情で、「ないかてい」という言い方が海軍軍人の間で広がったのではないでしょうか。
    SAW

  6. 海上自衛隊の「いしかり」級護衛艦に搭乗した際に、何人かの方々に「ないかてい」、「うちびてい」のどちらで呼称するのかを伺ったことがありましたが、若い乗組員も、年輩の乗組員もみな「ないかてい」と呼んでいるとのことでした。
    むしろ「うちびてい」というのは初めて聞いた、と言われました。
    旧海軍では「うちびてい」と呼ぶのが本当らしい?という話はBUN氏が以前書き込まれていたように思います。想像ですが、私が話を聞くのがもう2,30年早ければ、軍経験者の方が残っていて「うちびてい」を知っている人がいたかもしれません。
    junkers

  7. 現役の者ですが、たしかに「内火艇」は「ないかてい」としか言わないです。「うちびてい」ははじめて聞きました。隊の先任にでも聞けば、あるいは知っているかも知れないですが。

    魚雷屋本舗

  8.  「内火艇」の読み方については、私は、すでに紹介のあった「参拾壱」氏のホームページ掲示板上でも疑問を提示し、また防衛研究所の戦史室で調べてまいりましたので、その内容をここで改めてご紹介いたします。

     実は海上自衛隊では創設当初から「内火艇」は「ないかてい」と呼んでいたそうです。術科用語のほとんどを旧海軍から受け継ぎ、「たてつけ」(予行練習のこと)という語源不明の言葉まで公式用語として使用し続けている海上自衛隊にあって、もし旧軍で「うちびてい」と呼んでいた物が、なぜこれだけは「ないかてい」に化けたのかが不思議だったからです。

      さて、「内火艇」を「うちびてい」と読まれる根拠は、おそらく「海軍辞典」(海軍大佐山内大蔵、内田丈一郎共著、弘道館刊、昭和17年12月8日発行)をでであろうと思います。グランプリ出版社刊の「日本の巡洋艦」や、田宮模型の「軍艦雑記帳」において、森先生が「うちびてい」であるとされている根拠もまた、ここにあるようですし、またその影響で多くの方が「内火艇」は「うちびてい」であると考えられ、以前には「普通『ないかてい』とは言わない」とまで断言される方もおられました。
     また、福井静夫氏も「日本海軍全艦艇史」において、「内火艇はただしくは『うちびてい』という」と書かれておられ、これもまた「うちびてい」説を補強することになったようです。

      しかし、「海軍省編 海軍の常識」(帝国在郷軍人会本部、昭和11年1月)では、「ないくわてい」とフリガナがふってあります。
     そして、「海軍四等水兵運用術教科書」(海軍省教育局、大正10年2月)では「ウチビテイ」とフリガナがありますが、同じ「海軍四等水兵運用術教科書」でも昭和16年10月の版になると、「ナイカテイ」とフリガナがふってあるのです。

     以上から見て、明治大正期には「うちびてい」と言っていたものが、昭和に入って遅くとも昭和10年までには「ないかてい」と呼称が変更されたものと考えます。「海軍辞典」の執筆者は階級から見て「うちびてい」で教育を受けた年代の方であるがゆえに、そのように書かれたものではないでしょうか。参拾壱氏によりますと、著者の山内大佐は、昭和10年代にはすでに予備役に編入されていたようであるとの事でした。また、福井静夫氏が「うちびていである」と断言された根拠は不明ですが、やはり少し古い時代の方の教育を受けたか、資料を読まれたかしたのではないかと推定します。
     そして海上自衛隊が創設当初から「ないかてい」と呼称しているのは、創設時の方々が「ないかてい」で教育を受けた年代であったためだと考えられます。

     したがって、「内火艇」の呼称については、「うちびてい」のみとするのではなく、「『うちびてい』または『ないかてい』」とされるか、「古くは『うちびてい』であったが、太平洋戦争時には『ないかてい』」とされるのが適当と考えます。
    藤井 英登

  9.  先の書き込みで、「もし旧軍で「うちびてい」と呼んでいた物が、なぜこれだけは「ないかてい」に化けたのかが不思議だったからです。」とあるのは、「もし本当に旧軍で『うちびてい』と呼んでいたのならば、なぜこれだけが自衛隊では『ないかてい』と化けたのかが・・・」の誤りです。ごめんなさい。
    藤井

  10. なるほど、なるほど。
    SAW

  11.  なるほど、勉強になりました。

     この疑問の発端は、既に退役された海自の方から「戦争中から「ないかてい」と呼んでいた方が多かったんだ」とお聞きしたもので。「うちびてい」と併用していたのか、あるいは切り替わっていったのか。その辺を知りたかったのです。併用、というよりは、切り替わっていったのですね。
    tackow

  12. 質問者です
    みなさまありがとうございました。
    ビクトロラ


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