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普段我々が目にしている艦船のカタログデータは、おそらく国によって測定の条件が違ってくると思います。特に速力が気になっているのですが、どこの国の測定が(実戦での使用という観点から)一番信頼できる数値を出していたのでしょう。WW2以前のこの問題について、教えていただけないでしょうか? A-140 |
- 実測値なら、計測と条件が近ければ同様の結果を発揮可能なのではないかと思います
船舶の場合は飛行機とかと違って燃料弾薬の搭載状況は千差万別ですんで
計測条件と実戦条件が近くなるかどうかは何ともいえません
同じ海域に投入された同じ国家の艦艇でも
遠くから急行してきた奴と近所から満載でやってきた奴が混在してるなんてのも充分にあるわけですんで
結局の所、信頼性では、どれもそれほどの違いは無いと思われます
大事なのは、その数字がどういった条件で記録されたものなのかを、確認する事ではないでしょうか
ちなみに計測条件は同じ国でも時期によって異なる場合が良くあるんで
どの国のなら正確と言う事はあまりないでしょう
SUDO
- カタログデータは殆どが公試速力が元になっているようですが
オーバーロードで出力が上乗せされていたり排水量も満載排水量より
かなり軽い状態で計測されていたりするのでそのまま当て嵌まらない場合も
多いと思います。
例えば長門の公試排水量は満載38,625tに対して33,759tだったり、
金剛はカタログ出力64,000馬力ですが公試時78,275馬力だったりと
カタログ値とは結構差があります。
カタログ値は出そうと思えば出せなくはない速度と思った方が
良いのではないでしょうか。
ルージュ
- >2
かなり軽いのかどうかは判断が難しいでしょう
元々長門は常備33700tとして建造されていますんで、公試でその排水量なのはある意味当然の事です
公試状態とは常備もしくは一般的な運用状況の想定の元に設定されていますから
ちなみに40ノットな島風の場合は40ノットという速度が欲しかったので
通常より燃料を減らした1/2公試状態なる物を新たに設定して計測してます
ちなみに島風のスペックは、基準2560tで1/2公試2920t、今までの公試状態だと約3000t、満載約3200tになります
また金剛の馬力ですが
この時期の英国艦の公試では概ね計画馬力から10〜20%大きいのが出てます(しかも8時間全力とかで)
実馬力と計画馬力の乖離で言うと
20世紀初頭までは計画より低め、タービン機関になって計画より過大になり
大戦前ぐらいには概ね計画値と実馬力が重なるようになってます
SUDO
- >3
満載と常備の排水量の差から結構軽めだったのではと思ったのですが
そういう訳でもなかったのですね。
初期のタービンは日本でも20%程公試成績では計画より上だったりするので
これは何処の国でも似たような物でしょうね。
この時期の公試成績を見てみるとQE級のバーラムやマレーヤよりも日向の方が速かったり
扶桑、山城もそれに迫る速力が出てたり面白いです。
ルージュ
- 書き込み遅れて失礼しました。確かに船舶の場合は状況の変化が激しいので、一概に正しい数値を出せるというわけではありませんね。おおよその目安としてカタログデータを見ればよいのだと考えることにします。
お二方、ありがとうございました。
A-140