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1378 建造費約一億二千万円の大和は、現在価格にしていくらぐらいなんでしょう?
大和に限らず翔鶴とか秋月とかの値段はどのくらいなんでしょうか?

Y.N

  1. ゴミレスですが
    「現在の値段に直して」という表現をよく聞くと
    思うですが、これが結構難しいと思うんですよ。
    戦時中平均なんていう「括り」は無意味ですから。
    何故かというと訳で戦時中の卸売物価指数の推移を
    見てみました。そうしたらですねぇ・・・
    (1937年6月を基準と定め、
    他の年はその年12月を指す)
    指数は東京においての数字です    
    37 100   
    38 107   
    39 131   
    40 131   
    41 145   
    42 150   
    43 163   
    44 185  
    45 226(8月)

    日銀券発行高の推移をみると・・
    (単位は100万円)
    41年12月・・5,979
    42年12月・・7,149
    43年12月・・10,226
    44年12月・・17,746
    45年 8月・・42,300
    ひと桁違いますねぇ(笑)どえらいインフレだ・・
    そんな訳で月単位で経済状況が変わっていく、
    もっとはっきりいうと「悪化」していくのが
    太平洋戦争期の日本経済の特徴です。
    そういう訳でその時期の経済状況がどうであったかを
    月単位で数字を持っている者のみが現在価格算定を
    回答し得るという(ちなみに私は当然持ってません)
    答を出すのが非常に面倒くさい作業に
    なるんじゃないかと思ったり。
    あ、駆逐艦とかなら量産効果も計算せねば(笑)

    最後に長文失礼!

    出典 近代日本経済史要覧
    原典 「日本金融史資料・昭和篇」
    ↑の原資料は日銀統計局「戦時中金融統計要覧」


    北方不敗


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