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江戸時代末期の幕府艦船「開陽」?についての質問です。 大分昔のNHKの番組で当時世界的にも有数の艦船だと聞いた覚えがありますが、 本当にそれほどの実力を持った艦だったんでしょうか? 烈風天駆 |
- なんか聞いたことがある名前ですね・・・。
ひょっとしてその船は木造船で400馬力の蒸気機関を積んでいる船っすか?
違ってたらスイマセン。
幻雲
- 開陽丸は幕末の日本が保有した最大最強の艦です。
主砲(?)はグルッフ社の最新型で、速力9ノット(当時はこれでも速いようです。)を誇りました。
この能力は当時の英、米、仏海軍の主力艦にも引けを取りません。
アジアに展開する軍艦では最強の戦闘能力を持っています。
Take
- 当時の他国の同種艦(スクリュー付きフリゲート等)と比べて同程度もしくはやや上回る能力は
持っていると思いますが、当時の大型軍艦であるウォリアーの如き大型甲鉄艦(戦艦の御先祖様)と
比較出来るような艦では無いと思います<開陽
大塚好古
- 明治政府が購入したストーンウォール号には太刀打ち出来ないと言う話を
聞いた事がありますが。
張り合えるのは火力だけってことでしょうか?
Take
- 東郷平八郎の伝記に、薩摩軍艦「春日」と「開陽」が打ち合った話が載っていましたが、互いに100発ほど撃って、命中弾は「春日」の発射した1発だけだったそうです。真相はよくわかりませんが、おそらく訓練は充分ではなかったのでしょう。
A-140
- >4
ストーウォールは甲鉄艦として名高いですが
この艦は300ポンドなんつー中々大した大口径を積んでますから
火力でも勝るんじゃないでしょうかね
まあ、このあたりはクリミア戦争や南北戦争があった時期ですから
代替わりが激しいというか日進月歩なんてもんじゃない世界ですんで
建造当時は一級品、数年後には旧式ってな世界ではあります
SUDO
- ストーンヴォールが積んだのは、米製のアームストロング砲だそうです。
新政府軍の艦隊が函館に侵入した時、ストーンヴォールの砲が五稜郭に艦砲射撃をやったそうです。(他の艦は射程が短くて出来なかった)
Take
- あるサイトの情報では甲鉄は衝角艦で、300ポンド砲は前方固定式だった
ようなので、片舷斉射能力は開陽(丸を末尾につけるサイトも多い)が
上回っている可能性がありますが、装甲を張った分だけ防御力は甲鉄の方が
有利でしょう。
でも気走フリゲートと衝角艦では艦の性格がかなり違うようなので、なかなか
単純な比較は難しそうですね。
(両艦の速力も諸説があるみたいで比較が難しいです。)
それに上記の海戦の命中率を見ると実際戦ってみても双方引き分けの可能性も
ありうるように思われます。
開陽の沈没を見た米政府が、新政府有利と見て甲鉄を引き渡したという説
があるそうなので、開陽の存在が「なかなかのもの」と国内や関係諸国に
思われていたのは確かなようです。
SAW
- >5 開陽が日本に回航されてきたのが、1867年の4月。
大政奉還や鳥羽伏見の戦いが翌年の一月ですから、訓練は十分出来たのでは?
ただ、艦隊運動などの訓練はやっても、射撃訓練をやったかどうか?
無駄玉を使いたくないとの思いからあまりやらなかったのかも知れません。
7>訂正 当時の函館は「箱館」ですね。
Take
- 5>追伸 「開陽」と「春日」が撃ち合った際、「翔鳳」とかいう薩摩藩の輸送船も自沈させています。
Take