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質問なのですが艦船から中距離以上の射程距離を持つ弾道ミサイル を発射することはできるのでしょうか。 また、それらの弾道ミサイルには戦術核や戦域核などの搭載は可能 なのでしょうか。 アルファ・ロメオ |
- 現に原子力潜水艦から射程が8000〜10000km以上にもなる核弾頭の弾道ミサイルが搭載されているわけですが。
ご質問にある艦船とは水上艦艇のことでしょうか?
技術的には水上艦艇から弾道ミサイルを打ち出すことも当然可能です。
アメリカのポラリス計画の初期には、水上艦艇や輸送船にもポラリスを搭載する構想があったようです。
それが何故実現しなかったかと言えば、隠密性の高い潜水艦に搭載した方が抗湛性が高いと判断されたからでしょう。
なお長射程の弾道ミサイルは必然的に戦略兵器となりますから、それに戦術核を搭載するというのは想定自体がナンセンスになります。
便利少尉
- 実際、弾道弾を水上艦艇に積んだ例としては
巡洋艦ジュゼッペ・ガルバルディ(初代)があります。
これはポラリス4発搭載しています。
なお、代艦である「ヴィットリオ・ヴェネト」も検討はしてはいたそうですが予算に負けた結果、世界でただ一つ、唯一無二、最初で最後の「戦略ミサイル巡洋艦」となりましたとさ。
あず吉
- >弾道ミサイルには戦術核や戦域核などの搭載は可能なのでしょうか。
仮に弾道ミサイル搭載水上艦艇があったとして、戦略弾道ミサイルの燃料を少なくして短射程にする代りに弾頭重量を増やすことは、船内でそうした作業が可能であればできると思うよ。しかし、高価な弾道ミサイルに大重量の通常爆弾を搭載したり、戦場の前線に対しメガトン級の核を落として必要以上に破壊・核汚染してしまうことが、作戦上、有効なのかという問題がある。
弾道ミサイルではないけど、巡航ミサイルなら核搭載型と通常爆弾搭載型の両方があったりするけど(例:トマホーク)。ただし、射程は核搭載型の方が長い。
アリエフ
- ジュゼッペ・ガリバルディのポラリスSLBMは、改装までしながら実際には搭載されずに終わったはずです。
便利少尉
- 皆様回答有り難うございます。
たしかに戦線に戦略核は無意味ですね愚問でした。
アルファ・ロメオ
- そのガリバルディですが、ポラリスをどうやって撃ち出す構造だったのでしょうか?
改造後の艦影図ではちいさな箱状構造物しか見えませんが・・
カーフ
- ガリバルディのポラリスサイロはテリアのミサイルランチャー(Mk-10?)後方、一段甲板が下がった部分にあります。2列×2列の4発装備ですね。
tackow
- 打ち出す構造ですね・・写真からは潜水艦用?の円筒形のチューブを埋め込んでいる様に見えるので、蓋を開けてそのまま打つのではないでしょうか?
ただ、潜水艦から打つ場合には、圧搾空気かなんかで一度サイロの外に出す構造だったようにも・・・とすると、チューブの構造も違うかもしれないですね。
tackow
- ポラリスは発射筒から圧縮空気で押し出して、海面上に飛び出してからロケット・モーターを点火する仕組みですから、同じ方式で打ち出したと思われます。
なおポラリスの開発段階では、実験船から水上で打ち出しています。
便利少尉
- ↑実験艦ノートン・サウンドが使用した水上発射試験用の発射機は打ち出しに圧縮空気を使用してますので、
アブルッチも言われる通り圧縮空気による打ち出し後、ロケットモーターに点火する方式でしょうね。
大塚好古
- ↑アブルッチじゃない、ガルバルディじゃないか(汗)。
いかんな、酔ったか…。
大塚好古