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WWII時の小型艦(100t程度の魚雷艇など)の機関についての質問です。これらの艦にはディーゼルないし航空機のエンジンの流用などが行われていたという話を聞いたことがありますが、実際はどんな機関が使用されていたのでしょうか? また、他の艦の機関が流用された場合、その出所となったのはどこだったのでしょうか? 漠然とした質問で申し訳ありませんが、よろしくお願いします。 A-140 |
- ああ、競争試作用の情報収集ですね(笑)
勝井
- 日本の魚雷艇「二四一号」型(基準排水量(?)24t)は金星四一型が使用されていたそうです。
人見 忍
- 米国の小艇に多用されたのはパッカードのガソリンエンジンで
原型は航空機用だったそうですが、とっくの昔に別物に進化しています
ドイツのはディーゼルですが詳細は知りません(ぉぃ
日本の場合はイタリアの魚雷艇用エンジン(イゾッタ・フラスキーニ)をベースにしたガソリンエンジンを作りました>艦本式71号
これはこれで良いのですが生産が進まず>航空機エンジンの製造が優先された
倉庫にあった各種の中古エンジンを発掘して色々搭載しています
ざっと見て・・・
94式航空発動機 900馬力
91式航空発動機 600馬力
ヒ式航空発動機 450馬力
RR航空発動機 800馬力
金星41型 700馬力
明星2型 600馬力
寿3型 430馬力
震天21型 720馬力
火星11型 1050馬力
あとは
艦本式51号10型 300馬力 ディーゼル
航空機転用ユニットの馬力は概してかなり低いですが
これは中古品で性能が出ていない場合があった事
(これより馬力が出てないのも多い)
AnsQ車両で関連する話題がありましたが
冷却等の問題でかなり馬力を食われるし制限する事があるたりが原因でしょうか
一部の魚雷艇ではオーバーヒートするのでエンジンルームを開放しないと耐えられなかったとも言いますし
冷却対策をした場合は空気抵抗が問題になる事もあったようです(小艇ですし高速発揮するので無視できません)
また航空機用星型エンジンは背が高いのですが、出力軸が問題になります
単純に言うと推進軸は水深を深く、そしてなるべく水平に近い方が良いのですが
星型エンジンでは中々難しいです(延長軸にユニバーサルシャフトでも使うとかの工夫が要る)
この為、馬力の割には専用エンジンを使った物より性能が低くなる傾向が有ります
なお、日本の魚雷艇は昭和16年秋に登場しました>第一号型
その開発経緯は日華事変で英国製魚雷艇の襲撃を受けた事が契機でした
94式航空発動機流用ながら、中々良い性能だったんですが・・・上記のような凄い事になってしまいました
ちなみに、その大半が性能と信頼性の不足で苦しんでいます
SUDO
- イギリスの魚雷艇はネピアとイソッタフラスキーニ、あとパッカード搭載ですね。
大塚好古
- 皆様、ありがとうございました。
A-140
- 既にまともな回答は出尽くしていますが、コンペ向きのヒントとしては
・日独の体当たり艇では、ジェット・ロケットエンジンの採用も視野に入れていた
(震洋は、ロケットエンジンで少なくとも80ノット近い速度を実現しています)。
・翼の装備によって高速時の揚力の確保を狙う考えは複数存在した。
・水中翼という選択肢もある。
・速力を襲撃時に用いるか、襲撃後の避退時に用いるかでコンセプトは大きく変化 する。前者なら、通常の高速艇、後者なら「攻撃後に高速艇になる」何かでもOK
あたりでしょうか。
しかし、このテーマで現実を追い抜くのは割と困難です(笑)
奈良の人