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ビスマルク級はバイエルン級をタイプシップとしたということですが、 舷側装甲は原型の350mmから320mmとかなり厚さを減じてます。 …てことは、第1次大戦の頃と比べて、装甲板の耐弾性が 少なくとも1割以上向上してるってことなんでしょうか? 勝井 |
- 英米の例から見て、装甲板の耐弾性がWWI時より上っていることは確かですが、第二次大戦時の
ドイツ戦艦の場合、シャルンホルスト→ビスマルク→H級の順に舷側装甲が薄くなりますので、
そういった理由で装甲厚を減じたわけではないと思われます。
(ケーニヒとバイエルンの船体中央部分断面図を見て、ひょっとしたらビスマルクの設計って
むしろ退化してないかと思う今日この頃)
大塚好古
- 他に舷側装甲範囲(高さ)とかも違うでしょ
傾斜甲板の厚さも違うし
あのスタイルならそう言う方向になるんじゃないかなとも思う
SUDO
- WW1の頃よりも、装甲の耐弾性が25%UPしているという話もあります。
バウアー中尉
- 忘れてはいけないのは
装甲の進歩以外に、砲弾の進歩もあったと言う事です
SUDO
- 25%か…
てことは、第1次大戦世代の同種艦でなら
400mm相当になるわけだ。
QEだのR級だのは330mmだから、
当時としては十分な防御力だったのかもですね。
同じく新世代の装甲で鎧った無条約戦艦群と相対することになる
H級までビスと同程度の装甲厚というのはいただけませんが。
勝井
- ↑それだけじゃないと思うんだけどね
第二次大戦時のドイツ戦艦は傾斜甲板がWW1のより強化されてるです>厚さも傾斜角もね
傾斜甲板に頼らず、外側で弾く更に舷側を傾斜させる事で(落角の大きい)遠距離での防御能力を向上させた他国の条約型以降の戦艦と
舷側装甲最大厚だけで直接比較するのは非常に問題があるのではないかと思います
傾斜舷側装甲は対象以下の弾に対しては非常に有効ですが、想定外の打撃には案外弱く
反対にドイツ艦方式は殆ど何も防げませんが代わりに非常にタフです
根本的な思想も目標も異なるのに、その中の一ファクターを取り出してどうこう言っても始まらないでしょう
ドイツ艦があの防御方式を採択した以上
無理に最大厚を稼いでも実質的な防御性能には殆ど寄与しないという点も理解するべきです
材質の進歩の船体の大型化を考えれば、あの規模に押さえる、もしくは削減するのは
重量と防御耐久性能のバランスから考えても納得できるわけです
SUDO