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ダニエル・プランについて質問です。 この時のアメリカ海軍首脳部はサウス・ダコタ級戦艦とレキシントン級巡洋戦艦、どちらに重きを置いて計画を推進していたのでしょうか? また、ワシントン軍縮会議でコロラド級四隻の他に後二隻程度の保有が認められた場合、アメリカはサウス・ダコタ級とレキシントン級のどちらを選択するのでしょうか?日本は三四ノット近い快速を誇り、太平洋に神出鬼没しそうなレキシントン級の保有は認めないと思うのですが、いかが思われますか? Guy |
- 重きはサウスダコタ
後2隻だったら・・・建造中止になったコロラド級が一隻に、レキシントン級一隻になったんじゃないかな?
まあ着工順か建造進捗率の高い奴から2隻残る事になったと思いますよ
(同型ならば史実でそうだったように造船所分担で姉妹艦に振替もあるかもしれない)
性能面で有利だとかそうでないかなんて現実問題として全然意味は無いのです
計画艦は基本的に、既存の艦隊規模(それと敵の規模)更にはその計画によって建造される全ての中の一隻な訳でして
例えばレックスが2隻あったとしても
米海軍全体の行動能力や偵察能力に絶大な影響をもたらす物ではないでしょうし
またそれは対する日本海軍にしても
計画の修正や見直しを求められるとしても対応不能の物では有りません
勿論、政治的ポーズとして懸念の意を表するとかはあるかもしれんが
たかが一隻や二隻の高速艦が何か飛躍的な問題を引き起こすとはいえません
軍備とは相対的なものです
レックスを造るかわりにダコタが無しになったら、そっちの方が辛いです
ましてやレックスが多数ではないのですから余計に辛いですな
偵察艦にしても通商破壊にしても、決戦における遊撃運用にしても、数量は必要ですんで
やっぱ、戦艦は量産しなくちゃだわさ
SUDO
- んで、下のスレッドでも思ったんだけどね、後2隻の新造が通る理由は何でしょう?
その建造が認められる経緯次第で、どういった艦が許されるかは変わってきます
例えば、締結時期が1年ずれた場合、日本は加賀型の完成時期になります
彼女達の保有を日本が主張して通るなら
米国は未成状態のワシントンとWヴァージニアの建造(史実では陸奥の保有主張に対してWヴァーニアだった)
恐らく英国は3隻の追加建造を主張する事になるでしょう
そして英国の場合は新造なので条約の制限排水量に従った艦になり、つまりネルソン級です
大事なのは既に完成しちゃった艦は既得権があり、他国がチャチャいれることは出来ないという事です
日本が陸奥の保有を主張したから英米の追加建造が通ったのであり
それが時期がずれ込んで加賀・土佐の保有主張になっても、似たような事になるでしょう
そして、その時には、陸奥は既に完成しているので保有に関して文句を言われる筋合いは無いのです
例え、コロラド級の後期艦が完成していなくても、英国が16インチ艦皆無でも、文句は言えません
また第一次大戦の集結が一年ほど遅れた結果として条約締結時期がズレたなら
英国はフッド級を数隻保有しているかもしれませんし
もしかすると状況次第ではレキシントン級の設計は異なった物になったかもしれません
ああいう動きのある時期に1年ズレると何があるか想像も出来ないですよね
SUDO
- 便乗質問を失礼します。
英巡洋戦艦のフッドですが、姉妹艦が見当たらず、ずっと不思議に思っていたの
ですが、つい最近、「英国海軍」というSLGのボードゲームの拡張シナリオで、
当初、4隻を建造予定だったのが、WWIの勃発により、1隻しか建造されなかっ
たという話(いわゆるR級戦艦が、代償として2隻、「レナウン」級として建造さ
れることになったそうですが)を読みました。これは、本当でしょうか。中々、英
戦艦についての情報が手に入らず、真偽を確かめられずにいます。どうか、よろし
くお願いします。
山家
- まず、R級戦艦は当初8隻建造予定でした。
この内3隻が中止となり、うち2隻の予定艦名がレパルス級巡洋戦艦に使われてます。
フッドの件はR級とは関係ありません。
4隻建造予定が1隻になったのは事実ですが、
これは対抗馬たる独マッケンゼン級巡洋戦艦が竣工の見込みがなくなったことと
大戦終結のためです。
勝井
- >3
当初の予定では、フッド、アンソン、ハウ、ロドネィの4隻で
1915年計画、ドイツ巡洋戦艦マッケンゼン級への対抗です
20世紀初頭の艦艇は装甲巡洋艦の衰退から巡戦と軽巡の登場によって
巡洋艦戦力の置き換えと、巡戦の有力化に伴う主力への抜擢の2つの流れが有ります
後者は戦艦の高速化と一体化した高速戦艦への道とも言えますが
英国では・・・
1909年度計画では
コロッサス級戦艦X2、オライオン級超弩級戦艦X4、巡戦はインディファティガブル級X2にライオン級X2
なんと合計10隻
これは前年度で戦艦巡戦各1隻しか造らなかった事とドイツの艦隊整備が増勢に変化した事への対応
前年度とあわせれば2年で12隻(戦艦7、巡戦5)
1910年度計画艦は
KGV級超弩級戦艦X4、ライオン級巡戦X1
1911年度計画
アイアンデューク級超弩級戦艦X4、巡戦タイガー
1912年度計画
QE級高速戦艦X5
1913年度計画
R級超弩級戦艦X5
1914年度計画
QE級高速戦艦X1、R級超弩級戦艦X3
つまり、巡戦の建造は高速戦艦へ移って行く筈だったのです
1914年に大戦が勃発する事で1914計画は破棄され
1914戦時計画でR級巡戦X2が計画されます>大戦初期のフォークランド海戦の影響やフィッシャー提督の復活から
R級巡戦の特徴は当時としては異例の急速建造だった事が上げられます
色々な見方が出来ますが、取りあえず巡戦を早期に用意することが目的だったのです
(個人的にはフィッシャーの肝いりで計画されたインコンパラブル級巡戦と、このR級巡戦って考え方が似ているあたり凄く嫌かも)
そして1915計画がフッド級4隻で、他に戦艦級が予定されていない事からも
彼女が単なる巡戦ではなく、QE級の後継としての高速戦艦としても見ることも可能でしょう
(これはジュットランド対策で防御強化をした後にははっきりとそう言える)
つまり、R級巡戦はフッドよりも前の計画で
フッドの建造が1隻で終わったのは、ドイツのマッケンゼン級の建造中止と大戦の推移によるものです
もし大戦がもっと続いたり、開戦が遅れたりしたら英国の超弩級艦艇群はまた違った様相を見せたでしょうね
SUDO
- 上に補足。フッド級の元計画である1915年の計画では元々は戦艦として計画されていますが、
グランドフリート司令長官であるジェリコー提督より戦艦の増強よりドイツの新型強兵装/
良好な防御力を持つ巡洋戦艦に対抗できる速力30ktsの巡洋戦艦が求められた結果、1915年度の
計画艦はフッド(アドミラル)級巡洋戦艦としての建造が決定されています。この時の
計画ではまだ15in砲x8/舷側装甲8in、速力32ktsの巡洋戦艦でありました。
これによりフッドは1916年5月31日に建造が開始されましたが、起工当日に起きた
ジュトランド海戦の戦訓を盛り込むため建造を中断、1916年9月から1917年7月にかけて
再設計が行われ、その後工事が再開されています。この改設計によりフッドの装甲重量は
排水量の33.5%に達しており、戦艦と巡洋戦艦の能力を完全に兼ね備えた世界最初の高速戦艦と
言っていい艦に変貌しています。
大塚好古
- >2
2隻の新造が通る理由は…正直な所思いつきません。
日本が駄々をこねれて相手も追加保有を出張というパターンぐらいですが
果たしてこれが通るかどうか…。
まぁ、2隻追加保有が前提の質問でしたので理由は無視したのですけど。
>条約締結時期がズレたなら
条約締結が1年後れた場合の各国新造艦の状況の推定ですが
日本:長門級:2隻 加賀級:2隻 紀伊級:2隻(建造中か儀装中?)
米国:コロラド級:4隻 サウスダコタ級3隻(儀装中か公試中?)+3隻建造中 レキシントン級:3隻(公試中?)+3隻建造中
英国:Stアンドリュー級:4隻(建造中) 名称未定巡洋戦艦:4隻(建造中)
英国が第1次大戦中に整備した戦艦が多かった所為か整備が後れています
この場合英国はどのような態度を取るか興味が沸きますね。
果たしてごり押しするのか建造中の8隻を諦めるのかそれとも
条約そのものが成立しないのか…。
>フッド
マッセンゲン級の建造中止で同型艦の建造中止になったのは
流石に無茶な設計だと思ったのもあったのでしょうか?
内部の図面は無いのですが側面図を見ると全長の半分ぐらいは
機関部が占めてるような…。
個人的には英艦で一番好きなんですけれど。
ルージュ
- ↑マッケンゼン級の建造中止に伴い、対抗艦の整備が必要なくなったと判断されたためです。
既に英艦隊はドイツ艦隊に対して充分な兵力の優位を持っていたのも影響しています。
因みにフッドの設計自体は優れたものであると判定されており、G3以前に検討されていた
16in砲搭載艦であるL型戦艦の設計の母体にもなっておりますし、他国の巡洋戦艦の設計の
参考にもされています。
大塚好古
- ↑済みません、タイガーやライオン級も船内スペースの配分ではフッドと
余り変りませんでした(汗)
最初は長大な船体中央部のスペースが無理して所要の機関を押し込んだのではと
思ったのですが、ライオンとタイガーの両級も中央部の砲塔を後部にまとめれば
同じぐらいのスペースになりますね。
建造中止分をもう一度改設計したのが後の計画艦になるのかと思ったのですが
それも無いのでしょうか?
ルージュ
- どうも、親切な回答をありがとうございます。先に書き込む際、記憶に頼って書
き込みをしたため、誤った書き込みをしていました。すいませんでした。ゲームの
説明でも、WWIの勃発により、チリとトルコへ輸出予定だった2隻ずつのド級戦
艦が没収されたことによる予算不足で、クイーン・エリザベス級1隻とR級3隻が
建造中止となり、その資材を流用して、レナウン級2隻が建造されたと書かれてお
り、独のマッケンゼン級巡洋戦艦が未完成に終わったため、フッド級の2〜4番艦
は建造中止になったと書かれていました。2つの事を、入り混ぜて覚えていたよう
で、大変、失礼しました。
しかし、WWIの勃発が1年遅れ、フッド級4隻が全て建造されていたら、ワシ
ントン条約は、きっと変わったものになったと、私は思います。多分、米はコロラ
ド級戦艦を、史実よりも高速な、レキシントン級に近い性格の戦艦にするのではな
いでしょうか。そうなったら、つい最近話題になった、長門級の高速戦艦改装計画
も、実現したかも、とつい空想しました。すいません、後半は半ゴミレスです。
山家
- ↑そりゃないでしょう。
元々コロラド級は36cm砲戦艦として建造予定のところを長門の情報に接し、
無理して40cm砲を積み込んだ代物です。
これ以上高速化だのなんだのといった追加要求にまで耐え得たとは思えません。
あと一応、サウスダコタで在来戦艦より2ノット高速を実現してはいます。
勝井
- 大戦勃発が一年遅れたら、1914計画が成立しちゃうです
1915でまだ建造中のチリ向け艦X2を購入して、もしかするとブラジル向けQE級も確保かな?
確かトルコ向けにもう一隻が居たから、それらで予算の大半は無くなるかと
1914計画が成立するとR級巡戦用の資材もどうなるでしょう
まあ、開戦しなかったら1915計画は4隻建造だったから、それを流用した物になるか?
1916計画を打ち出したとして、果たしてそれが史実のフッドになるでしょうか?
大塚さんが述べられたように、純戦艦や純巡戦であった可能性も非常に高いわけです
となると、それが他国にどのような影響を与えるかはまったくもって不明でしょう
それよか、史実通りに開戦して終結が一年遅れた方がまだ想像がしやすいかな?
SUDO
- 大戦が1915勃発とすると、
独戦艦陣にも結構な影響が出てきます。
1915〜16年には戦艦2、巡戦1が完成しますし、
ギリシア向け戦艦1も接収できる段階まで建造が進んでる可能性が高いです。
史実では未成だったバイエルン級2やマッケンゼン級4も
恐らく完工したでしょう。
特に英超ド級戦艦群に対抗できる38cm戦艦2の存在は
かなり重要なファクターになり得たものと思います。
勝井
- ↑史実で第一次大戦開戦の年以降に起工された戦艦・巡洋戦艦が1隻も完成しなかった事実から見て、
1年開戦が遅れたとしてもバイエルン級第二群のうちの1隻は兎も角、残りの5隻が完成する
可能性は低いと思う。
あと戦争が始まってない場合、SUDO閣下の言われる通り英海軍の1914計画の15in艦が
起工されるし、更に1915計画は改QE級(15inx10)の戦艦タイプとなった可能性も高い事を
考えると、2隻ぐらい独側に15in砲艦が増えても英独の戦力比の改善にはならないと思うけど。
大塚好古
- >9
フッドをベースにしたL型戦艦は、建造中止分の改正・振替分ではありませんが…、そう言う事を
言っているのでは無いのかな^^;。
大塚好古
- >15
済みません、L型戦艦の計画の詳細を知らないので
加賀級が長門の機関スペースを縮小した部分に主砲を増設したように
同型艦の建造を中止したフッドを改設計して高速戦艦としたのかな?と思ったのです。
フッドからネルソンの建造までの数年間で機関技術も防御構造も随分と
向上、変化していますので、起工がずれると全くの別級になってしまうのでは
という印象もありますし。
ルージュ
- もし、1年WWIの開戦が遅れたら、私は単純に、英国はフッド級4隻、R級8
隻、Q・E級6隻の超ド級戦艦群を保有して、ワシントン軍縮会議に臨むのではと
考えていたのですが、実際には、WWIの影響が余りにも大きいので、そうはなら
ないのですね。そう考えてみると、SUDOさまの言われるように、まだ1年、例
えばロシア革命が早期に勃発すること等により、WWIの終結が遅れる場合の方が
想像しやすいと思います。私は、フッドが、英戦艦では一番すきなので、フッド級
4隻からなる英巡洋戦艦戦隊を見たいと思ったのですが、中々難しいことが、よく
分かりました。
山家
- 前述の通り、フッドはマッケンゼンの対抗艦なので、
フッド級4隻を揃えたかったら、
マッケンゼン級少なくとも複数が就役するシチュエーションを考えてみましょう(^^
勝井
- >勝井山
マッケンゼンの建造中止は国力の問題だろうって気がするしさ
巡戦があれほど活躍しなかったら
はたしてドイツもマッケンゼン級を計画したのだろうかとか思うわけだし
あの時期の開戦、ドイツの国力、戦況といったものが彼女の建造には大きく影響していると思う次第
っていうか、マッケンゼンってカタログ上は優秀だけどさ
あの速度が出るかどうかとか>平時だったら更に速度を上げた形になったかも
デアフリンガーをベースにしてるから凌波性足りないじゃんとか
色んな意味で(その後のヨルク代艦級もだが)戦時急造な計画な部分があると思うんですよね
あの時期のドイツの艦艇設計能力は第二次大戦時のヘッポコよりマシですから
時間があればもっと練られた船になってると思うし
(まあフッドっていうか英海軍の凄さは戦時にあの完成度で設計したという点もある)
つまり、マッケンゼンのような船を複数造れるような状況がドイツにあったとしたら
それで建造されるのは史実のマッケンゼンとは違った艦になるだろうし
当然だけど状況が違うのだから、英国も史実のフッドを作るとは限らないわけだ
出来もしないのに計画だけしてみました、それで英国がとち狂って無駄に対抗艦作って浪費してくれたらラッキー?
なんて感じがドイツには有ったような気がするのは私が性格悪いからでしょうかね?(爆)
SUDO
- ↑マッケンゼン級は1914-15年度艦なので、
一応大戦前の計画に属します。
発注は大戦勃発のまさに当月ですが。
なので、こいつの性能はカタログ通りと思って良いのでは?
そりゃ建造中に戦訓があれこれ盛り込まれるのは確実でしょうが。
勝井
- >20
第一次大戦始まった後ジャン・・・
SUDO
- ↑起工はね。
計画策定と発注はぎりぎり開戦前です。
勝井
- ↑発注日1914年8月1日だったっけ(日付まで覚えてない)?その日がWWI開戦日(対露宣戦布告日)
&動員日だから、ぎりぎり直前にはならんと思うがのう。まあマッケンゼンの設計/計画が
戦前の計画に基づくのは確かだけど。
なお、戦争が始まらないとドイツは艦隊法の制限により、大巡洋艦を年一隻以上作れないことを
忘れてはいけません(笑)。
大塚好古
- >16
フッドの設計は日本の八八艦隊計画/アメリカのFY1919計画対抗艦である戦艦(L型)/巡洋戦艦(K型)の
母体になってますが、その後戦艦がM/N型、巡洋戦艦がI/H/G型と変化するにつれ、フッドとは全くの
別物の艦になり、最終的にN3型戦艦/G3型巡洋戦艦として設計が固まることになります。
大塚好古
- >20
カタログデータの速力は大分怪しいのでは?
前計画のデアフリンガーでは速力27ktの資料も有りますが、
実際は公試過負荷でも0.4〜1.2kt下回っていますので
マッセンゲン級でも公試で26kt、実戦では24kt出るかどうかの線かと
思うのですが。
>21
G3/N3級に辿り着くまでに随分と試行錯誤を続けているようですね。
N3級が実際に建造されるとどんな艦になったか見てみたい気もします。
ルージュ
- >21ではなく>24ですね、失礼しました。
ルージュ
- >22〜24
どうなのかね
やっぱり、マッケンゼン級ってかなり焦った設計に思うんだけどね
(まあ、本当に焦るならマッケンゼンじゃなくてヒンデンブルグ級2番艦として建造するべきなんだろうけど)
でもってドイツ艦の速度ですが
大戦に入ってからの就役艦は水深の浅いとこで公試やってるんで、それなりの速度は出たと思います
個人的にはそんな速度出したら波被って戦闘できないようにも感じますが(爆)
SUDO