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超甲巡795号艦型についての質問です。 この艦の排水量は約35,000トンと、「シャルンホルスト」や「アラスカ」に比べるとかなり重いにもかかわらず、装甲厚はかなり見劣りするようです。 別に超甲巡が特別重武装というわけでもないと思うのですが、装甲重量が他の2艦よりは少ないであろうはずなのに、何でこんなに排水量が重くなってしまったのでしょう? それとも機関が重かったからなのでしょうか? A-140 |
- 1つ、超甲巡の排水量は基準排水量ではありません、燃料込みです
資料によって異なるようですが、常備ないし満載排水量です
ちなみにアラスカも満載ですと35,000t弱、シャルンホルストは満載ですと38,000ぐらいになりますね
2つ、超甲巡は独米艦よりも甲板装甲が厚い
防御甲板の面積は舷側装甲の面積よりもはるかに広いので
甲板装甲が厚い超甲巡の装甲重量はかなりの物になると想像されます
構造等で変化する物ですが、戦艦級では、舷側装甲の増厚は1インチ300トン(当然両舷です)甲板装甲は650トンが目安
つまり超甲巡は別に極端に重たいわけでもないし
また装甲重量が小さいわけでもないのです、装甲重量の使い方が違うのは事実ですが
その装甲の使い方は少なくとも独巡戦よりも現実的であり
アラスカと比較しても、戦艦級と殴りあった場合に役立つ可能性が高いのでは無いかと想像します
SUDO
- なるほど、よくわかりました。どうも日本艦=集中防御というイメージがあったので、甲板より舷側の装甲厚に目が行ってしまったようです。詳しい説明を頂きありがとうございました。
A-140
- 艦艇の防御要項に推移はざっと見るとこんな感じ(舷側装甲)
A:水線近辺だけ厚く、その上の範囲は薄いもの
ビスマルクとか第一次大戦型戦艦に多い
↓
B:薄い上部を廃止し水線付近だけにしたもの
集中防御方式のはしり、米ネヴァダなんかが顕著
実は20世紀初頭の露西亜戦艦にも類似の傾向がある
↓
C:さすがに不安で困るので、ある程度厚い物をそれなりの高さに
ざっと見て長門なんかがこれに相当する、以降の戦艦は大抵コレ
BもCも「集中防御」ですが、守ってる範囲が広くなってる事に注意してください
当然ですが、Cの方が重量を食い、この方式の場合「舷側装甲最大厚」は小さ目の数値になります
同じ重量を使うなら、BやAの方式の方が「カタログ最大厚」は大きくなりますが
防御能力で言うなら、Cが最善に近くなると判断できます(これは交戦条件の想定でも変化しますが)
最大厚さだけで防御性能や重量は測れないのです
SUDO
- もっと勉強の必要があるようですが、金銭的な問題もあり資料をそろえるのが困難です。HPか図書館などでこうしたことを調べられる場所はないでしょうか?
(ちなみに私は英語がぜんぜん駄目なので、日本語で調べられる場所をお願いしたいのですが…)
A-140
- 国会図書館はいかが?
HPを覗くと、結構便利ですよ?
地方の方でも利用できるはずです。
勝井
- あせらずに何年かかければいいんですよ。数年先まで考えれば、高い本だって買えますし、読めない外国語が一つ減るかもしれません。あとは「友情」。友達、先輩から貸して貰いましょう。私も今でも諸先輩から資料をお借りします。勝井山は国会図書館を利用して無いでしょ(もったいない)。しかし実際には直接出かけて一般図書を借り出すだけでもちょっと面倒ですよね。でも図書館は大事。地方の図書館でもそこの特色ある文献を所蔵している場合がありますから図書館、博物館にはいつもお世話になっています。司書の方、学芸員の方も目的を告げれば相談に乗ってくれる方も多く、世の中、人の情ほど嬉しいものはありません(笑)。
BUN
- 皆さんありがとうございます。図書館ないし立ち読みは何とかできそうですが、私の周りの友人にはミリタリー好きがいません。そのせいで私は気味悪がられています。こればっかりは何ともなりませんなあ…。(ちなみに私は東京都町田市におります)
A-140
- ならなおのこと国会図書館をお勧めします。
資料の豊富さは文句なく日本一ですよ。
多すぎて使いこなすのは大変ですけど。
勝井
- 資料なんてのは、いっぺんにドカンと買うと読む気が失せます(笑
それに・・・SUDOさんはほとんど世界の艦船増刊と、www.warships1.com だけで戦ってるらしいですよ(驚
あっしも、たいした本は持ってません。
ああ、ちなみに相模大野にいます。しょぼい本でよければお貸しします(笑
まなかじ
- そうそう、穴が空くほど擦り切れるほどしゃぶりつくす事です
実際、そこらで売ってる普通の書籍でも大抵必要な事は出ています
SUDO