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1269 素朴な疑問なんですが、米海軍のイージス艦はなぜ二種類(アレイバーク級と
タイコンデロガ級)あるんでしょうか?能力も任務もほぼ同じと思うんですが。

taka

  1. タイコンデロガ級とアレイバーク(アーレイバーク?)級は、同じイージスシステム搭載艦と言うことで、任務は同じようなものですが、能力には隔たりがあります。

    まず、タイコンデロガ級はスプルーアンス級の船体を流用し建造されたもので、どちらかと言うと実用化を優先したように感じられます。レーダーの搭載位置もベストとは言いがたく、一説によると死角があるという話もあります。また、当初タイコンデロガ級はVLSを搭載していませんでした。
    原型→重量軽減型→VLS搭載型と発展してきました。

    アレイバーク級では、レーダーは軽量型のSPY-1Dを搭載していますが、能力は変わらないとの事です。レーダーの搭載位置も変更されあれがベスト配置だと聞いています。私は対空能力ではアレイバークの方が上だと考えます。
    しかし、船体サイズが小さいため、対潜ヘリを搭載しておらず(フライトIIAは除く)VLSの数もタイコンデロガ級に比べて少ないものとなっています。
    Sparrow

  2. ありがとうございます。タイコンデロガがつなぎだったとは・・。
    その割りに量産されてますよね。現在も、新規建造はされてるんでしょうか?

    アレイバーク級はヘリ搭載できなかったんですね。(タイコンデロガが無理と思ってました)


    taka

  3. タイコの方がイルミネータの数も多いし
    戦術コンピュータの処理能力も上だったと記憶しています

    ある意味豪華な機能を満載した空母戦闘団の防空中核として登場したのがタイコ
    スプルーアンス級を流用してますが、これは造船所の都合もあったと思いますし
    元々スプルーアンス級がそういった拡大改良型を前提とした設計である以上必然だったのかもしれません

    艦隊に少数しかイージスが居ないならば、それは強烈な能力を持った優秀艦である事が望まれます
    タイコはそういった期待を背負った船として登場しました
    だから航続力は大きいし、ミサイル数も同時対応能力から各種指揮通信機能も大きくなってます

    反対にバークは優秀なミサイル駆逐艦という側面が強く
    当初の要求ではタイコンデロガ級の2/3のコストで取得できる事が要望されたように
    ある程度優秀な代物を多数という思想が根底にあります
    それがあれほどの艦になったのは技術の進歩や脅威対象の変化によるものです
    一定以上の指揮通信能力を持たないのは、それはタイコを始めとした巡洋艦に依存する事でクリアしているわけです

    つまり、タイコとバークでは能力も任務も似てはいますが、根底に有る部分が多少違うのです
    タイコは巡洋艦としての機能を充実させており、バークは意図的にそこらを軽視しています(コスト削減)

    余談ですが防空戦を始めとした現代の戦闘では各種艦隊支援部隊との密接な情報のやり取りや
    その情報を処置する機能と能力がレーダーの性能等と同等以上に重要になってきます
    そういった機能や能力ではバークはタイコやこんごうより劣るのは明らかでしょう
    そして、それはバークの本来の任務や特性からしたら当然のことでもあります
    SUDO

  4. 同時多目標処理能力は、
    タイコンデロガが24目標、アーレイバークが18目標と言われています。
    随分昔の記事でのことで、現在ではもう少し能力が向上してる可能性もありますが、
    相対関係はさして変わらないかと思われます。
    勝井

  5. >2
     アーレイ・バーク級はフライトIIA(何番艦からかは手元にデータなし)からヘリ搭載能力を付与されています。念のため・・・
    ブラック・タロン

  6. ↑わざわざ、ありがとうございます。
    建造についてはどうなんでしょう?アーレイバークは建造されてるようですが
    タイコも新造されてるんでしょうか?
    taka

  7. >6
     タイコンデロガ級は新造されていません。
     アーレイバーク級の能力が低い(タイコンデロガ級と比較して)のでタイコン
    デロガ級の継続建造も検討されましたが結局却下されています。

     アーレイバーク級の計画はタイコンデロガ級より後で、能力は高くても船体等
    の設計自体は古い事に留意する必要もあるでしょう。
     わざわざ古い設計の船を新造するよりは新しい設計の船を新造した方がいい訳
    で(理由については言うまでも無いと思いますが)。
    ooi

  8. >3
    たしか、戦術状況を表示するスクリーンが
    タイコンデロガ級が4面(自艦用・戦闘群用各2面)なのに対して、
    アーレイバーク級は2面だということです(ちなみにこんごう級は4面)。
    つまりSUDOさんのいう指揮通信能力の違いが(現代の)巡洋艦と駆逐艦の違いということでしょうか。
    ゆゆゆ

  9. >8
    なるほど、巡洋艦と駆逐艦の違いをそう考えることもできますね。
    となると、「しらね」型や「こんごう」型は巡洋艦とも言えますね。
    (実際に名前も「山」の名前だし)
    taka

  10. >4 私の手持ちのデータだとタイコンデロガ級が同時対処目標数18(識別、追尾
    200以上)、アーレイバーク級、こんごう級が同時対処目標数12(識別、追尾154)
    となっているのですが。
    しばいぬ

  11. >5アーレイバーク級のフライトIIAは、通算で29番艦からです。便乗質問ですが、フライトIとフライトIIの変更点はなんなのでしょう。
    銑鉄

  12. >11
    フライトIIは戦闘情報処理システムや電子戦システムの性能向上のほか燃料搭載量も増加してます。

    ゆゆゆ


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