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1229 1228の便乗質問です。
あるタイタニック本で排水量が戦艦大和と比較されていたので思ったのですが…
戦艦大和が同じ状況に置かれたらやはりタイタニックと同じ運命を辿ったのでしょうか?いくら堅固な艦でも100トンの氷山には勝てないのでは…
フェアリーダー

  1. 100%の確率で沈没は免れたものと思われます。
    タイタニックの破口は、全て合計しても西洋バスタブ
    一つ程度の面積しかないそうです。
    大和乗員のダメージコントロール力は、よせあつめの
    タイタニック乗員を遥かに上回り、防水莚等により浸水
    を止められた可能性もありますし、防水に失敗しても
    防水区画ははるかに細かくなっています。
    また、魚雷攻撃を受けた時のことを考慮した防御を
    施していますので、バルジ等が破損するだけで艦内
    への浸水自体が起こらなかった可能性があります。
    戦艦大和どころか、特設巡洋艦に使用することを
    考慮して設計された、客船モーレタニアでさえ
    沈没は免れたという人がいるほどです。
    SAW

  2. >1
    そのへんが軍艦と民間船の違いですかね。
    あかがしら

  3. >タイタニックの破口は、全て合計しても西洋バスタブ
    一つ程度の面積しかないそうです。
    逆に言うとタイタニックはそれだけ脆い船だってことですね
    井口

  4. タイタニック号は当時の世界最大最速の大西洋横断を目的に当時の最新技術と良質の鋼材を利用して・・・というのがウリだったようですが実のところは惨憺たる物で鋼材は安くあげるために混ぜ物だらけであの巨体を支えるには強度に難あり、確か浸水対策の機構も有るにはあったけど役にたたなかった、そもそも欠陥品であるという事を以前テレビで見た記憶が有ります。ですから、軍艦と民間船の違いもありますが、ちゃんとした船と欠陥船としても比較でき、船の強度には天と地ほどの差が有ったと思われます。
    紅葉饅頭

  5. >4.
    >鋼材は安くあげるために混ぜ物だらけであの巨体を支えるには強度に難あり、
    という説は沈没当時から言われていたようですが、Discovery Channel で引き揚げたタイタニック残骸の一部を強度テストしたところ「少なくとも設計上必要な強度は確保していた」という結果が出たそうですよ。

    >確か浸水対策の機構も有るにはあったけど役にたたなかった
    電動式の防水シャッターが浸水による電気系ショートで真っ先に故障してしまい、被害の拡大を食い止められなかった一面はあったようです。
    ただ、船腹を連続して切り裂かれるような事態はそもそも設計者の想定外だったと思いますが。

    >そもそも欠陥品である
    コンコルドにしてもタイタニックにしても、事故が起こってから欠陥呼ばわりするのはたやすい事です。神ならぬ人間が作った機械に完璧などあり得ません。
    タイタニックの惨事については氷山警報を知った上での全速航行、救命ボートの不足、脱出誘導のお粗末さ、救助活動の遅れなどヒューマンエラーに注目すべきかと思います。
    ささき

  6. 出港前に石炭庫で火災があり、
    そのため鋼材が火にあぶられ著しく脆くなっている部分が出来ていた、
    などという説を読んだことがあります。
    勝井

  7. タイタニックの姉妹船オリンピックは、巡洋艦HMSホーク号の
    ラムで船腹を衝かれ、大破口を生じていますが、自力で航行
    して帰港していますし、第一次大戦中には逆にUボートを衝撃
    して沈めていますので、同級の耐衝突性能にはそれなりの
    ものがあるといえましょう。
    水温により外板の強度が低下していたのは事実のようですが、当時の
    船舶一般も似たような鋼板を使用していたのも事実のようです。

    火災により強度低下が起きていたのは、防水隔壁であり、外板
    ではないようです。
    又、火災が起きた付近で水圧で隔壁が破れたそうですが、隔壁
    の強度低下については状況証拠であり、材料等を検査した結果
    ではないようです。

    タイタニックでは防水区画2区画(天候良好時4区画)までの
    浸水に耐える構造でしたが、損傷は6区画におよんでいたように
    記憶しており(いくぶんあいまい5区画は確実)、まさしく
    想定外の損害といえましょう。
    又、一つ一つの破口は小さくとも喫水線深くの損傷による水圧は
    かなりものと想像され、各国の海軍関係者は、そのために
    過酷な防水訓練を行っているのでしょう。
    水密甲板のハッチは閉鎖が遅れると人間がハッチ上に乗っても
    閉鎖不可能なくらいの水圧がかかるそうです。
    当時の船員には、一航海ごとに雇用される形態のものも多かった
    ようですし、そもそも平時の商船員に軍艦なみの防水訓練を施す
    べきかどうかも議論が分かれるところでしょう。

    以上の観点からささき氏とほぼ同様の考えをもっています。


    SAW

  8. ささきさん、訂正ありがとうございます。しかしながらすべてにおいて間違い指摘されるとは・・・。やっぱりテレビはソースとしては駄目物ですね。そしてそれを鵜呑みにした私はもっと駄目物です、フェアリーダーさんすいませんでした。
    紅葉饅頭

  9. 私も当時の船の鋼板は低温状態では非常に脆い物だと聞いていました。タイタニックはあらゆる人為的ミスが山積みしてあの大惨事が起こりました。過信というのが如何に恐ろしいかという教訓を残したのでしょう…そう、この世に“不沈船”などというものは存在しないのですから…(何だこのまとめかたは)
    しかし、タイタニックにしても、大和にしても、無駄に沈む船はなぜあんなに美しいのでしょう?
    フェアリーダー

  10. タイタニック破口形成の原因は、外板そのものの破壊は少なく
    鋲の破断により継手に隙間が開いたことによるものの方が
    主因のようです。
    当時の鋲は、外板と同じくに低温にさらされると強度が低下
    する欠点があったそうですが、同様の鋲を使用した同時代の
    船舶が、それなりに天寿をまっとうした例が多かったのは
    外板の事例と同じです。

    バスタブ程度の破口からの浸水は、衝突当初は7t毎秒、
    衝突1時間後でも1.7t毎秒程度と推定されているそう
    です。
    SAW


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