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戦前のフランス海軍の潜水艦が搭載していた旋回式の魚雷発射管とはいかなるものだったのでしょうか。フランス潜水艦の資料そのものが少なく良く分かりません。良いHPでもあれば教えてください。 山奥の人 |
SUDO
質問者
水上戦闘用という可能性もアリでしょう。
勝井
ありますが、あれは水上戦闘用として装備していたはずです。
大塚好古
発射管は、狭い上構と耐圧殻の間にあり、旋回発射管も艦内からの操作で運用できるかと思います。
が、水中発射までできるかどうか、そこまでFCSが整っているかはわかりません。
予備魚雷を積むより発射管数を増やして魚雷搭載数を稼ごうとしたこと(戦後のSSKダフネ級まではこの傾向が見えますね)
また、耐圧殻にできるだけ穴を開けたくなかったことから、耐圧殻の外の上構内に水上装備にしてるわけですが。
発射管配置が複雑になりますし、上構内の発射管に装填した魚雷は航海中の整備はほとんどできなかったでしょう。
艦長や水雷長以下水雷員は他国の潜水艦に比べて苦労が多かったでしょうね。
まなかじ
それぞれ1基ずつ装備しています。
浮上しないと再装填不可。
私見ですが、このクラスは通商破壊向けの設計がされているので浮上併走して低速の商船隊を雷撃する事を事を想定していたのではないでしょうか?
ただ他のクラスでどのような用法を想定していたのかは分かりません。
(↓ごみです。)
突飛な設計の多いフランス潜ですから、あるいは単なる独自性の発現かも。
タイ駐在員
その一環だったのではないかとも考えられます
また忘れがちですが、潜航したまま無警告で商船を攻撃するのは海賊行為です
よって通商破壊用として水上発射管を備えるのは意外と妥当なのかもしれません
SUDO
警告の手順を踏むのであれば、火砲で済ませるのではと思います。
Uボートは大戦初期に夜間水上襲撃戦術でソナー探知の裏を掻いて大きな成果を
挙げましたが、同様の構想がフランスに有ったのなら納得のいく装備ですね。
変針魚雷が実用化されれば無用となるのでしょう。
しゃるほ
フランス海軍の潜水艦ってのは、どういう戦略のもとに建造されていたのやら。
おフランス語が読めればなあ。仏→英に訳してから英→日に訳したら、完全に意味がわからなくなっていた…(読めても、よりワケがわからなくなるかも??)
まなかじ
水上戦闘用という可能性も有るわけですね。有り難うございました。
(しかしフランス潜水艦という奴、やっぱり何だか良く分からない…。)
質問者
masaki ogasawara
今は亡きスコラ社刊、デビット・ミラー著「世界の潜水艦」(スコラスペシャル・ミリタリーシリーズの22番、雑誌扱い)、多分大阪梅田の旭屋書店本店あたりならまだ置いてあると思いますが、にシュルクーフのイラストと共に解説が載ってまして、それによると400mmのは対商船用と説明されています。
ちなみに、シュルクーフ自体の搭載魚雷数は割り当ては不明ですが、550mmが14発、400mmが8発となってます。
旋回式魚雷発射管自体のイラストも描かれてるんですが、何mmのかは説明されてなかったりして。しかも連装なんです、これ。(4連装が実は連装×2なのか、ただの間違いなのか)
ただ、このイラスト、「世界の艦船増刊・第2次大戦のフランス軍艦」の掲載写真でハッキリくっきり確認できる旋回式魚雷発射管のハッチが曖昧に描かれたりしてるんで、いまいち信憑性に欠けます。
さらに、別章の解説では「この回転式発射管は複雑な機構で発射前に水面下で回転するとき非対称の力が生じる問題点があった。」なんて水中での運用可能かどうか、どっちともとれる解説が付いてたりします。
デルタ出版「モンスターとミジェット潜水艦」内の記述と併せて見ると、多分可能であろうと思いますが、やったとしても、水流による騒音と水中抵抗が増加してえらい面倒なことになりそうです。
機会があれば、参考程度に、これらを立ち読みされてはいかがでしょうか。(やっぱ、確実なことは本国の本じゃないと駄目ですかねぇ)
tomo