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昔からの疑問です。 主力艦を中心において周りを囲む輪形陣ですが、敵航空機は通常輪形陣中心に位置する主力艦に対し攻撃をかけ、それに対し周りの護衛艦が中心に向け対空戦闘を行なうのですが、放った砲弾は対角線上にいる見方護衛艦には当らなかったのでしょうか。また、何らかの同士討ち回避の方策を採っていたのでしょうか? ビクトロラ |
流れ弾が友軍艦艇に当たってしまう事はあります
また、根本的な間違いとして
質問の「周りの護衛艦が中心に向け対空戦闘を行なうのですが」が上げられます
輪形陣は、外側に対して火力投射する為の物です
内側に入られたら基本的にはオシマイだと思ってください
重要目標に対する突入ルート上に、数隻の艦艇を常に置けるのが輪形陣の利点です
航空機は速いですし、水雷戦隊なんかも四方から襲撃を敢行するのが常套手段です
これに対して、一般的な縦陣は特定方向にしか火力を大きく出来ません
襲撃側は(特に航空機は)任意の方向、つまり応戦の弱い方位から突っ込んできます
よって何処から来られても大丈夫にするのが輪形陣の狙いです
(代わりにどの方位でも強力な火力は発揮できない)
輪形陣の内側に入り込まれた場合は
可能な限り慎重に射線上に味方艦艇が入らないようにして射撃します
まあ、頭に血が上ってると流れ弾で味方艦艇をなぎ払う事もあります
SUDO
オンブー
かなり半径が大きくなっていたと思います。
機銃くらいならさほど気にせず内懐の敵も射てなかったでしょうか?
勝井
兵士になら十分致命傷になりますね、そういえば
勝井
余談ながら、レイテからの帰り道に駆逐艦浜波は上記のような状況にも関わらず、走りながらカッターを下ろして味方搭乗員を負傷者も無く無事に救助したそうです。
gsz
ささき
http://www.warships1.com/Weapons/WNUS_4cm-56_mk12.htm
40mmボフォースの Range の項目、US海軍は、ちゃんと考えています。
軌跡の発動機?誉
夏期休暇に入りレスが遅れました。
素朴な疑問ですが、十分ありうる話であり実際対策も講じた国があることに驚いております。「味方の砲弾破片が駆逐艦の予備魚雷に当たれば轟沈する可能性があるな」と思ったのがそもそもの疑問の出発点でした。
ありがとうございました。
ビクトロラ
日本軍が魚雷に主要した97式爆薬はそんな程度では誘爆しません
昭和12年 射撃誘爆実験、弾頭に砲弾を打ち込んで実験
8cm砲弾直撃、魚雷は砲弾によって粉砕され、一部が燃焼放水で消化誘爆せず
15cm砲弾 直撃部は多少起爆、四方に散って燃焼、だが完爆せず
20cm砲弾 直撃すると完爆する
昭和17年 機銃による銃撃
発射管に覆われている状況では各種機銃弾貫徹しても爆発せず
発射管に防弾覆を設けた場合は撃角30度以上では貫徹せず
大型機銃弾が頭部貫徹した場合は破損大
以上の実験結果があり
15cmの直撃でも誘爆は起さないという事が判明しています
ましてや砲弾の破片では魚雷が壊れる事はあっても誘爆は無いでしょう
ただし、大戦末期に米海軍が魚雷頭部に多用したトルペックスは
元が元なだけに破片や機銃弾でも誘爆する可能性が高いかもしれません
SUDO