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戦艦のマストの形(日本のパコダマストなど)は国によって様々ですが、これらはの形は具体的にはどのような効果をねらっていたのでしょうか? tito |
これらの です。すいません。
tito
しかし、意外に被弾に弱いことが判明して撤去
WWII開戦時で装備していた戦艦はほとんどありません(コロラド級は籠マストのまま)
星芋
国や時期によって技術も要求機能や順位が異なるので
結果的に色んなスタイルになっただけと見ても良いのではないでしょうか
SUDO
何かしら複雑な要求があってああなったのだろうと思っていたのですが以外に単純な理由だったんですね。
tito
いや、それぞれは結構複雑な要求や要望が有るんですよ
星芋さんの述べた籠マストなんかは
A:マスト頂に観測設備機材といった重たい物を置きたい
B:揺れると困るので強度は欲しい
C:勿論高さも欲しいぞ
D:重たいとフネの復元性に問題あるね
E:そいや日露戦争ではマストって被弾に弱かったなぁ
なんてのが籠マストに繋がったわけですが
ほぼ同様のことを考えながらも
英国や日本は三脚マストの強化で済まし
ドイツは観測員を上にあげ、機材・要員は船体側に置き大型マストを避けました
(そして第一次大戦中に英国風の三脚マストに走ります)
頑丈で大きな三脚マストの頂に主砲射撃指揮所等を設け
下部に航行関連設備等を設けるのが1910年代後半以降の一般的なスタイルになるのですが
副砲・高角砲・探照灯といった設備の指揮機材も高所を欲しがりますし
無線や各種観測装置も置きます>時期によってどんどん増える
これらを順次追加すると三脚では耐えられず
日本のように脚を増やすとか
英国のネルソンのような塔型構造物を採用する方向になります
英国の戦艦の場合
三脚+各種設備の追加>フッド、レパルス、R級等
新型戦艦と同様の新型艦橋>QE級の大半、レナウン
艦橋の作り直しは時間と金がかかり、それでいて飛躍的性能向上が有るわけでもないので
どうしても後回しというか優先順位が低くなり
何らかの大規模改造のついでに行われるのが一般的です
日本の場合ですと、あれでも何度か改正されてるんですが
大和のような塔型艦橋を採用したのは、一挙に二回分の改装をした比叡だけです
(これは大和スタイルの艦橋の策定時期がその頃だったってのもあるが)
米国戦艦の場合は海軍休日中に改正を繰り返しており
最終的にはノースカロライナ以降の新型戦艦のあの形になりましたが
改装を受けた時期によっては旧式英国艦風なのとか
箱型なのとか、それと籠の折衷とか、まあ中々苦労と工夫があるのが見えます
独のポケット戦艦では米国新型戦艦風だったのが、箱型+単脚マストになったりしてますが(つまり古臭いデザインになってる)
振動問題があったらしく、ごつくするのが良いというわけでもなかったんでしょう
勿論、外見も大事な要素で
扶桑のようにくびれたりすると、威容を損ねると批判されます
ある時期のある艦が、どうしてそういったカタチなのか、調べると中々楽しめる物では有ります
SUDO