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1151 初めて投稿させて頂きます。

戦艦などで大声で怒鳴って声を伝える「伝声管」という装置があ
りますが、あれは要するにパイプをそのまま各部屋に直結させて
いるんでしょうか?
また、命令をどなるときはフタ?みたいなものを開けてやってま
したが、声を受ける時はどうするんでしょう。
送話用の管と受話用の管があるんですか?
また、伝声管というものはほとんどの各部屋にあるものですか?
実用性としてはどうだったんでしょうか。

まとまりのない質問で申し訳ありませんが、ご教授下さい。
NNI64

  1. 深田正雄「軍艦メカ開発物語」(光人社)には次のようにあります。
    ・伝声管について
     …構造は簡単で、直径六ないし十センチくらいの真鍮管を敷設し、その両端をラッパ状に開いたものである。ラッパの形は音響学的にいうと、音が抵抗なくよく出てくる形であるわけであるが、この場合、そこまで計算してあったかどうかは知らない。
     しかし、簡単だが予想外に遠くまでよく届いた。おそらく三十メートルや五十メートルは、問題なかったと思われる。音声は低音部がきえて高音部だけが到達したようであったが、明瞭度はなかなかよく、もっとも簡単確実な通話機であった。
     …伝声管には合図用、つまり呼び出し用の笛のついたものがあった。この場合の伝声管は、直径四ないし五センチの細い管を用い、両端に蓋をし、蓋の中心に笛をつけてある。管の一方の蓋をあけて、管に口をつけてプーッと息を吹き込むと、先方の笛がピーッと鳴る仕掛けであった。
     相手を呼ぶのに、押ボタンとベルを平行に敷設したものもあった。
     伝声管は中空のパイプなので、防水隔壁や気密壁を貫通するのには具合が悪い。そこで、気密で音だけが通るように、途中にマイカ板を入れたりしたものがあった。(引用終わり)

     長距離を結ぶときには、途中に中継点を置いて、一人貼り付けていたようです。
    大名死亡

  2. 補足
    送受話は1本の管で行っていることが多いようです。
    (少なくても海自護衛艦はそうなっている。)

    「世界の艦船」に載っていた帝国海軍戦艦の艦橋の写真には
    多数の伝声管が写っていますので多数の部屋に装備されて
    いたのは確かのようです。
    なんでも夜中に酒盛りをしていた所、甲板士官に見つかって
    しまった原因が、「伝声管の蓋の閉め忘れ。」(記憶モード)
    だったことがあったとか。(実用性が高いことの証明?)
    SAW


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