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1145 古い話になりますが781関連で質問です。
スチームタービン艦はデッドウェイトになるを忍んで後進用小型低出力タービンを装備していた様ですが、発電用機関との共用は不可能だったのでしょうか?
ディーゼルの方が応答性に優れ操艦しやすいと思うのですが...
しゃるほ

  1. それをやったら、操艦状況に応じて発電量が上下しちゃうのでは?
    SUDO

  2. ならば後進中の発電には前進用タービンを贅沢に使用...
    しゃるほ

  3. その前に発電用の機関の出力では出力不足ではありませんか?
    ネットでさらっと検索しただけですが、後進用タービンは低圧タービンに
    付いているようで、小型と言っても全身用に比べての話ですね。

    ↓現在の低圧タービンの図です
    http://www2.justnet.ne.jp/~hyoshitsune/ship/T-PLANT/lp.gif
    ルージュ

  4. 全身用→前進用 ですね(汗)
    ルージュ

  5. まあ、現代技術では、ガスタービンとディーゼルを同一のスクリュー軸につないだりしてるので不可能ことはないと思うのですが、低圧タービンでも毎分3000回転くらいで回ってるらしいので、回転数が違うディーゼルを同じ軸につなぐと減速ギアーがえらく複雑になりそうですね。(大型船舶主機用ディーゼルは毎分数百回転なんてのが多いらしい。)
    又、後進用タービンは、前進時の50%程度の出力設定が多いそうですが、(すくなくても商船では。)そうなると結構大型のディーゼルかマルチプルディーゼルにして多数のディーゼルをつながなかきゃいかんので、この当たりも機関の設計者の頭痛の種になりそうです。
    そしたら出力100%のディーゼルを積んで前進後進両用にした方がはるかにすっきりしそうですね。(船舶用ディーゼルは逆転可のものが多い)
    そんでもって現代ではスクリュー軸とか蒸気タービンとか主機用ディーゼルから動力を取って動く発電機はあるので、発電するのに、べつに複雑なことをやる必要がないんですな。
    これは、ちゃんと回転数の増減による電圧の変化に対応した構造になってるようですね。
    軍艦の方は、機関の静粛性に問題が出そうな気がするので、別に防音ケーシング入りにでもした発電機を置いた方がよさそうですけど。

    話を第二次大戦に限ってみると、日本のように戦艦大和のディーゼル搭載見送りみたいな国では、大型艦の主機は蒸気タービンで、発電機は小型ディーゼルを多数つんでリスクの分散(被弾時対策にもなる)を計った方がよさそうですし、ディーゼルに自信がある国だったら同一スクリュー軸には出力100%の前進後進両用ディーゼルを搭載した方が効率よさそうみたいな話になるのではないかと思います。
    (このあたりの事情は、本BBSの碩学諸兄の方が、はるかに詳しいと思い
    ますが。)
    SAW

  6. 補足
    >そんでもって現代ではスクリュー軸とか蒸気タービンとか主機用ディーゼルから動>力を取って動く発電機はあるので、発電するのに、べつに複雑なことをやる必要が>ないんですな。

    当然、専用のディーゼル発電機やガスタービン発電機もあります。
    (じゃないと停泊時に困りそうですね。)
    100%の確証はないですが、軍艦は専用発電機オンリーの場合が多いような節があります。

    SAW

  7. ご教示有り難うございます。

    思っていたより大型で出力も有った様ですね。
    スチームタービンがディーゼルに対し重量面で不利となる一因と言えるかも知れません。

    Uボートが使用していた小型ディーゼルは後進用にカムシャフトをもう一本持って
    いて、逆回転させる場合は切り替えていたのですが、シュノーケルが装備される様
    になると排気の逆流を抑えるシュノーケリング用カムシャフトがこれに取って代
    わってしまったので逆回転出来なくなり、後進はモーターのみとなってしまった
    そうです。伊号等については知りません。

    それにしても後進最大船速が謎のままですねぇ。
    前門集中高速後進艦ってイケてると思うのですが。
    しゃるほ

  8. http://www.bismarck-class.dk/technicallayout/machinery/machinery.html

    このページにビスマルク級の機関データがありました。
    このページによると計画時の後進出力は12000馬力X3基になってますので
    36000馬力になりますね。
    前進の1/3強の出力ですし10ノット強がいい所ではないでしょうか?
    ルージュ

  9. >前門集中高速後進艦ってイケてると思うのですが。
    このフネの航海長だったら後進中は舵効が悪そうだし、特に前進から後進行き脚がつくまでは、操艦不能になる可能性が高いので操艦に関して頭痛のタネが増えそうですね。

    このフネの砲術長だったっら、煙突の煤煙によって前櫓楼装備の各種眼鏡の類が影響を受けてしまう確率が高くなるので、命中率の確保に関して頭痛のタネがふえそうですね。

    このフネの機関長だったら、クラッシュスタンの繰り返しで機関を壊してしまう可能性があるので、機関損傷に関して頭痛のタネが増えそうですね。

    このフネの艦長だったら、座礁や浮遊物で全くの航行不能になってしまう可能性があるのでフネの損傷に関して頭痛のタネが増えそうですね。

    船舶というものは、前進中に最大効率を発揮するようになっているのが設計者および船乗りの常識のように思われます。(桜島のフェリーは除く。笑)



    SAW

  10. あと、機関部重量って、スチームタービンの方が
    ディーゼルの方より軽くすんだりすることもあるよう
    ですね。(燃料重量は不利になると思うけど)
    確かに、船舶用ディーゼルって家みたいな大きさ
    のやつがあるからな

    後進軍艦は、アポジットモーターのフネが一番
    分があると思うけど、それでも速力は前進時よ
    りは劣るみたいですね。

    参考
    セオドアルーズベルトは前進35ノット、後進17ノット
    だとか。

    SAW

  11. セオドアルーズベルトは、原子力空母ですが、機関の特性上は、
    蒸気タービン4軸固定プロペラという概念でかまわんと思い
    ます。
    SAW

  12. タービン機関でも後進も前進と同じ出力を与えると、
    そうそう使わない無い後進用高圧、中圧タービンが邪魔で仕方無いと思います(笑)
    後進出力を確保するならターボエレクトロリックが一番効率良いのでは?
    (多分)モーター逆転だけで済みますし。
    それでもスクリュー効率や上で挙げられた舵の問題とか考えると
    実用性は無さそうですけど。
    ルージュ

  13. >後進出力を確保するならターボエレクトロリックが一番効率良いのでは?
    原子力でなければSAWさんご指摘の煙害問題が有りますから、最有力候補は可逆転
    ディーゼルでしょう。
    大鳳ばりの傾斜煙突を両舷から突き出せばとりあえず解決です。

    舵、スクリューは改良の余地が有りますが、前進時性能を維持してとなると20ノット
    もやはり難しいかなあ。
    しゃるほ

  14. んっ、そうだ!
    もし可変ピッチを更に推し進めて逆ピッチに出来れば正回転のまま後進出来るから、
    スチームタービン艦ならそこそこデッドウェイトを落とせる事になりますね。

    >イケてる
    何が嬉しいかというと敵艦に舳先を向けっぱなしに出来るので、戦車の側面装甲み
    たいに舷側装甲薄くして、水平防御、艦橋前面防御だけ分厚く出来るかもと思ったのですが、常識を覆す道は険しいですね。
    しゃるほ

  15.  可変ピッチを更に推し進めて逆ピッチに出来れば正回転のまま後進出来る> 少なくとも護衛艦はそれが出来ますよ。
    ザイドリッツ


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