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「ハンター・キラー」とはどういう対潜戦術なんでしょうか? ぜひ教えてください。 YUKI |
捜索して位置を確定するのが「ハンター」
それに従って攻撃をかけるのが「キラー」
船舶の場合ですとソナーの性能の問題で
敵潜を発見しても、攻撃する時に失探しやすいんで
攻撃係と探知誘導係を別にすることで、攻撃の瞬間まで敵潜を捕捉することを狙った戦術です
航空機の場合ですと、潜水艦探知用の機材が大きく重たいので
これに攻撃兵装も搭載するのが大変だったので、捜索探知係と攻撃係に分けたのが相当します
複合技としては大戦中の護衛空母を中核とした部隊が相当します
この時期の艦上機は対潜装置をあまり持っていないのですが
上空から観測するだけでもかなりの発見を行えます
戦闘機等は発見した場合、銃撃等で海面に位置を書き込み、付近に居る味方の駆逐艦を呼び寄せるのです
敵潜が浮上中の場合はそれでダメージを与えて緊急潜航を妨害しますし
そのまま上空に張り付くことで、潜航していても凡その位置が見えます
急行した味方駆逐艦は、広大な海洋から潜水艦を探し出すのではなく、凡そ判明した範囲から狩り出せば良くなります
まあ、戦略的に見てこれが効率的なのかどうかは難しいですが
戦術的には効率が良く、こういった部隊をハンターキラーグループとか呼ぶ事も有ります
SUDO