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駆逐艦の速度についての質問です。 アメリカ駆逐艦 日本駆逐艦 ベンソン級 1800t 50000馬力 35kt |白露級 1700t 42000馬力 34kt フレッチャー級 2100t 60000馬力 37kt |陽炎級 2000t 52000馬力 35kt サームナー級 2600t 60000馬力 36.5kt|秋月級 2700t 52000馬力 33kt とこのようにアメリカ駆逐艦は機関出力の割に速力があるのですがなぜなんでしょうか 名古屋市民 |
艦船の速度は排水量と馬力だけでは決定しません。
もう一つ,船体形状というファクターがあります。
例として,同じ排水量で同一出力の機関を積んだ2隻の船を想定します。
1隻目は縦横比が9:1、2隻目は5:1だとすると,
最高速力は1隻目のほうが速いことは容易に想像していただけると思います。
実際に設計する際には凌波性や武装の配置などによって船体形状を
決定しますので,そういった要因によって速度の差が発生する事になります。
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たしか、日本は弾薬を満載?して燃料を三分の二にして公試しましたよね
便乗質問ですけど、米海軍はどうやって測定したんでしょうか?
SINYA
これらの駆逐艦のその速度は「計画速度」でして
つまり、このぐらい出るだろうって計算した予想最大速度なんですね
ついでに言うと、これらの排水量は基準排水量で
燃料を搭載していない重量で、当然ですが動けません
排水量と馬力を比較して考察する場合は満載や常備常態で行うべきでしょう
さて、多くの米国駆逐艦の常備状態での実測値は計画速度より全然低く
同等の重量・出力の日本駆逐艦と同じぐらいです>つまり、性能計算が甘い
SUDO
特に米駆逐艦のこの速度は計画速力だから余り当てにはならんです。実際に米駆逐艦は
戦時の状態だと2〜4kts位言われている速度より遅いですからねぇ。
フレッチャー級は機関出力100%で35kts程度、サムナー/ギアリング級は33〜34ktsが現実的な
所ですから。
大塚好古
アーレイ・バーク提督は30ノットバーク(31でしたっけ?)で有名になりましたが
30(31?)ノット以上を出すことはなかったのでしょうか?
(個艦としてではなく、駆逐隊として)
星芋
突撃時とか逃走時なんかでは事例が幾つか有りますが
駆逐隊単位なのか違うのかは意見が分かれるでしょう
特に日本軍のは、統制されてないとは言い切れないっていうか
無茶苦茶にバラバラなんだけど、実は見事な運動だったり・・・
ただ、旗艦の運動に完全に追随出来る状態を編隊単位での機動とするなら
31ノットバークじゃないけど、30ノット近辺が限度かもしれません
何しろ後続艦は先頭の艦よりも速度っていうか出力に余裕を持っていないと追随できませんからね
そいやミッドウェイの第七戦隊は随伴駆逐隊を振り切ってしまってるよね
確か35ノット以上出してたような・・・・
SUDO
ちょっと気になったので、ちょっと前の世界の艦船を引っ張り出して眺めてみたら
セントジョージ岬海戦でバーク隊は33ノット出してるようです(フレッチャー級)
個艦実測値−2ノットぐらいが限界かな
SUDO
ミッドウェイの七戦隊に八駆が後れを取ったのは、当日うねりが大きかったのが理由らしいです。
1万トン重巡と2千トン駆では自ずと凌波性に差が出てくるわけですね。
>名古屋市民さん
排水量や艦底の汚れ具合などを始めとする艦の状態も関係しますし、このような自然条件による影響も大きく関わって来ます。
あとは浅海面における速力測定は速度が出るというのもありますし。
既に皆さんが幾度となく指摘されてらっしゃいますが重複を恐れずにもう一度。
数値を金科玉条の如く崇め奉ってる人もいますが、絶対的なものではなく目安として考えれば宜しいのではないかと思います。
至高たる海原
計画速度の見積もりの甘さと、測定条件の差ということですね。
しかし、アメリカのカタログデータは結構いいかげんですね。
名古屋市民
と考えておくのが適当でしょう。
勝井
そういう意味では計算がいい加減なわけではないのですが、ただその計画排水量が常備・満載より
軽いので、戦時により一般的な状態で計測するとカタログ値より数値が落ちるというべきでしょう。
あと戦時の駆逐艦の速度が低下しているのは計画時より武装が強化されており,元計画より
重量がかなり増しているのも影響しています(フレッチャー級は戦時満載で3000トンを超えて
いますからね)。
大塚好古