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1046 ビスマルクの戦闘の様子をみると、発射間隔がカタログスペックに比べて非常に長いように思います。
着弾観測をしながら撃っているからだと思いますが、ほかの戦艦の実戦での様子はどうだったのでしょうか。
米艦隊の志摩部隊に対する砲撃では発射間隔は短かったようですが、昼間戦闘ではどうなのでしょうか。
VV

  1.  艦砲に限らず、およそ殆どの兵器は機械であって道具でもありますから「カタログスペック」の数値を常に発揮できる訳ではありません。というか、カタログスペックを発揮できる機会など非常に少ないのではないでしょうか?

     艦砲射撃の例でいえば、我が海軍では射撃間隔の「到達すべき基準」として、戦艦の場合、交互打方で20秒、一斉打方で40秒を目標にしていましたが、実際には短い時間しか持続は不可能でした。
    tackow

  2. 戦艦の主砲の発射間隔は特殊な条件下でなければカタログスペックに関わりなく一定の値になると思うのですが、如何でしょうか。
    一般論としてのカタログスペックうんぬんの話を持ち出すまでもないと思うのですが。
    VV

  3. 一定というのは、どの船も似たような値になるという意味で、距離が違えば当然変わります。
    VV

  4. 戦艦の主砲弾は
    秒速700メートルから900メートル程度ですから
    水平射撃をしても20秒では14キロから18キロしか飛べません。
    (普通は斜め上に撃ち上げるし、空気中で減速します)
    だから距離3万メートル程度で試射から本射に入ると
    今弾着した弾は前回斉射した弾ではなく前前回斉射した弾丸だったりします。
    修正が大変ですね。

    ビスマルク対フッドの戦闘では2万メートルから1万4千メートル程度
    だから
    試射のときはもちろん本射のときもカタログスペックどおりの
    間隔では射撃していないことになります。
    クライスト

  5.  例えば、同じ艦での訓練時の給弾速度を例に取れば、10発毎の平均値を比較した場合では5〜10秒程度の差があり、給弾数が多い場合にはそれ以上の差が生じています。ましてや、練度の異なる艦の場合には、その差がばらつくのは当然と考えられます。
     この点だけみても、射撃速度が一定の数値にならないのは明白です(「一定の数値」の「範囲」がなんとも言えないので、この様な表現になりますが)。更に、戦場には他にも錯綜する要素がありますから・・・

     距離に関してですが、試射で得られた射撃諸元を基にして射撃を実施しますから、先に打った弾が着弾する前に次弾を打ってもなんら不思議ではありません。
    tackow

  6. 便乗質問でよろしいでしょうか?

    ではアメリカ戦艦と日本の戦艦では発射間隔が30秒と40秒と大きく違うので
    アメリカ戦艦のほうが単位時間あたりの発射弾量は多くなるので有利
    というのは成立しないのでしょうか?

    星芋

  7.  どうなんでしょう?私は米国戦艦のカタログデータはある程度把握している(つもり)ですが。実際にどの様に打ったのか、とか、訓練時の成績までは把握していませんので・・・なんとも言えませんね。

     ただ、有り体にいえば、「Aというアメ車は最高速度が220km出るが、Bという日本車は(リミッターの為)170km程度しか出ない」場合でも、諸般の事情を鑑みれば、A車とB車が一時間に到達出来る距離は大差ないだろう?と考えますけど。
    tackow

  8. そうか、着弾するまで待ってる必要はないんですね。

    ちなみに私が一定の値と言ったのは平均値と思ってください。後知恵ですが。

    あとビスマルクはわざと弾を散らせてどの弾が一番近かったからうんぬんとやっていたらしいのですが、本当でしょうか。

    VV

  9. ドイツ海軍の場合
    試射の最中に「夾叉グループ」といって
    3斉射(1斉射は砲塔一基分)1セットとして
    距離と時間をずらして(400メートル、間隔は10秒から25秒)変えて撃ちます。
    そうしないと相対位置が時々刻々と変わる
    敵艦への着弾観測が正確にできないからです。
    シャルンホルストがグローリアスを撃沈したときの夾叉グループは
    第2、第3、第4斉射でした。 

    スリガオ海峡の米艦隊は
    レーダー射撃を使用し、西村第2戦隊が直進した?ことにより
    射撃修正をする必要があまり無かったので、
    発射速度を上げられたものと思われます。

    クライスト

  10. 第三次ガダルカナル海戦における、ワシントンの射撃速度はカタログデータに近い速度が記録されていますね。
    (N)

  11. 戦艦じゃないけど、ガダルカナルでの米重巡は毎分1〜2発程度の射撃速度しか出せなかったそうですな

    また射撃速度で結構無視できない要因に仰角があります
    この時期の中口径以上の砲の多くは固定角度もしくは限定角度での装填ですから
    射撃ごとに俯仰を行う必要性があり
    装填角度近辺での仰での戦闘>つまり比較的短い距離と遠距離では変わってくるでしょう
    例えば大和の主砲は仰角3度で装填し、俯仰速度は毎秒10度ですから
    最大射程近辺で射撃した場合、装填角度までおろすのに4秒、射撃角度に戻すのにも4秒をカタログ数値で消費します、つまり10秒程度を食います
    ちなみに日本の36サンチですと、装填は5度、俯仰速度も毎秒5度、最大射程近辺では俯仰だけで10〜15秒損失
    これに練度や動揺といった影響が加わると射撃速度はどんどん悪化するわけです
    また大抵の艦艇は動揺周期に合わせて発砲するので、それも無視できない要因になります
    ビスマルクの場合はそもそも流布されてる射撃速度が間違いらしいという説もありますし
    練度が以下略であり、射撃指揮は高度に訓練された人物がいれば精度はそれなりになるでしょうが
    装填のような大人数を要する作業でのチームワークや個々の人員の技量に問題があった可能性も否定できないと思います
    それに水かぶって浸水する砲塔では・・・・

    SUDO

  12. >10
     あの海戦は判らない部分が多いのですけど、「ワシントン」の射撃速度はたいしたものですよね。正味5分半で9斉射ですからねえ、、最短は25秒間隔とか。

     しかし、我が「霧島」も結構速く打ってますよね、まぁ、諸般の事情があったのでしょうが・・・
    tackow


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