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既にどなたか、書き込まれているかもしれませんが。 いわゆる「超甲巡」計画についてですが、もし、建造されていた場合、役立っ たのでしょうか。ソフト(戦術)面での問題も考えねばなりませんが、私としては、 機動部隊の旗艦として、防空能力や通信能力を充分に生かすことができるので、 金剛級並に、太平洋戦争において活躍できたのでは、と思うのですが。 「超甲巡」について建造されても、砲撃戦において、戦艦とは戦えないし、巡 洋艦と戦うには贅沢すぎる中途半端な性能で役立たない、と書かれていたり、逆 に万能艦として使える等、私が読んだ本でも評価が分かれており、悩んでいます。 山家 |
1;元々の運用思想、水雷戦隊旗艦兼火力支援艦兼囮艦としては役立たず。駆逐艦と一緒に突入するのはいくら何でもでかすぎて無理、後方から水雷戦隊を管制すると言うことは後方から前線の状況を把握できるということ。それほど遠距離から敵味方の動きを把握できるなら水雷戦隊による夜襲が成り立たない。接近して囮兼火力支援を行うと言うことは敵艦隊からめった打ちにされると言うこと。これでは旗艦として指揮できっこないし、旗艦として使わないのであれば、もっと簡単に囮艦にしてしまえばいい。
2;機動部隊の護衛艦としてはそこそこ使えるがわざわざ建造するほどではない。防空火力は高いが、それだけなら防空巡洋艦で十分。速力の面で空母に戦艦は追いつけない(=戦艦に追いかけられたらさっさと逃げればいい)ので、戦艦と打ち合う必要はない。巡洋艦隊の襲撃に対するなら性能は十分だが、巡洋艦に追撃されると言うことは空母艦載機の対艦攻撃力がその程度と言うこと、巡洋艦すら撃退できない空母を守るためにわざわざ超甲巡を建造する必要があるのか?
3;戦艦類似の艦として運用するには火力が不足。シャルンホルストはデューク・オブ・ヨークにすら撃ち負けた。
4;巡洋艦類似の艦として運用するには大きすぎる。条約型重巡ですらイギリスは大きすぎて見放した。バルティモアやデ・モインに対抗するならともかく、それ以外の巡洋艦に対抗するには重巡で十分。バルティモアやデ・モインが標準になる(架空の)将来的にも、8インチ砲の能力向上で留まる可能性の砲が大きかったのでは? 日露戦争以来、巡洋艦の主砲は20cm台だった。
5;対巡洋艦隊戦闘までを想定した海域制圧艦(小型の戦艦)としては使えたかも。ただし、戦艦が出てきたらそれまで。航空機や潜水艦を考えなければ速力を生かして通商破壊を行うのが適切か?
結論、戦艦を建造できる国においては中途半端で使い物になるとは思えない。ただし、戦艦を建造できない国が巡洋艦に対抗する&海軍の象徴として建造する(オランダ巡洋戦艦案)ならある程度の意味があった。
といった感じです。このネタ、議論ボードの方が面白いと思いますよ。
明石耕作
中途半端と言うことは無くなってもあまり困らないので、
(1.であがっている問題に気付かず)建造され、
戦時に竣工した場合、酷使された可能性が高いと思われます。
その結果
・使用実績が良好だったと評されるか
・極めて中途半端な艦であったと評されるかは
運次第と思われますが・・・。
(アラスカの場合、戦う場そのものが無くなってますし)
木
それを行う事で敵戦力の吸引と分散を強要することが可能でしょう
敵は戦艦を持ち出さないと超甲巡を処分できませんから厄介な事になります
どっちにしても、アラスカ対抗ですから
アラスカが造られるから計画されたって程度の代物だと思います
SUDO
私は、アラスカ級は、ドイツの装甲艦や日本の「超甲巡」に対抗するために建
造されたのだと思っていました。思い違いを知って、赤面しています。
「超甲巡」は、仮想戦記に出てきたことから、存在を知りました。佐藤大輔氏
や谷甲州氏の作品にも出てきたので、もし、史実において、建造されていたら、
と思い、質問いたしました。どうも、ありがとうございます。
山家
アラスカは超甲巡対抗の艦でもありますよ
ただ、それは日本が超甲巡を建造すると言う誤報に応じた物で
アラスカが造られる事になって日本側も対抗処置を打ち出したと言えます
SUDO