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歴史上、双胴の軍艦が少ない(ていうかない?)のはなぜですか? この質問が出たのはドラクエ7の巨大海賊船マール・デ・ドラゴーンが双胴の軍艦だったからです。もし空母が双胴だったら飛行甲板が広くなる上に飛行機の搭載量、居住スペースが増えると思うのですが。さらにより大型の飛行機も扱えると思います。 ぱるぱる |
何隻か保有しています。
単胴船と双胴船の違いって過去ログにありますかね、ちょっと見てみます。
ooi
http://www.epsnet.co.jp/~f4u/ansq/2/B2000511.html
双胴船型の有利不利については、もうちょっと突っ込んだ意見が聞きたいかも(爆)。
ooi
当時求められていた操縦性能は即応性のみと考えてもよく、こうなると双胴船より単胴船の方が即応性もよく、旋回半径も小さいから海戦向きだと考えられていたようです。
(即応性:舵輪を回してから、舵が効き始めるまでの時間の早さ
雷跡を発見してから、魚雷を避けるプロセスを考えてみてください)
ペンギン
よく覚えていません。私個人の推測は、単にドックに入れなくなるから、
だと思いますが、自信ありません。横浜八景島への遊覧フェリーは
双胴のフネですが、大型船舶で現在、双胴がほとんどないのは何か障害と
なる理由があるのだと思います。(その理由がよくわからない)
benben
ドックに入れなくなるからという私の意見ですが、ドックに駆逐艦2隻を同時に入れて修理していたという記録を見たことがあるので、幅の問題ではなさそうです。
benben
(N)
豆腐ヨーカン
やってたものの意見として言えば、カタマランタイプの船はモノハル艇三隻分の費
用を食います。これがトライマランになるとおよそ4隻分の価格 (あくまでも0か
らスクラッチした場合) 。(そういや学生時代のほうがカネあったんだなあ)
ついでにいうと、カタマランは接合部の強度が必要以上にいるです。ある程度のダメージ蓄積があると勝手にぶっ壊れてくれるので、必要以上に安全係数を高く採り、
しかもみかけ剛性を高く採る必要性がありました。
ハルの並行度が悪いと接合部に引き裂き応力が常に発生するし、ハル角度が悪いと
ある点に常に応力集中がかかるという、常に破壊リスクを伴うシステムだった記憶
があります。
トライマランのほうが個人的には楽だったかなあ。設計は。ありゃ極論すれば両脇
のはフロートだからね(クルーザの場合はそうともいってられないんだけど)。と、
ものすごい限定的な話から意見を言ってみるワタクシ。
sorya
材料力学は(も?)苦手と白状した上で,強度にはスケールの問題があるので,双胴船型の中・小型船は可能としても,空母のような大型艦は不可能だと思います。材料の剛性(1m当たりのたわみや捻れ)が同じでも,形状が大きくなればそれだけたわみは大きくなり船体が変形してしまいます。
全長が200〜300mもあるような船体は剛体ではなくコンニャクのようなもので,下からほぼ均等に浮力を受けるので形を保っていますが,台風などで陸地に押し上げられると地面の形に添って曲がり・捻れます。また荒天中を航海する空母やタンカーの甲板上では,波への乗り上げ(ホギングやサギング)によって船体が曲がるのが視認できるそうです。
よって大型双胴船の中央構造に,必要な強度を現実的な重量やコストで受け持たせるのは不可能と思います。ヨーロッパで近距離の高速フェリーに双胴船型のものがありますが余り大型でなく(総トン数失念),排水量1万トンを越えるような艦を双胴船型で作るのは強度・コスト両面で困難ではないでしょうか。
●双胴船(SWATH)の利点
復元力が強くなるため喫水線面積(船体幅)を小さくでき,浮力を水面下の魚雷状船体で受持ち,水線部の幅は極端に細くできますね。このメリットは2種類あると思います。
1.幅が細いため造波抵抗が少なく,高速に有利
2.波に乗り上げたときの浮力変化(喫水線面積×喫水変化)が小さいため揺れにくい。
「ひびき」のような低速で航行する艦に使われた一因はこの性質のためだと思います。
オーストラリアの波浪貫通型船型も,波高が一定以下ならピッチングが非常に小さいそうです。
さらに波浪乗り上げ時の前後浮力変化が小さいので,船体前後のフィンスタビライザーの揚力調整で
ピッチングを抑えることが出来ます(通常船型では浮力変化が大きすぎて焼け石に水)。大島などへ
就航していた双胴船にこの機能が付いていました。
●その他欠点
・喫水線面積が小さいのでペイロード変化に伴う喫水変化が大きく,燃料などを大量消費すると
バラスト水を入れる必要がある。
・片方の船体に浸水した際,傾斜復元が困難。反対胴注水では喫水が非常に深くなる。
などもあるでしょうか。
空母のような大型艦に使うなら,英海軍で研究中のような三胴船型の方がまだ可能性はあると思います。浮力は基本的に本体で受け持ち,喫水線の幅だけを細くして造波抵抗を減少,不足する復元力を左右の細い船体で補う,といった感じでしょうか。その場合は左右胴の浮力は小さいので接合部の強度もある程度低くて済み,飛行甲板のスポンソン下部に延ばすような形状で取り付けられないか,と思います。個人的には三胴形式の高速空母や高速客船(4〜5万総トン,航海速力35〜40ktsくらい)が出来ないかと考えています。(役立つかどうかは別として)
isi
確か排水量もそれなりにあるんじゃなかったかなぁ。
ooi
それがカタマラン船ができる理由です。
あれ、舵が独特じゃなかったかな。コンピュータアシストの。
sorya